【今週のラーメン５３１６】まるえ中華そば（東京・巣鴨）肩ロース中華そば＋サッポロラガービール赤星　〜出汁は芳醇！麺は素朴！がっつり楽しき釜焼香ばしき肉中華そば！

バースデー繋がり

　この歳になると誕生日って焦るだけで何も嬉しくないし、家族にも完全に忘れられてるし、何もいい事ないんだが、先日たまたまXのポストでこちらのご店主が私と同じ誕生日でつぶやいていたのを発見。思わず反応しコメ残したんだが、有言実行ですよ。実に3年ぶりに訪問してみました。

　いや・・・実を言うと、池袋でたまには都心で人気店をと思って「五感」「琥珀」と振られて続け（売り切れ＆激混み）、ならばと他を当たったが、食べログ＆ラーメンデータベースの評価点数関係なくどの店も行列で・・・池袋アカンわ！と巣鴨に流れてきたわけです（汗）。池袋でのアウェー感ハンパなく感じてしまいました。ま、それでも、この店で並ぶ羽目になったんだけどね。

＜サッポロ赤星＞真冬に歩き回って汗かいたから妙に染みるぜ！苦味が最早甘味と感じる！

　もうここ来るまでに、池袋の東口と西口をかなり歩いたので、真冬に軽く汗をかいてしまいましたよ。店前で待ってる間に落ち着いたけど、こりゃビールでもあおらないとやってられんでしょ。幸いにもこちらは赤星でした。

　夏でもないのに・・・ビールの苦味が甘くも感じる？。喉が渇いた時のビールの感じ方ですね。一口目からギューっと喉奥にビールが染みる感覚がいたします。スーパードライなら悶絶級なのですが、ラガー系の赤星だと余韻が多少柔らかですね。ここ最近の赤星飲んだ中で、一番の甘味の感じ方だったかもしれません。こうなったら２本目と行きたいところですが、後客さんのことを思うと自重ですな。

＜全体＞リニューアルの醤油感！？香味油広がる明るいブラウン！デフォでもガッツリ豚肉アピール素晴らしい！

　私の記憶が確かなら、どちらかと言うと塩系が推しだったかと。券売機ボタンも塩が上ですが、前回塩食ったし（3年前）、大崎御大は塩だったみたいですが、今回は醤油とさせていただきましょう。Xのポストでは10月から香味と麺をリニューアルしたとのことですし期待が高まります。

　配膳の瞬間ですが、やっぱり「まるえ」らしい肉アピールはさすが。チャーシュー麺でなく、フツーのデフォルトでもチャーシューの存在感が素晴らしい。肉厚大判な肉スライスにワクワクしてしまいます。そして出汁のニュアンスが意外？。がっつりと肉醤油系で押す展開かと思いきや、鶏油の色合いが映える複雑系な醤油ブラウンじゃないか。意外と想像以上に香味油が広がる明るいブラウンでありました。

＜出汁＞リニューアルの香味油！醤油と豚コクに染み入る鶏油の明るさ！魚介溶け込み豊かな円やか感！

　Xの公式ポストによりますと、10月から香味油をラードから鶏油へと変更の様子です。個人的には醤油だとそれでは個性的ではなくなるかと思いきや・・・単なる鶏醤油でもなかったわけだ。確かに広がる鶏油の黄色い滲みが溶ける醤油ブラウン。バター級とは言わないけれど、濃厚なコクが広がり、とても分かりやすい旨さが広がります。醤油感によくマッチする。

　しかし濃厚と突き抜けるより、円やかで落ち着いた甘味がある感覚。これは魚介系が結構溶けてると思うのですがー。煮干しだとしたら苦味排除で甘味中心。個人的には節系が落ち着きの味かと感じてます。

　とは言え、ベースストックは動物系の溶け込みも深いわけで、食べ応えあり。特に食べ進めるほどに麺から吐き出される炭水化物感が、軽い甘味となって安寧なうまさが広がります。

＜麺＞スリムな手揉みピロピロ麺！滑らかな腰つきとスベリ！出汁をばくばく吸い込み甘味を感じる素地感！

　多加水の手揉み麺。以前は力強い肉に受け止めるような中太麺だったような記憶ですが、あえて細麺に変更。ま、細麺といっても平打ちですから、それなりに中太スリムな感じです。多加水系で汁を吸い込みやすいタイプ。また縮れと捩れが強いので、スベリのタイミングでは麺のタッチが楽しいかと。

　後から具材と絡めて食らおうとするが、歯応え感が違いすぎるね（笑）。麺はソフトで具材はハード。それでもあえて交えて食らう楽しさよ。

＜チャーシュー＞釜焼き感たっぷりで香ばしい豚肩ロース！デフォでも分厚く大判で気前良し！噛締める楽しさ！

　ここ来ると出汁を塩か醤油するか迷うよりも、肉をどう選ぶかという悩みの方が大きいね。基本的には肩ロースとバラの選択なのですが、個人的には「肩ロース」がオススメ。

　柔らかい肉もいいが、噛み締めて食らう肉がうまい。噛み締めて赤身の肉味と脂身の甘味を吐き出させ、咀嚼を通じて肉全体を味わう。またハードな部位とソフトな部位を織り交ぜてる。双方が出汁を吸い込み、噛み締めるとハードな部分は脂身の甘味が豊か。ソフトな部分は赤身の肉味蛋白で旨し！。

＜メンマ＞バキバキ齧り付くのがのが痛快なる材木メンマ！醤油感が出汁ともマッチ！

　肉が感動的で、メンマの記憶が薄いがあしからず。これも歯応えが割とハード。でもカタイとは別物で、とても歯切れやすい。バキバキと歯切れる快感が実に楽しくて痛快です。ベースの出汁は薄出汁醤油でライトなもの。素地の味に出汁の旨みが滲みてます。その味が拉麺の出汁とよくマッチして旨し！。

＜味変化＞辣油を垂らしてみるもの一興！円やかな魚介＆鶏油感に辛さのエッジング！

　そのままデフォルトで食べ進めてもいいかと思うが、辣油がカウンター上部にあったので試してみました。悪くない。円やか一辺倒で少し変化与えたいなら。これも一興！円やかな魚介＆鶏油感に辛さのエッジング！。

総じまして「出汁は芳醇！麺は素朴！がっつり楽しき釜焼香ばしき肉中華そば！」

・・・と言う感動の嵐！。改めて肉が旨い店と再認識！そして出汁は分厚くも円やかで実にいい感じですよ。休日はそうなのか特にカップル客が多いけど、女子がチャーシュー麺食らうきっぷ良さがまた素敵。次は混んでなさそうなレアな時間帯を狙って焼豚と麦酒をゆっくり楽しんだ後ラーメン食べたい気分。巣鴨は、巣鴨銀座だけじゃなく拉麺で楽しめる！激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います！