【今週のラーメン５３００】らーめん高尾（東京・荻窪）らーめんわかめ＋まかないチャーシュー皿＋メンマ皿＋サッポロ赤星＋キリンラガー＋サッポロ黒生　〜気取らぬ具材薬味アイテム次第旨さ自由自在！ノスタルジック極上中華そば！

たとえ席は離れても・・・気分は「ねこ」さんと一緒

　この店は、何もストレスなくてのほほーんとしてる時か、とにかくストレス解消を求める時しか訪問してない気がします。いや最近は後者ばかりか。とにかく私にとっては、休日の止まり木的なこのお店。とうとう月に１度位にしか訪問重ねられなくなりましたが、今回は意を決して訪問を決意です。

　この店を活動ベースとしておられる「ねこ」さん。ひょっとしておられるかなーって思ってたら、きっちり開店前からスマホに夢中ながら並んでおられた！。店前で軽くご挨拶をと思ったら、背後から足早に行列に並ぼうかと思しき他客の気配を感じたので、慌てて行列に連結です。何とか一巡目をゲット（ギリギリ）。この一巡目は重要です。だって大方ビールを飲むので、一度座ると尻が重いから。

　出来ることなら、ねこさんとカウンターで並んで食したかったけど叶わず。奥の丸テーブルは、更に重鎮的な常連さんがゲットで、ねこさんと一緒に移動叶わず。ならば気分だけでも連帯感をと・・・・今回は、注文の際に「ねこさんと一緒！」とコールしてみましたら、すんなりと通りましたー。配膳時までどんなの出てくるか分からないという、珍しいドキドキ感がたまらん。思い出すのは、友人から聞いたその祖父のポリシー「旨いものは一緒に仲間で食おう」の精神。

＜サッポロ赤星＞ゆっくり苦味に甘味が滲むボディバランス！初動の苦くズシッとした味わい！

　この店の休日一巡目は慌ただしいね。大抵常連ばかり。気の置けない常連ばかりだから、長いカウンターに気の向くままバラバラに席に着く。そのバラバラ状態で、店主はいつものビールとアテのメニューを言われることなく配膳が進みます。一巡目最後の私は、急にオレは常連に入ってるんか？と不安になって思わず「赤星とまかないチャーシュー」とコールしてしまいました。

　そいでもってカウンターで離れて座った「ねこさん」にご挨拶。そして自分の時間に没頭します。あゝやっぱり赤星！そのひと口め初動の苦くズシッとした味わいがナイスだわ！駆け抜ける麦芽の風合いに後口の軽い甘味が良いんですよね！。だから本当に飽きない。ズシリとした飲み口がたまらん！軽やかな後口だから、いくらでも飲みほせる。

＜キリンラガービール＞実は苦味が痛快！軽い苦味が走る風合いに微かに抜ける甘味がナイス！

　この店は日曜日限定で「味噌」を提供。その味噌が中華鍋で仕上げる本格派だから、ちょっといつもより時間がかかる。当然日曜日だからそのメニューに集中。だから間延びするのでビール２本目に突入です。最近の流れだと、サッポロ赤星の次にキリンラガーへの流れ。同じラガー同士で味わいの変化を楽しむと言う趣向です。個人的には、赤星よりキリンラガーの方が苦味があると思ってます。なので気分は妙にだれずに新鮮に味わるかと。

＜サッポロ黒生＞国民的定番麦酒！いくらでも飲み干せる軽い甘味後口とズシリ感！

　思いのほか、先客他客のメニュー受注残が多くて、我が配膳まで時間がかかりそうなので、サッポロ黒生まで注文してしまいました。嗚呼これも良いね！量をたくさん飲むには適した感覚で、個人的には好印象な国民的ブランド！ズシリ感がそこそこあるのに、軽やかな飲み口で、赤星よりも軽い甘味が後に残るのがいい。

＜まかないチャーシュー皿＞妙に香ばしいフレーク肉！タレが周囲に染みて旨味が濃ゆい！葱と辣油が相性良し！

　結果としてビール３本並べたわけだが、その合間に当然ツマミは必須です。いつもこればかりだが。チャーシューを仕上げに整形するときに出来てしまう端っこの部分や、崩れたカケラなんでしょうが、タレの浸透がとても深くて香ばしさもしっかり。フレーク状になってるが、歯応えがあってそれがまたそそるのです。一度ラードで揚げる処理をしてから、タレで煮込むので、サクサク感と味が濃ゆめに染みてるのがいい感じなのが特徴です。

＜メンマ皿＞温かみあってあっさり仕立て！辣油を垂らしてホットに味わう！コリコリ歯応え快感！

　いつ食っても暖かい。ひょっとして煮浸し鍋からの掬い上げなのかと勘ぐります。その味わいとしては、とてもライトでフレッシュさすら感じる味わい。さっぱりスープとの相性良しで、サクサクポリポリといくらでも食えそうな気がします。そして濃ゆい目の醤油タレにじんわりと染まる始める部分がうまい。温かみがあるから素材の味わいを引き立てるようです。最近、辣油を垂らして胡椒も振りかけます。あっさりメンマに刺激がひと垂らし加わるだけで、食欲刺激しまくり！。

＜全体＞質実ワンコイン拉麺！ノスタルジー極まる麺顔！わかめのイキイキみどりが質感アップ！

　それにしても「ねこさん」何を食ったのだろう・・・確認もせず真似したドキドキ感は配膳時に正解がでます。そうかーーーシンプルにわかめINかーーー。

　あゝ大衆感覚が溢れる中華そば！。驚異的ワンコイン500円！。ま、今回は正確に言うと、わかめを足したので、その分オーバーですが、やっぱ激安ですよ。全体的にあっさり系とは言え、程よいボリューム感もあっていい塩梅。飲んだ後の〆拉麺としては最適この上なし。個人的にはわかめが金出して食いたいととも思えぬ具材だが、偏見を覆す質感ではないか！。加えて色合い鮮やか。単にノスタルジーなだけじゃなく、色彩感すら感じさせます。

＜わかめ＞肉厚で鮮烈な深緑！食感すら覚えるフレッシュわかめ！

　子供もころは絶対に食わなかったのがワカメ。母とよく喧嘩したものです（ほんと申し訳ない）。それが就職で上京して社員寮に入り、我儘言ってるとカッコ悪いと思ってたら、いつの間にか抵抗感なく食えるようになってた。でも好きではなかった。しかし結婚して刺身として食えるような生わかめを夕食で出されたことで、一気に好きになってしまったのでした。

　おいおい、こんなワカメだったらもっと早くオーダーしてたよ。薄いながらも淡くプルプルとした食感ありなむか。しかも色合いが深緑で鮮烈。葉脈に当たる部分などコリコリとした食感で頼もしいじゃないか。そしてワカメの風合いが、出汁に合う・・・・。今回は、妙に味変化などせず、そのまま味わいました。

＜スープ＞レトロでライトな醤油系！香味野菜の優しい旨味と昆布のエキス！染みる豚出汁！

　とてもほのぼのとした旨味は見事で、毎日でも飽きないと思うほど優しい味わいです。醤油ダレの輪郭は、優しいながらもはっきりしてる印象です。それに染みる豚エキス！レトロでライトな醤油系が沁みるのです。ベースは昆布と野菜の下味でしょうか？。

　そしてワカメの風合いも溶けるので、妙に落ち着いたお出汁として味わえるのでした。ううう・・・このパターン良いね。ずっと青菜追加で通してたけど、出汁との相性ではワカメの方が上手。

＜麺＞まさに素朴な風味と甘味が拮抗！甘味ある蕎麦ライクさ加減がナイス！

　いつもは「カタメ」でコールですが、ねこさん仕様に合わせたのでどフォルトです。なのでいつもとは少し違ったナチュラルなフィーリング。あ、これ旨い！これが正解かもねと思わせます。ちょっとした偶然で素地の風味と甘味がしっかりといつもより伝わるようです。

　そこに吸わせた出汁と合わせて食らい、クシクシプツプツと歯切れる感覚とのコラボレーションが見事な旨さと言えましょう！。今回は妙に出汁の浸透を感じて尚更旨しです。

＜豚＞昭和レトロな味わいに愛しく感じる旨さ！熱感と出汁がより染みて尚旨し！

　一片の肉に昭和のレトロ・・・ノスタルジックを感じます。微妙にスカッとした赤身と塊る脂身が、スープに浸って緩やか。ゆっくり優しいスープに濡れて染まって柔らかみの生まれた脂身を潰すように味わい尽くします。温もりの豚肉旨さを再認識。

＜メンマ＞出汁に浸り吸い込むメンマもナイス！柔らかいコリコリ感！そして薄味フレッシュ！

　フレッシュ系のメンマ！下味がとてもライトなだけに素材の味わいがストレートに感じます。コリコリというより「サクサク」とした歯切れが印象的。全体的にライト系な味わい！。ですから、しっかり出汁を吸い込んだところをまとめたバキバキと食らうのも痛快です。麦酒をアテても尚よし！。

総じまして「気取らぬ具材薬味アイテム次第旨さ自由自在！ノスタルジック極上中華そば！」

　・・・と言う感動の嵐！。今風でもなく、ネオ・ノスタルジックでもなく、昭和からタイムリープしたような味わい。本質的な旨さと感じさせます。だから老若男女関係なく引き込まれる旨さかと！。しかもこの雰囲気というか、接客というか、明るさといったものが、とても和ませてくれます。これから冬の間は味噌拉麺を日曜限定で提供。こちらも良いです。いつも旨さで気分を解放させてくれて感謝の気持ちを伝えつつも激しくオススメ！旨しなので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。