休日に新宿歌舞伎町で昼飯
せっかくの３連休初日なので三鷹駅から中央線に乗り、ちょこっと気になる都心の新店舗を開拓しようと出てみたものの・・・新宿駅に着いた途端に途中下車。東京の東エリアに向かうつもりでしたが、空腹の限界に達しつつあったことと、何となく更に行列に連結し待ちくたびれるのが嫌になってね。そんな感じで思いついたのが「ナギチャンラーメン」さんでございます。
陽が高い時間帯とは言え、まぁ怪しい無料紹介所などが開放的で、いかにも歌舞伎町。外国人も多く闊歩され、そんなアンダーグラウンドな日本の風景を旅の思い出ばかりと撮っておられます。で、通りがかってしまいオレが映り込んでしまったではないか。母国に持ち帰り日本のエロいオヤジとしてネットに拡散されないことを祈るばかりです。
店は、見覚えがある場所。歌舞伎町のパワーに負けない派手めな電飾店構え。インバウンド客を想定したタッチパネル＆電子決済でデジタルに注文を済ますが、紙食券が吐き出されそれをスタフに手渡すという、結局最後はアナログ対応で座席につきます。前夜から夜通しで飲んだ客達がこの昼に至ってまで、〆ラーとしてワイガヤと楽しそう。ほんと若さって羨ましいねー。
＜サッポロ赤星＞ 苦味走る図太い風合いの後に軽やかさ染み入る本格ラガー麦酒！
休みだから飲むぜ！つーか軽く午前中仕事して達成感あるから飲む気満々。待ち構えるとナイスタイミングで提供です。嗚呼！実に冷え方がナイス！そして大衆酒場でよく見かける小ぶりなグラスも冷えとります。注ぐのも楽しいひととき。一気にあおり飲み干しますが、いつもながら苦味走る図太い風合いがまた格別であります。また後味は軽く甘味を残す感じで実に嫌味がない。あゝ、この一杯に生きてるぜと思わずにいられん。
そしてサービスお通しもつくのもお気に入り。チャーシュー・メンマ・ネギに、濃口系の醤油ダレがたられ少し濃ゆい味付けになってるところが、またビールに合うじゃないか！。これ「ちゃん系」では定番ですが、こういうちょっとした心遣い的なサービスが嬉しいのです。
＜全体＞ 出汁は溢れんばかりに波波！そして溢れんばかりの肉肉しさ！気も晴れるとはこのこと！
いわゆる「ちゃん系」。この系統だとデフォルトでもそこそこチャーシュー増し気分が味わえるのだが、わざわざチャーシュー増しにする意味があったのか？。配膳受けてから自問自答です。それにしても笑いたくなるほどのチャーシューメン的な存在感！。同じ「ちゃん系」でも店によっては微妙に違う肉の形？。出汁に浸ったスライス肉が麺顔一面に展開されてるのが実に圧巻でございます。
そして出汁の色合いは優しいベージュ色。程よい醤油ダレ感を感じます。程よい明るさを保つ醤油ブラウンとも言え、実に透明感があるじゃないか。まさに清湯って感じがある一方で、鶏豚エキスの煌めきが光り漂います。また隙間から見える麺は、明るい平型太麺でとても滑らかさそう！。これからの旨さの展開が想像できるだけに、気分はそそりまくり！
＜出汁＞ とにかく明るい出汁感！動物エキスすっきり！魚介の甘み円やか！そして塩気がじわりとアピール！
この「ちゃん系」って基本的にはスッキリ清湯系の似た味なのですが、店によって塩気が違うと感じてます。ベースは豚鶏エキスのクリアかつ芳醇なスッキリ旨さで、広くウケやすい味わい。ノスタルジックなコンセプトだがやっぱり今風の演出が感じられ、動物系の旨味がしっかりとしております。そこに魚介系の甘みが深く一体化しており、旨味を甘みと感じるほど。清湯系鶏豚旨さの明るさを、落ち着かせる魚介の仕上がりと感じております。やはり凪系列だから煮干しが活躍といったところでしょうか。
そして塩気。塩っぺーレベルでは決してありません。一歩も二歩も手前に留まったようではありますが、味が濃ゆいというより塩気が現れているようです。凪を謳ってる屋号だから、ちゃん系の塩基準はこれなのか？と妄想してしまうー。個人的には、このやや強めな塩気が、鶏豚・魚介の旨みを牽引しているようにも感じ、旨さのアピール感を高めていると思っております。そしてこの味わいが舌全体に浸透したところで・・・・やっぱりライスが欲しくなってきた。
＜麺＞ 滑らかな地肌！スパスパ噛み切れるライトさ！出汁と絡む一体感！密度低めで柔らかい物腰！
「ちゃん系」はやっぱりこれです。多加水で平型のストレート中太麺。それは地肌はツルツルとしており、密度感が低いためかしなやかな物腰。そしてモチモチというよりスパスパと軽快な歯応え。リズミカルに千切れるところが心地よいです。そのライトな歯応えが痛快なのです。食らい進めて行くとやがてチャーシューの崩れた破片など、よく絡めてきます。
もう途中から周囲を考えず夢中でズボボボボボボボーーーーっと啜り上げます。それほどスベリが良いので啜りあげる動作が楽しくてなりません。本来ならここで中休み的に海苔を巻いて食らうところですが、ここはデフォルトで海苔がつかないのね？？。知ってたら追加しとったー。追加注文邪魔くさいし、躊躇してたら麺がなくなりつつあったので、海苔は次回に繰り越しです。
＜チャーシュー＞ 出汁吸い込んで旨し！醤油感がしっかり効いたノスタルジックな豚バラ焼豚！無限に食えそう！
麦酒にも合う！もちろんライスにも合う！。濃口醤油が強めに染まったような味わいで、特に赤身の部分が味わい深く、食欲を刺激する旨さ！。結構シンプルな肉味なんだが、それがまたいいのです。箸でリフトするとホロホロと崩れそうなほど柔らか。更に出汁を吸い込んでいるのもあって旨し！。脂身も醤油の味わいに染まって、ほのかな甘味を感じさせるのです。
＜メンマ＞ ポリポリ歯応え痛快でライトな味付け！出汁に塗れても素材感あり！
スリムで繊維質を感じさせるメンマ。フォルムはスリムで色合いはライト。そして味わいもライト。ポリポリと小気味よく歯切れるのが痛快で、素材感をしっかり伝える旨さです。ここにも出汁が濡れて染まって絡んで旨し！。
＜味変＞ 目の前にある薬味は無視できず！唐辛子大蒜と一味を足して全体に刺激を与えて旨し！
素材は不明ですが多分、唐辛子と大蒜を混ぜ漬け込んだものかと。自家製辣油のツボ底に溜まっているのに近いが、油分がやや抜けてる感覚です。これをひと匙弱レンゲに乗せ、一味を振りかけて出汁の中へと静かに沈めます。微妙に塩気強めな出汁のバランスを崩すか？と思ったけど、塩気は強くならず唐辛子とニンニクのシャープさだけが広がって旨し！。
＜ゆで卵＞ 出汁に濡れてじわじわ浸り崩れる固茹で卵黄！溶けて優しい出汁旨さ！
「ちゃん系」で汁系だと茹で卵はスライスじゃないのかな？。店によっては「スライス茹で卵」と券売機で別ボタン対応もあるのだが。ま、食えば同じということで。
口で割って出汁に沈めます。そのスープを吸い込んだ固茹で卵黄が崩れそうになり、細かい部分がスープに溶け出すところが旨い！。塩清湯系だと少し濁るように思えるが、むしろ卵黄の鮮やかな黄色が溶け込むようで、黄色の色合いがググッと映えるようです。溶けた卵黄はそのまま出汁をマイルドに仕上げるのも秀逸な旨さ。そして崩れた卵黄や白身は、麺に絡まるのもなかなか旨さとしてはアクセントです。
＜ライス＞ 出汁の塩気が白飯を誘う！肉に胡麻一味マヨネーズ乗せて味の厚化粧！
このご時世で、ライス無料サービス。しかもお代わり可能。本当に根性が卑しい私は、もらえるものは何でももらいたいという闇の心が芽生えてしまいました。しかもチャーシューは移動させたからいいとして、薬味はしっかりと上乗せしてしまう。
しかし旨いわけだよ。白飯と豚肉は合うに決まってる。白飯に白胡麻は無論合うし料理屋でもやってる組み合わせ。一味は余計だったかもしれないが、いやいやマヨネーズが前提なら一味はありでしょう。そのマヨネーズだが・・・誰でも一度は金のない頃、やってなかったかな？マヨネーズご飯。その感覚が蘇ってしまい、腹パンに近い状態だったけど爆食いしてしまいました。でも当然お代わり。
総じまして「素朴さと柔らかさとパンチの旨さトリプル！明るい麺と出汁が効いた万人にウケる旨さ！」
・・・と言う感動の嵐！。近年東京都内にこの系統の出店が増えてますが理由も頷けます。同じジャンルでも微妙に店の違いもあるところがそれぞれのファンを惹きつけるかと。また場所は新宿歌舞伎町ということで、２４時間営業というのが便利すぎて泣かせます。まさに眠らない街のラーメン店って感じ。味薄めとか麺固めなど対応してくれるのか？次回訪問で確かめたい一方で、もり中華も楽しみになってきました。とにかく千円札一枚さえあればどんな空腹状態でも満足と満腹を獲得できる店かと！。激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
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