麺は風合い!カタ麺主義者にもってこい!
新年度スタートで、超多忙なはずが妙にエアポケットのような暇な3時間ができましたので、クルマを駆り西調布へ。また「しんせん」で限定のつけ麺を食してまいりました。低加水麺が基本的に好きですからココはハマるのです。前回もつけ麺を食らったのですが、直前で「肉盛り売り切れ」に出会したため今回はリベンジも込めてます。
それにしても平日はとても長閑ですー。西調布駅界隈って大体そんな雰囲気。昼飯ピークに空いてていいのか?と不安というか心配になりますが、週末休日は混むようですから狙うなら平日です。
<全体> きっぱりと主張しウネって整う中太直麺!昆布水と白出汁の煌めき!艶めく肉の迫力!
配膳の瞬間、これは見た目で味わえます。何と言っても麺線のきっぱりとしたローリングが素晴らしい!。艶めきすら覚えるのは昆布水に浸っているからですな。そばにある肉片もしっとりさせる仕上がりです。
そしてつけダレ。カイワレと焼豚で覆われて出汁が確認できないほど豪勢です。意外と玉葱粗微塵がボリューミーで、食べ応え感覚が満載!。
<つけダレ> 芳醇白出汁に煮干感がじわっと滲む!麺が浸るたびに昆布水の旨みが溶ける!
感覚的には、白出汁と煮干しの掛け算という感じ。動物感も感じられるようです。そしてどこか和風味わい。煮干し以外に鰹節や昆布の旨味も含まれているのでしょうが、旨味が濃ゆい感じでもあり、淡麗でもあり、そして円やかです。
円やかな生系の醸造感が深い醤油感です。味が濃ゆくて白出汁カエシが強めなのだが、とても上品なエジングで丸みを感じる感覚です。そして煮干感が穏やかにアピールしだす味展開。香味に煮干が溶けているような味の展開です。
<麺> 素地の力強い風味と昆布水の旨み!オーバルな中太ストレート低加水麺!
まず藻塩だけで麺を楽しもう!期待通りに、小麦粉の奥に潜む甘味が咀嚼するたびにじわじわと口の中に浸透するようです。中太麺で低加水の腰の強さ。それでも昆布水に濡れて艶めきます。まさに昆布水を絡めて持ち上げまくり。つけダレに浸すと、その昆布水は外れ逆に白醤油つけダレを纏いだすようすです。
一貫して素地の小麦風合いが力強く感じられてよかった!とにかく昆布水や白出汁がつけダレに浸透して旨し。このあとじっくりと具材と絡めながら味わうのでございます。
<チャーシュー> 汁が染みても力強い吊るしの香ばしさ!桜季節に桜色に艶めく豚肩ロース!
肉盛りは、つけダレに肉が足されます。見た目以上に肉が多めですよ。大判で肉厚なスライス肉がふんだんで、そこに煮干出汁の旨味が吸い込まれた旨さが最高!。フフフ・・・赤身の肉本来の味わいに、吊るし肉に通じるような香ばしさがガッツリと鼻腔に漂います。これがまた質感高いので泣ける・・・。
また昆布水に半分浸った低温調理に肉も素晴らし!スライスされた肉が、舌とタレの熱で溶けた脂身の甘味が広がります。ナイス。昆布水の旨みを十分に吸い込むからなお旨し!。
<味玉> 味玉上手!濃密さにしっとり甘味の卵黄!薄く白出汁染みて柔らかく揺れる白身!
味玉が上品です。まさに色白っぽく滑らかで柔らか。そして噛むとプツッと千切れ、白身の断面はふるふると揺れるようです。薄味だけど出汁の浸透あって旨し!。白身だけでも上品な味わいを楽しめます。
更に卵黄は、少し緩い芋羊羹のような仕上がりで、和の練り菓子のようなきめ細やかさと崩れ感が印象的。味わいは濃密というより上品に近いような落ち着いた味わいです。煮干出汁に沈めて食っても違和感ないし、これはせっかく来るなら追加しておくべきでしょう!。
<〆> 昆布水でつけダレを割る!なんとも優雅なエンディング!味わい円やか極まる!
スープ割は熱い出汁を投入し、温もりとそれで再活性化する旨味を味わうのがいい。また、別の旨味を足して旨味の変化を楽しむのもよろしいかと。
昆布水で割るとはまさに後者のようなことでしょうか。魚介系を中心としたグアニル酸とイノシン酸の旨味が豊富なところに、昆布水のグルタミン酸がふんだんに混じって、旨さの化学変化が起きるようです。
総じまして「カタ麺好きなら一回食っとけ!小麦粉の旨みがダイレクトに伝わる極上つけ麺!」
・・・と言う感動の嵐!。麺の旨さが素晴らしいだけでなく、出汁と肉も相当なハイスペック!。麺の低加水系にはこだわりすら感じますし、そういうところも好きです!。あゝますます今後も通うと思うーーー。出汁・麺・具材どれをとってもレベル高いし全体バランスもよし。これはますます激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!