【今週のラーメン５０３５】本家第一旭神保町店（東京・神保町）チャーシュー麺＋トッピング三種

無性に食いたくなる我がソウルフード！京都ラーメン！

　まだ子供の頃に驚いた「黎明期の天下一品」・家族で良く親しんだ「第一旭」・学生時代にハマった「ラーメン藤」・浪人時代に食らい続けた「新福菜館」＆「チェーン展開し出した天下一品」。私の人生前半のラーメンライフは、大体そんなところでしょうか。就職で上京してからは数十年も京都ラーメンからは遠ざかっていたのですが、近年になって直系の第一旭が東京ど真ん中でも食えるようになって大変喜んでおります。

　なぜか休日になって無性に食いたくなったので、わざわざやってきたのが神保町。さて・・・休日なら閑散としている神保町界隈のはずなのに、妙に人が多く街角で座り込んで本を読んでる人々多数・・・。この日はどうも宅建の本試験があったようで、ちょっとした緊張感が街に溢れるなか、私はのほほーーーんと拉麺活動でございますわ。はは、呑気だねぇー。

＜全体＞全体を覆い尽くす九条葱のエバーグリーン！今回は味玉＆メンマ増しで楽しむ！

　実は、第一旭で味玉とメンマ増しをしたのは、生涯で数回、京都ではやったことないと思う。それなりに昔は節制してたし、どうせ増すなら無料サービスの葱増し＆もやし増しに徹底してましたからねー。昔は安くて腹一杯になろうとすることで頭が一杯だったかもです。

　へへへ・・・ネギ好きですから葱山盛りを眺めると思わずほくそ笑んでしまいます。個人的にはこれ鉄則！。九条葱特有の甘みが混じる清涼感が実にいい感じで、それが麺顔全体を覆い、チャーシュー麺のはずなのにチャーシューがほぼ見えない状態が痛快ですな！。

＜スープ＞ややスマートな野趣感の豚コク！塩気の効き具合が大衆的でネギとモヤシの甘味にベストマッチ！

　第一旭の「豚骨醤油」はどこか全体的にスッキリ。昔はそれでも濃ゆいと感じた味わいですが、濃厚系が蔓延る令和の拉麺世界では、オーディナリーと感じる分類でしょうか。それでも豚骨系の野趣感が感じられ、さっぱり系なのにしっかりと豚コク豚エキスが溶けております。ただ今回は体調のせいか脂感がとてもスマートに感じられたかもね・・・。

　カエシはしっかり目に効いてるイメージ。大人しくまとまらないで、塩気が立ち気味なのが、京都イメージに合います。むしろそれで豚の旨さが高まる感覚で、ネギが多めでもやしの水分もあって味が次第にマイルドにまとまるようです。

＜麺＞中加水のストレート細麺！素地の風合いがジワジワと出汁に染みる！性懲りもなくネギと焼豚とモヤシを絡めて食らう大胆さ！

　これだけの山盛りだとどうやっても九条葱と絡むね。出汁を吸い切ってもダレることなく腰つきしなやかさがナイスです。素地の風合いも割と感じたし、出汁を吸い込んだ時の旨味もしっかりと表現されてグッド！。

　更に具材を巻き込んでいこう！ネギのザクザク感、チャーシューのクシクシ感、麺のクスクス感が混じるのが痛快です。奥歯でえ噛み潰すと塩気の効いた出汁は、円やかな甘味となっていい展開。

＜チャーシュー＞ペラい極薄肉が降り注ぐようにこれでもか！と投入！スープを吸い込み旨さの相乗効果！

　バラも肩ロースも腕もスライスのが入り混じった感じで、肉はどれもしっかりスープを吸い込んでます。スープにもこのチャーシューの旨味がすでに溶けている様子で、またそれを肉が逆に吸い込んで、これぞ相乗効果。余計にうまく感じるではないか・・・。

　京都ラーメンは、肉が薄いのがいいんですよね。例えショボいと言われても、京都ラーメン・関西ラーメンラバーとしては誇りに感じている。それが第一旭。

＜九条葱＆もやし＞京都系では重要アイテム！麺に絡めまくってザクザク食うべし！葱の甘さを知る！

　私が、葱大好き葱星人であるのは、京都ラーメンが原点でしょうか？。昔の京都では、ネギ増しが無料サービスが当たり前で、更にもやしだってそう。学生時代の「ラーメン藤」では存分過ぎるほどにやらかしてました。

　今と違って九条葱ってブランド価値がそれほど認知されてなかったから、できたことかもしれませんな。もやしは、京都なら細もやしが好みなのだけど、そこまで言うのはさすがに我儘が過ぎるか：汗。

＜味玉＞シンプルに塩ダレが染みる味わいがむしろベスト！卵黄のトロトロ加減も絶妙濃密感覚で旨し！

　味玉も今やブランド卵を使ったり、白出汁白醤油などの和出汁が多かったりするけど、シンプルな塩ダレ感覚の味玉もいいね。しかも茹で加減が絶妙で、白身はプルプルとしており塩味とすごくマッチする旨さ！。

　卵黄はとろりと垂れて濃密なコクに塩系の旨味が染みてこれまた旨し。スタンダードな旨さがむしろ好印象です。

＜メンマ＞薄味コリコリ短冊メンマ！シンプルな旨さが豚骨醤油出汁に滲んで旨し！

　特徴ないけど満足感はある。シンプルな薄味仕立てで、柔らかいコリコリ感が大衆感覚で安寧なる旨さです。評価したいのは温かみがしっかりあったこと。常温では確かになかったようで、それだけでも味わいとして楽しめました。温め直したのか？？？？そこんとこは不明。これだったら別皿にして麦酒と合わせてみたかったかも。