※7月実食レビューアップ!今更ながら夏の思い出!
武蔵小杉に“でこ”あり!
コロナ再拡大の折、どうしても大切な仕事は直でアピールですよ!。出社して準備しますが、腹はそんな事情に関係なく減る・・・。途中下車した武蔵小杉で「麺や でこ」に向かいます。そもそも何で、これまで頻繁に、わざわざこの乗り継ぎ駅で途中下車してまで、ランチラーメンを食らうのか?。へへへ・・・この店があるからですよ。それに引き摺りられるように、武蔵小杉界隈のラーメンが全部愛おしい。今回は、結局この店のデフォルトで何が一番好きなのかと自問自答して、「浅利香味そば」を特製でいただきました。
<全体> 煮干の香りに貝出汁エキスが滲む風合い素朴さと洗練さが共存する麺顔!
ここは確かに煮干し拉麺専門店。しかし貝系の出汁テクニックが素晴らしいのです。やはり微妙に貝エキスを感じる色合いが素敵!まるでモスグリーンが広がる茶濁の貝エキス感!。レンゲでかき回すと、ベースの煮干が広がるようです。
照明によっては、焦げ茶に見えたりもして・・・実にエキス感覚がカオス!。そして岩海苔の存在が全体を素朴に感じさせるようで、青葱とは絶妙なコントラストを感じます。贅沢な肉も、優しい味玉も、全体的にとても整っている!。
<スープ> ベースは香ばしく甘さを保つ煮干し!味の広がり感じる浅利の滋味!香りも芳醇に溶かし込む出汁感!
さてスープをひとくち久しぶりに味わうと・・・うう、旨い!。これは香味油をダイレクトに啜ったせいか、浅利の風味が絶妙!。貝特有のジリっとした滋味感が濃ゆく、それでいてしつこくない。一方、特有の香りも立つ一方で、舌に混じると少しづつ煮干し系の旨味がじわじわと広がってゆく感覚。
ベースはやっぱり煮干がいい感じ。ザラツキ感なくサラサラと粒子が極めて細かく、味わいも中濃未満なナチュラル濃度。苦味より甘味主体なバランスですが、香りと感じる程度の苦みもあり、それで魚介の味わいに輪郭を生みキリリとした印象を成立させているよう。浅利の旨味をしっかり下支えしつつ、混じり合うと最高のパートナという役割ですね。
<麺> クシクシ歯応えで素地の風合いを残しつつ・・・後半以降の汁と一体化した旨味が素晴らしい!
微妙な長方形の切り口。中加水系ストレート細麺で、前歯で千切るとクシクシとした歯切れです。麺素地の風合いすら少し覚えるイメージがいい感じ。そのまま奥歯で潰すと甘味を感じるほどで、麺だけでも十分味わい深いです。
そしてスベリもいい感じ。漆喰のようなきめ細かい質感!。なので、微妙に粘度あるスープによく絡み合うようです。スープの持ち上げもナイスで、ヌメリ絡まる出汁で十分塩気を感じるので、バランスも良し!。
へへへ・・・更に岩海苔と絡めるのがいいね!磯の風味も麺の風味に絡んで旨し!そして岩海苔にも引っかかり、青ネギや玉ねぎ微塵も絡みつく。そこを一気に啜り噛み潰すのも楽しい感覚です。冒頭から最後のひと啜りまで、存分に楽しめる一杯かと!。
<チャーシュー> 低温煮出汁の鶏豚2種肉!煮干出汁の淡い塩気が似合う豚肩ロース!滋味淡白な鶏胸肉!
王道の低温調理系。熱入れで半レアというより、低温で煮出したようなややハードな印象です。キッパリと脂身が多めな豚肩ロース。脂身を噛み潰すときの甘味とスープの貝出汁感絶妙。また煮干しによりそった塩気も相性が良く、赤身の部分に染み込むと実にうまくて酒が欲しくなります。
そして、鶏は王道の胸肉。ややハードめなコンフィというイメージで、割と大きく厚め。もともと淡泊な滋味素材ですが、ここにスープの貝エキスが滲むと塩気も手伝って絶妙に旨し!。特に白ワインと合いそうな気すらします。煮干出汁の淡い塩気が似合う豚肩ロース!浅利香味がマッチする鶏胸肉!共にナイスコンビネーション!。
<メンマ> 太めで長めな穂先メンマが味噌煮濡れて旨いのだった!
デカい!長い!そんな穂先メンマが2本まるまる入っとります。通常のメンマに比べて繊維の細かい部分に、この味噌出汁がじっくりと入り込んで極上の味付けになってる状態!。はっきり言って旨いに決まってる!。薄味で上品な素地の味わいに、濃密な味が染みて旨し!
<味玉!> 濃ゆさと柔らかさのコントラストで味わい深し!分厚い味噌出汁を受け止めるねっとり卵黄!
濃密な卵黄に浸透すれば、少しマチュアな甘味すら感じる優しい味わい。柔らか仕立て。全体的にとってもマイルド。ここに少しばかり味噌のハードさが混じり合うと、味のコントラストがぶつかり合うようで旨さもまたカオス!。
薄出汁に絡むスープの味噌!ねっとり卵黄とサラサラスープ!微妙なコントラストが味わい深いのです!。デフォで食らうのもいいが、激しくオススメ!。
総じまして「まさに滋味深し!そして濃密な旨さ!浅利出汁滲む技巧的崇高煮干そば!」
・・・と言う感動の嵐!。自慢の煮干出汁に浅利香味のバランス絶品!煮干系とも貝系とも枠にハマらない独創的な旨さです。実はこの店で一番傑作なのか?とも感じる逸品。武蔵小杉で拉麺なら訪問すべき店!そして食らうべき一杯!今後も激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!