久しぶりに通い詰めた馴染みの店へ
一時期、現場間の移動が多く、乗り換えポイントの武蔵小杉で途中下車して通ったお店。それが「麺や でこ」。しばらく伺ってない間に、食べログ百名店2024獲得してたのね!。いやぁ〜遅ればせながらおめでとうございます。中島店主は、別の支店にご注力のようで訪問時ご不在でしたが(ここ数年ずっとそうか?)、若いスタフさんたちが活気よく頑張っておられましたよ。
さて久しぶりだから、看板商品の追い煮干をと思ったのですが、どうも数量限定とかそんなワードに弱い私。通ってたころも滅多に食ってなかった濃厚牡蠣を今回は食させていただきました。
<全体> 泡立ちないマットな牡蠣感!ジラフな紋様に溶けるマー油!お得意低温調理肉が上品で鮮やか!
おお?やっぱり暫し通ってないと風合いにも変化を感じますな。記憶にあったのは、微かに泡立つ濃厚さ。それがポタージュのようにサラサラポタポタなイメージに感じます。また薬味の表現が絵画のよう?。マー油がタレとして足されており、スープから立ち上る湯気には、牡蠣の濃密な風合いとマー油の香ばしさが織りなします。その出汁に浮かぶマー油の紋様は、ジラフのごとし。
またスープの泡立ちとマー油が混じった部分からは、紫玉ねぎの微塵切りと、カイワレがピタッと位置しており、薬味感もアピールです。またお得意の低温調理肉も質感もナイス。厚みがありありで見てるだけで楽しくなってきます。
<出汁> 煮干しに溶ける濃厚牡蠣エキス!ダブルの苦みと旨味がせめぎ合いマー油が溶けて香ばし!
苦旨のコラボ!まさにダブルインパクトか相乗効果でございます!。ベースの煮干の出来が良いのは周知の通り、煮干をド煮干し級までにはしないまでもかなり濃厚に仕上げており、そのエキス感はエグミなし。
加えた牡蠣エキスがペースト状の牡蠣を溶かし込んだのではないか?と思えるほどで、牡蠣由来のモスグリーン感をも感じますが、以前よりは抑えめで食べやすくなったかもしれません。そして苦旨味にはコクが深くサラサラしているはずが、牡蠣のエキスでぺトぺトした絡みつきにも感じるし、濃厚煮干しとまさにせめぎ合うバンランス感が旨し!。
香味油のマー油!が、ニンニク風味と牡蠣エキスはベストマッチ!焦げた風合いも苦旨味を更に加速します。いわゆる焦がしニンニク油。これがタレのようにスープ全体に絡みつき、牡蠣エキスの味わいとすごくマッチ!。ニンニク味わいが牡蠣ペーストのコクにとても合うし、また焦げた香りも煮干しにも非常にあいます!。更にマー油にかかった紫玉ねぎの微塵切りも良い。麺や具材を食らうとき、このマー油と紫玉ねぎの甘味を楽しんでもらいたいかと!。
<麺> 濃密がしっかり!風味を強く感じるストレート細麺!麺の風味で受け止める力強さ!
一見華奢なストレート細麺ですが、照明の都合で黒光りすら思う表情ですが、エッジラインが際立つので端正な姿に見える麺です。しっかりと受け止めて味わいにのせます。濃厚なる煮干しと牡蠣、そしてマー油のせめぎ合い。そんな個性的な味わいの中で麺がとても重要に思えますが、引き上げると濃厚出汁にそまってタレのコーティングで全体的に褐色が深い。
初動の歯応えとしては、前歯でクツクツクスクスと千切ると、やはり煮干麺の時と同様に麺素地の風味が仄かにふわっと感じるかと!。やがて一瞬で濃厚煮干&牡蠣の風味に支配されてゆきますが、途中からぺっとりと出汁と絡みついた風味。奥歯で咀嚼しながら味わうのですが・・・しっかり麺の甘味とスープの苦みが感じられ、それら一体感ある旨さが広がるではないか!。
<チャーシュー> 低温調理2種!豚はしっとり赤身と脂身の甘み!鶏胸は淡白で上品な滋味!牡蠣と香味に合う!
デフォルトでもしっかり分集めな肩ロース肉!。脂身もその差しも多めで、ロースト感と中のフレッシュ感がギュッと詰まったイメージで旨い!。煮干と牡蠣とマー油!そのタレで甘味なる脂身を齧り食らうのが最高です!。またその余韻で赤身と脂差しが入った部分を食らうと最高に旨い。思わず酒を欲してしまいそうになります。
一方の鶏胸肉を齧るとパフパフとした食感と淡泊な風合いが印象的。濃厚×サッパリのコンビネーションもなかなか安心の旨さ!。淡泊とは言ったが鶏胸肉も完全にスープに埋もれ切らず、じわじわと鶏肉の滋味感覚を滲ませます。
<オマール海老の和え玉> 濃厚な海老風味のフュメ・ド・ポワソンを中華麺へ!妙に有難くいただいて旨し!
まだ子供が小さい頃は、焼肉屋へも行ったがレッドロブスターへも度々行ったものです。まぁロブスターとオマールの違いもよくわからんのだが、海老クリーム?アメリケーネソース?とも感じる濃厚海老感覚のフュメ・ド・ポワソンな感覚です。海老の磯っぽさが全くなくてとても馴染みやすく濃厚な風味。このソースによって、和え玉というより後半はパスタ感覚でいただきます。
また想像以上に濃厚だけど上品な味わい。なので庶民的なオッサンとしては、辣油を少し足して海老辛風にアレンジしてみました。これはこれでアリかと。ただオマール感がフツーの海老感になってしまったことは否めないかも。
総じまして「濃厚牡蠣の滋味!マー油の香味!ハイスペックなコラボ感覚!ハイセンス濃密牡蠣蕎麦!」
・・・と言う感動の嵐!。牡蠣好きなら絶対に食らっておくべき一杯かと!。こちらは煮干がベースですが、浅利・牡蠣などで香味豊かに楽しませてくれるお店。そして和え玉のラインナップと完成度が素晴らしく最後の最後まで、ホント楽しく美味しく食わせる店でございます!。東急東横線利用者なら、途中下車してでもいかが?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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