味噌の季節本格到来！
とある年の瀬に久しぶりに出社。今年一年のプロジェクト進捗の報告と共有、そして年度末に向けてのＷＢＳの確認。やれやれこれで正月気分に浸れるということで、気が緩んでしまいます。
そう言えば、まだ「でこ」の味噌を食えてない・・・。私にとって毎年必ず食う味噌麺でして実に秀逸！。今年のＴＲＹ新人賞味噌部門で、３号店が入賞しましたが、今回は１号店の本来的と思える味噌麺を頂いてまいりました！。
＜全体＞ 深い味噌の色合い！漂う煮干し風合い！肉は贅沢に二種盛積み重ね！
味噌感より肉に目が行ってしまいますね。ゴージャス感高め！低温調理の鶏豚２種肉が完璧です。酒を欲してしまうほどに見とれてしまいます。そして味噌の深い色合いがナイス。深い発酵度合いを感じるようで、とても色が濃ゆく旨味を感じさせます。丼の縁の境目には、泡立ちや貼り付きが見てとれ、煮干しのエキスもありあり！
更に挽肉が嬉しい。味噌と挽肉もとっても相性良さそうで更に旨そうでございます！。
＜スープ＞ 発酵感覚の中に軽やかな塩気！仄かな酸味！滑らかな粒子！煮干が溶けるマイルド味噌出汁！
味噌と言っても煮干し専門店の味噌出汁。煮干感をマイルドにした様なイメージです。「ニボ」っとした香ばしさが程よく、煮干しエキスがスープ表層を軽く漂ってた風合い。ナチュラルな煮干感でバランス感覚が良いですね。
その一方で味噌の風合いもしっかり伝わる様子です。個人的妄想では、赤味噌系の合わせ味噌の様な深い色合い。いかにも豆味噌ってな味噌のコク深さが伝わりめちゃ旨い。魚介の出汁に絶妙相性で、溶けたスープはまるで味噌の微粒子が漂っているかのような、旨味の濃ゆさを感じます。
＜挽肉＞ ふわふわ粗挽き肉！麺に具材として絡み薬味として汁に溶ける！
ふわふわで大粒、そしてあっさりした味付け。これがエキスとしてスープにも少し滲んでいる様でもあり、２年前に食したスープとはまた違った印象となったのかもしれません。挽肉さえあれば、即席で簡単スープができてしまうほど。出汁の素となるパーツ・・・それが挽肉です。また既述ですが、麺と絡む旨さの演出もありますので、結構全体ではいい仕事しとります！。挽肉侮るべからず。
＜麺＞ 加水高めで引き締まる中太麺！味噌出汁と絡みじんわり浸透！挽肉や具材薬味を絡めて旨し！
中太の中でもグラマスな分類。ランダムに縮れたと言うより捩れた様なフォルム。多加水系のモチモチさが好印象です。表層はとても滑らかで軽く汁が染みた様子。割と浸透はゆっくり進む様子。中盤までは、汁に濡れたと言う風に見えてました。
思ったより引き締まりがあり、汁ハネ注意です、口当たりはライトだけど、啜ってからのタッチ感や喉越しはさすがに手揉み麺。駆け抜けるシルエットがいい感じ。噛み締めると味噌スープのキレある旨さと、麺の甘味が合わさり旨さ高まるといったところ。またこの強く捩れた構造から、挽肉や薬味が自然と絡まって行きます。それらも強引に啜り噛み締める旨さがまた旨し！。挽肉自体の旨味にも味噌が浸透してますし、糸唐辛子の刺激は即席辛味噌風に変化しますから、楽しさ倍増！。
＜チャーシュー＞ 低温調理２種肉！豚肩ロースと鶏胸肉！ナチュラルな滋味に味噌の風合いを足して旨し！
豚の肩ロースのピンク色の赤身の素晴らしきこと！。細かく差した脂身までが上気したような色合いで、桜色と言った感じ。下味も見事で、赤身の肉本来味の旨さに仄かに乗る塩気が絶妙。脂身が溶ければ甘味と混じりあい、別の旨味へと展開してゆくようです。
一方の鶏胸肉も、コンフィの様に引き締まった様でもあり、パフっとした柔らかさもあり、しっとりとした貼り付きも感じます。こちらも少し洋風な感覚も溶ける様な旨さで、無限大にも食えそうなイメージ。そのまま食しても旨しですが、やっぱり今回も性懲りもなく麺に巻き付けて最後まで堪能するのでありました。
＜味玉＞ あっさり出汁の円やか仕立て！味噌出汁が卵黄に滲んで甘味がプラス！味わい深し！
味噌と絡むとまた少し違った旨さです。味玉自体は、薄出汁が深くゆっくり染まったもので、濃密な卵黄に浸透すれば、少しマチュアな甘味すら感じる優しい味わい。
少しばかり味噌のハードさが混じり合うと、味のコントラストがぶつかり合うようで旨さもまたカオス！。薄出汁に絡むスープの味噌！味わい深し！。
総じまして「煮干の名手が織りなす味噌出汁妙技！必食！冬限定の看板メニュー！」
・・・と言う感動！。特製の贅沢さとコク深く切れ味すら覚える味噌感覚。旨さの個性がコラボする名作味噌そばです。普段あまり味噌麺を食されない方にこそ、途中下車してでも食らう価値ありかと！激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！
