ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4500】 中洲屋台 健太 (東京・高円寺) ラーメン + 替え玉 〜くさ旨に留まらず甘味を含んで野趣深し!ヤミツキ本格長浜豚骨!

可愛いお手伝いに微笑ましくて泣けてくる

 
 十数年前に関西転勤してたころは、それなりに豚骨系を食ってたんですが、再上京してからは本当に機会が減ってしまいました。大阪には、博多系や久留米系の店がそこそこあったし、和歌山系や徳島系と言った醤油混じりの豚骨も結構あったりして、楽しかったのですよ。そんなことを思い出させてくれるような情報をゲット。高円寺に長浜系で中洲屋台の本格豚骨を出す店ありとのことで、遅ればせながら平日ランチタイムに訪問してみました。
 

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 実はこれまで2度行ってはフラれてるんですが、三度目の正直で叶いました。実際に行ってみると、あらら・・・なんとも可愛らしいお嬢さんが白い調理服を着て、開店準備とか調理補助とか、健気に頑張っているじゃないですか・・・。もう素直に可愛い!と感じ入り声が漏れそう。通りすがりの人も、子供店長さん可愛い!と声援とも取れる言葉をかけておいででした。丁度春休みだから手伝ってるのね。ご店主さん、実に羨ましいし微笑ましい!。きっと嫁にやるとき思い出して泣くと思う・・・。それほど可愛い。
 

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<全体> 泡立ちと出汁感漂う本格的豚骨煮出し!屋台拉麺らしい気楽さと作り込みの丁寧さを感じる長浜系!

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 メニューは実にシンプル。ラーメンと替え玉。そして追いトゥルと呼ばれるトッピング追加のみ。だから、カウンターに座るのみですな。ラーメンでいいですよねと軽く確認があるのみ。もう数分経ったらすぐに配膳が進みます。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!一面に豚骨出汁の泡立ち!馴染み深く大衆的な長浜系豚骨の風合いが和ませるね。それでいてとても丁寧な作り込みを感じるのだが、お嬢さんのお手伝いによる愛情も含まれているようで、愛おしくも感じる雰囲気ですな。本格豚骨系でこんなにハートフルな思いをさせてくれるとは、思いもよらずで嬉しい!。それでいてやはり本物の迫力と言うか、しっかりと豚骨煮出しの野趣を感じさせる、パワフルな匂いが深い。店の雰囲気ともマッチしており、心だけは中洲に飛ぶといった感じです。これは人気がでるのも分かるな!。
 

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<スープ> しっかり豚骨野趣を感じるボディー!さらりと飲みやすく滑らかな口当たり!甘さすら感じる深いコク!

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 さてスープ。薬味を溶かす前にまずはベースを味わうべし。静かにレンゲを沈めて、泡ごと掬い上げてそのままクチに流し込むように味わうが・・・嗚呼、何と柔らかい豚骨の重厚感なのか!。たちまち鼻腔から独特の豚骨香りが抜けてゆくと同時に、所謂くさ旨感が口の中に一杯に溢れるじゃないか。しかも飲みやすい。ゴクゴクと飲み干したくなるように。ズドンと来る部分もあるが、豚骨の濃ゆさがとても品やかに感じられ、溶け出すというより、出汁として滲むような豚骨感でもあるような・・・。以前、大阪で好きだった本格豚骨の記憶も少し蘇るイメージです。
 

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 そして驚きはここから。豚骨って塩気と豚骨エキスのバランスが気になるところなんだが、塩気よりも「甘味」が気に入った!。実際に甘いんじゃなくて、豚骨の余韻に甘味を感じるといった感覚。最近、あまりピュアな豚骨系を食ってなかっただけに、やけに新鮮に感じる旨さ!。豚骨の野趣の奥に、こんな上品な甘みが出せるんだと・・・少なからず関心と感動を感じてしまいました。
 

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 とは言え、やはり薬味を入れないで済ませる訳にはいかなくて・・・、いろいろある中で、生ニンニクだけを溶かしてみました。ニンニククラッシャーで潰して溶かしますが、やはり味わいに張りがでますな。パンチが効いたと言うか、やはり豚骨にはこれですわ。さて、食ってる最中はあまり気にしなかったんだが・・・、食った後に帰るときは、マスクが豚骨とニンニクで臭く染まってしまった(汗)。ブレスケアを後で大量に飲み込む・・・・(汗)。
 

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<麺> 博多系ストレート低加水極細麺!熟成も感じさせる風味高さ!最後までクツクツと楽しませる定番歯応え!

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 大好きな博多系の極細麺。元々、カタ麺主義者ですから尚更なのです。その割には、博多麺ってレビューがしずらい。大抵歯応えはクツクツで風味は豚骨に染まるから、コメントの差別化がツラいのよね・・・。似たり寄ったりな内容になりますが、あしからず。
 

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 今回は、固さ指定せずデフォルトで頂きました。一杯づつ仕上げるので、ロットの後先での微妙な変化も気にしないですみます。いつもながら麺線が凛々しくて、見ているだけで気持ちいいフォルム。地肌が白くて白濁した出汁に薄っすらと透けて見えるのが旨そう。歯応えは、デフォルト茹で上げでも、クツクツと小気味良さが残っており、出汁の浸透を許さないような壁を感じるような歯応えが痛快です。最後までそれが残っているところがまた秀逸で、これれだから好きなんだよねぇ~。
 

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 汁が浸透しない分、表面に滑るのと、麺と麺がよりそって汁を持ち上げるのはいい感じです。咀嚼で出汁と合わせる旨さの展開ですが、麺の熟成にも似た風合いも楽しみながら、出汁と合わせるような味風景。この感覚も、博多系特有の楽しみと感じており、つい替え玉を欲してしまいます。10年少し前までは、軽く3玉は食えたのですが・・・体力の衰えを知る令和の春でございます。
 
 
 
 
<キクラゲ> ハードなクツクツ歯応えの麺にゴリゴリ歯応えのキクラゲ!歯応え感の競演が痛快な旨さ!

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 薬味ボックスに入っててて好みで入れます。追加トッピングで有料なところが多いなか、心意気ですね!。質感もいい感じで、申し訳ないが多めに入れてしまいました。何と言っても、麺のクツクツした歯応えの上を行くゴリゴリとした歯応えが実に痛快。豚骨出汁の味わいにもマッチしますし、カタ麺に飽き足らず歯応えを楽しむには最強アイテムと言えましょう。激しくオススメ!。
 

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<チャーシュー> 大判スライスでソフトな歯応え!脂の甘味と赤身の肉味に豚骨出汁が滲んでさっぱり食える旨さ!

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 肉がまた素直な柔らかい質感で好印象。大判な豚ロースのスライス。薄味仕立てで、脂身は優しく甘く、赤身部分は肉らしい滋味を保つ風合いです。それだけでもあっさりと旨いところですが、豚骨出汁がいい具合に染みており、それが豚同志の旨さの結実と言う感じで、仕上がった味わい。噛み締めてこそ旨しです。
 

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 いつもなら麺を巻き付けて食らうのですが、麺のクツクツ感はそのまま味わい一方で、この肉は素直な旨さなので、そのまましっかりと、脂身の甘さと赤身の肉味を存分に味わいましたー。
 

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<具材①> あるだけで楽しくさせる!滑らかで帯状に滑るワンタン皮!その名もトゥル!旨し!

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「トゥル」って初めて聞いたんですが、所謂帯状でデカいワンタンの皮なのね。場合によっては、一反木綿などと言うこともあるあれです。これはもう、存在するだけで嬉しくさせる。滑らかで抵抗感なく滑る余韻は、まさにトゥルトゥル~。なのでトゥルと呼ぶのかは不明だけど、たぶんそうなんでしょうな。いつも、一瞬で飲み込んでしまい、後で寂しい思いをすることばかりなので、今回は慎重にゆっくりと味わいます。
 

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 感触もいいが、トゥル自体に豚骨出汁が浸透しているので、味わいとしても旨い!。炭水化物の仄かな甘みが豚骨脂に合致して、柔らかい細饂飩のような旨さもり感じたかも・・・。次回は、追いトゥルをすべしと決意しております。
 
 

 

 
 
<具材②> 茹で卵!ハードボイルの卵黄が豚骨出汁を吸い込み崩れたところが旨いよね!絶好の箸休め!

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 先日、王子にある久留米系の店で、茹で卵入りの豚骨系を食ったんだが、やっぱり合うねぇ~、豚骨に。何が気に入ったかと言うと、固ゆでの卵黄に豚骨出汁が含まれた味わいが素朴で旨い。フツーの清湯系スープならこうはならないかな。卵は動物系脂に混じると旨いのよ・・・。また、出汁を含んで崩れる卵黄も素敵で、欠片が麺と麺のスキマに挟まると、麺を食らうときにまた楽しくなるので、実に茹で卵は面白いラーメンアイテムだと、改めて感じ入りました。
 

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<替玉> 味変化を存分に!辛高菜じゃなくて辛子高菜!紅生姜と混じり合い2種の辛さ演出で尚旨し!

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 替え玉コールをすると、どんな作業タイミングでも手早く茹で釜へ麺玉を投入。手早く平ざるで掬い上げてビシッと湯切り!。まさしくアッと言う間に完了です。平ざるから直接、丼へ流しいれてくれます。替玉は、いっそう風味が高いので、またカタ麺主義者としては興奮します。1玉めよりもハードな歯応えと強い麺の香りが実に旨し!
 

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 さてここで一気に、薬味を投入いたします。まず紅生姜。これはテッパンなる薬味。ジリジリとした生姜の刺激に、酸っぱい刺激が加わるので入れすぎ注意なのだが、多少酸っぱくなるのも好きなのようねぇ~。豚骨出汁には激しくマッチします。
 

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 そして何と言っても「辛子高菜」。辛高菜ではありません。辛い高菜を唐辛子で合えたような代物で、あまり見かけないアイテム。なのでちょっと変化が独特です。馴染みの高菜漬けのニュアンスが溶けた上に、カプサイシンが広がるような展開で、出汁が一気に赤ばんでくる。しかし豚骨が円やかに辛さを纏めくれるようで、辛い刺激の中にも旨さが芳醇!。紅生姜よりも、こっちの方が入れすぎ注意かもしれません。まずはお試しあれ。
 

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総じまして「くさ旨に留まらず甘味を含んで野趣深し!ヤミツキ本格長浜豚骨!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。いやぁ~本当に旨かった。本格的豚骨に芳醇なる風合いが見事だし、トゥルの楽しさや、薬味のバリエーションがしっかりしてる!。まさに質実豚骨ってな感覚です。通常は夜営業ですが、コロナ禍中は昼間にシフト。今だけチャンスかも!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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中洲川端

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  • 発売日: 2018/03/28
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