かつての庭・・・田町エリアの馴染みの店へ
中華そば むらさき山 (東京・田町) 紫そば 麺大盛 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> こっさり感覚で馴染みの茶濁スープに肉肉しく大判のばら肉の重なり!湯気に香味が立ち昇る迫力!
- <スープ> 豚骨醤油と豚骨魚介のいいとこどり!焦がし葱油と醤油の円やかさが香りとコク深さをアップ!
- <麺> 丸山製麺!クッシリ歯応えが心地よく風味高し!汁の浸透はとても緩やか!咀嚼を楽しみながら出汁と風味の一体感を味わう!
- <チャーシュー> 醤油ダレの円やかさと脂の旨味が一体化!赤身はスープを吸い込み甘味がナイス!白飯を欲する旨さ!
- <味変化> 柚子胡椒!こっさりレベルの濃厚スープに想像以上にマッチ!脂に清涼感が生まれる面白さ!
- <味玉にハズレなし!> ややハード気味の茹で上げにしっかり浸透感ある濃ゆめの出汁感!甘味先行の卵黄熟成感!
- 総じまして「さりげない濃厚感!香味は円やか!魚介も深く染み入るネオ和歌山系!」
コロナ禍があって、2020年は一度も訪問で来てません。私が再上京した頃にそれなりに通った思い出深いお店でして、山手線から都営三田線に乗り換えるついでによく利用していたものです。ちょっと今回も都心に出る都合があって、ちょっとした懐かしさもあって途中下車。思いつきで突撃訪問してみました。時間帯はランチタイムピーク。いつもなら混雑していた慶應仲通り商店街も、人まばら・・・。大丈夫?休業してないか?と心配でしたが、いつもの路地を曲がると旗が上がってて一定の安堵を覚えます。
先客ゼロ。しかしその後、パラパラと人が入ってきて満席になるかならないかの入り状態でした。とても分かりにくい路地裏だから、ふらっと通りがかる人っていないはず。恐らくこの時節だから、ほぼ常連さんだと思われますよ。私以外のファンがたくさん通って支えていたんでしょうね・・・。今回は、つべこべ考えず看板メニューをいただこう!紫そば!大盛!
<全体> こっさり感覚で馴染みの茶濁スープに肉肉しく大判のばら肉の重なり!湯気に香味が立ち昇る迫力!
おおお!久しぶりとは言え好きなものを目にすると、前回食ったのが先週のように思えるほど、旨さの記憶が蘇りますな!。ややオイリーで茶濁なスープ。香味と魚介のエキスが表層に漂い、熱さを逃さず蓋をしているかの様子。そして流石特製と言うか、大判なる肉の重なりが整然としながらも逞しさを感じさせます。
大盛なので全体的に盛り上がった感覚だが、その熱気も盛り上がりを感じさせるもので、湯気に香味がありありと感じられるではありませんか!。いやぁ~相変わらず質感高いわ!。
<スープ> 豚骨醤油と豚骨魚介のいいとこどり!焦がし葱油と醤油の円やかさが香りとコク深さをアップ!
このお店は開店当初からのお付き合いで、当時は和歌山系という触れ込みで「豚骨醤油」という認識でレビュー重ねてきました。しかし、和歌山系の枠から一歩も二歩も踏み出た進化を感じておりまして、例えば、香味としての焦がし葱油と、魚介エキスのボリュームが、心なしか本場よりも高め?。またそれも東京なりのアレンジとも考えると、もはやノージャンル?。イメージ的には、豚骨醤油と豚骨魚介のいいとこどりと言う感覚で個人的には思う次第です。
ベースの豚骨に煮出しがすばらしい。えぐ味なく豚骨の旨味をグイグイと引き出している。塩気でストレスかけることなく芳醇なので豚エキスに甘味すら覚えるほどです。また微妙に口の周りに貼り付くのもあって、ゲンコツかカシラが溶けているのか?と感じるほど。ここに魚介の甘味がしつこくなく、豚をマスキングするとなく優しく溶けていると言った味風景です。それらの一体感を更に高めるのが醤油ダレか?。醤油の味を感じると、豚や魚介と重なって、もはや甘味と感じてしまうかも・・・。
香味の焦がし葱油がいい仕事してる!。ねぎは焦がしても香ばしいし、元々甘味があるから油に溶けて一層華やかにも感じるほど。麺にも絡んだり、肉にも貼りつき、素材各々への貢献も素晴らしいアイテム!。また醤油にも反応して香りとコク深さをアップさせるようです!。
<麺> 丸山製麺!クッシリ歯応えが心地よく風味高し!汁の浸透はとても緩やか!咀嚼を楽しみながら出汁と風味の一体感を味わう!
今回は大盛なので、カタメとさせてもらいました。デフォルトでも少しカタメなイメージあるのですが、更に上ゆくクッシリ歯応えが痛快!。麺に出汁が相当絡んでも、風味が全く衰える気がしません。咀嚼しながら出汁の旨さと一体化してゆく感覚で、噛み締めるのが旨し!楽し!という感覚。地肌はきめ細かく、揃うところは汁の持ち上げもあるので、すすり上げは腰つきハードな割にはスルスルとライトに啜り切れます。
出汁の浸透がとても緩やか。出汁にコラーゲン感が多いためか浸透率が低め。なので中盤以降になっても風味良く食い続けられるというイメージです。なので薬味や具材を大いに絡めて食らうと、より炭水化物の旨味を知ることでしょう。チャーシューや青ネギとのマッチングは言わずもがな旨し!。
<チャーシュー> 醤油ダレの円やかさと脂の旨味が一体化!赤身はスープを吸い込み甘味がナイス!白飯を欲する旨さ!
今や定番中の定番。豚バラ肉の大判スライスチャーシュー。この十数年ですっかりバリエーションが増えたチャーシューですが、私が関西転勤中にラーメンヲタクになり始めたころは、大判ロールばら肉が、バーナーで炙られただけでもかなり興奮したもの。今や目新しさはないものの、深く安寧を覚える王道チャーシューと言った感覚です。
脂身と赤身の層が美しくそれぞれに、浸かったタレの浸透の深さと、濡れたスープの浸透を感じる見栄え。外側の脂身はタレの旨味と脂の甘味が一体化し、それだけで白飯がバクバクと食えそうな、重厚な旨味を感じさせてくれます。また赤身は豚骨と醤油と魚介のリッチな旨味を十分に吸い込んでおり、肉本来の旨味と出汁の旨味がこれも濃密に一体化!思わずビールを欲する味わい!夜も訪問してみたい気分が高まります!。
<味変化> 柚子胡椒!こっさりレベルの濃厚スープに想像以上にマッチ!脂に清涼感が生まれる面白さ!
柚子胡椒の味変化って・・・淡麗系が似合うもの。特に塩系に映えると思うのですが、テーブルセットに置いてあるものだから、試しにやってみました。手が滑って多めに溶かしてみましたが、ミスマッチかと思いきや・・・濃厚な動物感と魚介甘味にも面白いほど調和!。すこし緩いこってり感(こっさり?)ある脂の旨さに、じっとりと負けずに清涼感が生まれて、これがまた旨し!。濃ゆい味にこそ柚子胡椒!柚子胡椒のポテンシャルを思い知った次第!。
<味玉にハズレなし!> ややハード気味の茹で上げにしっかり浸透感ある濃ゆめの出汁感!甘味先行の卵黄熟成感!
中々深い色合い!SKⅡファンデーションで言うと#310 クリスタル オークルに近いか少し深いか?。美しさもありますが割ると出汁が濃ゆく浸透しているのが分かります。全体的にハードな茹で上げになっており、引き締まる白身は出汁の旨さがしっかり伝わるイメージです。
卵黄も割とハードで、ジュレ状態から一歩進んで緩い芋羊羹に近い様子。湿った部分と乾いた部分が入り混じるような質感ですが、それが余計にいつもより舌に絡みつきます。塩気よりも甘味を感じる濃密さあり!。そこにスープの甘味を足し込むと、魚介の甘味がフックして更に円やかな甘みに高まるイメージ。このままま白飯にドボンと乗せて、がっつき食らいたい気分にさせるかも・・・・旨し!やっぱ味玉はいろんなバリエーションがあって面白い!。
総じまして「さりげない濃厚感!香味は円やか!魚介も深く染み入るネオ和歌山系!」
・・・と言う感動の嵐!久しぶりに食ったにも関わらず、馴染みの旨さに泣ける・・・。コロナ禍でご苦労しておられると心配してましたが、相変わらずファンの集まりも確認できましたし、一定の安心をして店を後にしました。豚骨と魚介が芳醇に溶ける濃厚醤油系!東京では珍しい旨さかと!三田・田町エリアでは、激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!