ブレずに貫き通す豚骨魚介
2000年代終盤は、どこもかしこも豚骨魚介ブーム。その頃人気あった店は、今やどれだけ残っているのだろうか。まさにブレずに貫き通した豚骨魚介というやつでで、メニュー構成変化なく今に続くという感じです。激戦を生き残ってきたような貫禄すら感じます。
かつての行列ってほどではないが、今でもいつも満席必至なお店でして、業務シフトして昼休みをずらしていただくこととしました。開店当初の若い夫婦船スタイルのオペレーションは、今も変わらず初々しいようなホスピタリティもナイスです。
<全体> 素朴なザラつき感じつつマイルドな魚介の溶け込み!芳醇に香る豚骨魚介ブラウン!
濃厚ではあるものの優しさを感じる風貌!色合いが少し赤みを帯びた感じで、個人的にはカフェオレカラーに例えたくなります。豚骨煮出しも芳醇でしっとりとすら感じるベース出汁。ですが、相当の魚介の溶け込みが感じられ、粉感すら漂うようです。その証拠に丼の内側の壁に貼りつくのは魚介の粉。
ところが微妙にオイリーと感じる部分もあって、豚エキスの煮出しも相当効いてますな。やはり長い年月重ねて同じようで、ブレンドや配合に少し変化を持たせてる様子?。過去レビューと比べてそう思うー。
<スープ> 甘味先行で貼り付く魚介の煮出し感!豚骨魚介を踏襲しつつややオイリー!
豚骨エキスをベースに煮干の甘味が全面に広がるイメージ。比較的魚介の印象が強めであり、出汁をすすると、割とざらつきを感じせるもの粗い感覚でしょうか。これがむしろ素朴にも感じさせるようです。その一方で、味わいとしては、しっかりと旨味を伝えます。煮干の使い方が面白く、個人的には粗節っぽく感じているだが、それは妄想の範囲として間違っててもご容赦を。
麺にも魚介感が貼りつき、それが豚肉にもエキスが浸透!甘さと香ばしさが融合しており、醤油ダレの塩気すら円やかに溶けこむような味風景です。ちょっとオイリーな感覚が、コク深く感じさせます。実は、今回味わってみて、以前よりマイルドに感じられて一層好みに感じられましたー。
<麺> 明るい多加水!丸麺のような優しい中太ストレート!誰もが好きそうツルモチ感覚!
素朴でとても馴染み易い、多加水系中太ストレート麺!。モチモチとした明るい弾力!プリプリとした物腰で、しかも滑らかでツルツルと輝く地肌!そんな感覚で、ライトなようで濃密なスープが濡れても、魚介のざらつき感は麺を啜ってあまり感じられず。むしろスルスルと滑らかで抵抗感なしで心地よしです。
へへへ・・・前歯でスパスパプツプツと千切れるのも快感!。そのまま奥歯へ運んでまたクチリと潰す。汁と一体化した甘味が生まれてそれが印象的な旨さですよ!。物腰しなやかなので、麺がまとまりやすく、中盤以降は、汁持ち上げも良くなって行きます。当然の如く性懲りも無く麺に海苔を巻いて食らうのも楽しい!。
<チャーシュー> 丁寧な煮込みで自重で崩れる柔らかさ!赤身脂身に深く浸透する魚介醤油!丁寧な豚肩ロース肉!
脂身も多めに差し、豚肩ロースの煮豚タイプ。周りはタレがしっかり浸透しているようです。とても柔らかく、繊維質にそって崩れるように柔らかい!。箸で持ち上げると自重で崩れ、麺に絡んでかき回されるとフレーク状態になりそうです。
脂身は甘みと豚骨魚介のコクが浸透して旨し!。本来の肉味に豚骨魚介スープがよく入り込むようで、まさにスポンジ状態がまた良いね。噛み締めると旨味が滲み出るのが実に旨いのです。
<味変化> 薄らと刺激を与えて旨味も広げてみる!GABAN七味唐辛子を投入!
調子に乗ってちょっと入れ過ぎたかも?。魚介の甘味に七味の辛さが良く合います。甘味に慣れてしまいそうになったら激しくオススメ!。食欲刺激で更に爆食って感覚で最後まで一気に食い倒しました!。
<他具材> 単品でも味わい深い一品!質実な仕上がりメンマが汁を吸い込む!
見た目太そうな繊維質が実に柔らかく、汁に濡れると旨味が足されて更に旨し!。しかも素材の味わいと風味がしっかり伝わるし、歯切れがすごく良い!。単品でビールに合わせても旨そうですが、スープに濡れると白飯でも合いそう!。もちろんビールにも!。
<味玉> 白身味わい深く!卵黄は熟成感高く濃く!魚介醤油の甘味浸透する優しく深い旨さ!
魚介醤油の甘味浸透する優しく深い旨さ!。それは深く均一に出汁が浸透しており、白身だけでもしっかり旨さを感じます。卵黄は当たり前のように更に旨い!。濃厚なオレンジ色でとてもねっとりとしたジュレ状態。
食らうと濃密なコクで口の中がいっぱいです。出汁が卵黄と一体化しており熟成した旨さ!。深く甘味がナイス!激しくオススメ!。
総じまして「旨さブレない豚骨魚介!個性と完成度でファンを惹きつける名店!」
・・・という感動の嵐!。相変わらぬ豚骨魚介の旨さが沁みます。やっぱりどこか卓越したような豚骨魚介の存在感。やっぱり三鷹エリアの拉麺雄の一角でしょう!三鷹に来たらこちらもお忘れなく!これからも通い続けるし激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!