背徳的な背脂三昧！背脂 DE ULTRA SOUL ！
old school 中華そば Miya De La Soul （埼玉・入間） 特製背脂中華ソバ ＋ 背脂ごはん 〜ラーメン食べて詠います
- ＜全体＞ まるでパールの埋め尽くしの様に・・・綺麗に光り盛り上がる背脂層！
- ＜スープ＞ 醤油と玉ねぎに結びつく軽い煮干しの苦味と香り！ライトな豚骨煮出しにヘビーな背脂のコク！
- ＜麺＞ 軽い捩れとボコつく中太多加水麺！明るいモチモチ感に脂塗れで滑らかなフィーリング！
- ＜チャーシュー＞ さすが特製！大判分厚めな肩ロース肉！解れ易く汁を吸いやすい煮豚スライス！
- ＜メンマ＞ 風味よくクニャコリッツ！とした面白い食感！
- ＜味玉にハズレなし！＞ 卵黄はトロリ！白身はプルプル！柔らか仕立てに薄出汁染み入りナチュラルな甘味がナイス！
- ＜背脂ごはん＞ 絶対食っとっけ！魔力的旨さ！背脂に醤油とブラックペッパーが刺激的！
- 総じまして「まさに背徳感と魔力感！もはや快楽・・・背脂三昧！」
さてその店名、どんな意味なんだろうと思ったけれど、カーナビに住所入れようとすると「宮寺」という単なる地名だったのね。それにしても、茶畑と野菜畑が多くとっても長閑なエリアなんですねー。絶対に車がないと生活できなさそう。そんな感じでこちらも店前にデデンっと１５台相当の駐車場完備です。
住宅エリアに突如現れる、ちょっとイケた感じがするお店。コンクリ打ちっぱなしの現代風な作りに、６０’sアメリカンな雰囲気が少し醸し出され、かなりお洒落な店箱。天井もフロアも空間に余裕があります。もうこのエリアではかなり有名みたいで、客足が途切れず、店前の待ち椅子は常に人が居るって感じです。こんなオシャレな雰囲気の中、提供されるのはとってもオーソドックスな中華そばと背脂系。つけ麺や油そばも質実な感じのよう・・・・。
＜全体＞ まるでパールの埋め尽くしの様に・・・綺麗に光り盛り上がる背脂層！
今回は、ちょっと気になる「背脂中華ソバ」を特製でいただきましょう。そして・・・あまり見ることの少ない「背脂ごはん」というサイドメニューも追加！。いい歳して背脂三昧！。それはこんな麺顔で配膳されてきました！。
おおお！分かってはいたけど本当にみっちりと背脂が敷き詰められてて、まるでアスファルトを埋め尽くす新雪のよう。いや、照明の関係もあってキラキラしてるので真珠が全体に埋め尽くされた様な感覚。背脂系ってフツーはワイルドに感じるものなのに、とっても美しい存在感で迫ってきますよ。パーツの並びもとても緊張感あり、チャーシューも等間隔なら、トッピングの玉ねぎはお団子状に纏まらせて、カイワレ菜を飾ってる。うん！いいラーメンってのは食う前から伝わるよね。今回まさにそんな気分！。
＜スープ＞ 醤油と玉ねぎに結びつく軽い煮干しの苦味と香り！ライトな豚骨煮出しにヘビーな背脂のコク！
さてスープですが、表層の背脂の海に見惚れてしまうばかりです。細かい背脂が粒ぞろいで、しかも透明感もあっていかにも質が良さそう。一粒毎に淡い歯応えがある様なプリプリとした見栄えです。それをかき分けて、ベーススープを確認すると、とっても明るい醤油ブラウンが現れる。いかにも肉煮干し系ってな感じの優しい色合い、そしてライトな煮干しの香りをふわっと感じさせます。
味わうとまずベースの煮干しの優しい味わいが響きます。しっかり煮干し感があるのだが、ニボっとした苦味は少し低め。それより魚介らしい甘味がライトに感じられ、それが醤油とピッチリ合ってるって感じです。豚骨・豚肉の煮出し感もなかなか柔らかくていいね。あっさりした印象ですが、豚骨特有のえぐみがまるで感じられない。とても丁寧な処理が伺える逸品で、都内にもある味傾向だが、とても質感高く感じさせてくれます。
そして背脂がスープの中のみならず、口の中でも舞う様な感覚！とっとちゅるっと感じる物体があると思ったらブワーっとラードが溶け出した様な甘味を発します。そして食い進めるほどにゆっくりと透明なラードに変化してゆき、序盤のフワフワ感から一気に中盤以降ではオイリーな風合いに移って行きます。
ここでいい仕事をしてくれるのが玉ねぎのみじん切り。煮干しの風合いにも合うどころか、背脂に紛れて重たくなり過ぎるところを未然に防いでくれる。と言うかフレッシュな風味と甘味を加えてくれるので、全体としては思いの外さっぱりと食えるのです。
＜麺＞ 軽い捩れとボコつく中太多加水麺！明るいモチモチ感に脂塗れで滑らかなフィーリング！
背脂醤油系と言えば、密度感が低めで加水は高め。ボコボコっとしたフォルムの中太麺！。そのイメージの通りです。軽く捩れてもおり、歯応えとしては明るいモチモチ感。それが適度に背脂をキャッチして口の中へと道連れにしてくれます。
背脂塗れ・・・と言えば、海苔で受け止めたい。２枚ある海苔は割と肉厚で、風味がとてもいい感じ。いつもの様に麺と海苔を合わせながら食うと、背脂が吸着しまくりです。汁を吸い込むより、背脂と出汁をひっかけて持ち上がる様な仕草のため、あまりズボボボボボボーーーっと啜らずに、多めで短めにすすって、背脂と出汁の旨さを、軽い炭水化物の甘味で楽しむのがいいね。
しっかし、そろそろいい歳なんだよなぁ〜、旨いのでもっと食いたいのに、背脂が重く感じられてきた・・・。終盤は引っ掛かった背脂をふるい落としながら食い進めましたが、ちょっと調子に乗ってしまったと反省です、
＜チャーシュー＞ さすが特製！大判分厚めな肩ロース肉！解れ易く汁を吸いやすい煮豚スライス！
さすがに特製だと２枚追加される様です。しかしこの肉が結構分厚くて大きく、しっかりしてるので立派。肩ロースの煮豚タイプで、解れる様に崩れ千切れるタイプです。肩ロース肉の繊維に沿って千切れるので、歯に力があまりいらない。それほど柔らかいって感じです。
それにしても脂の抜け具合もいいねー。肉身本来の旨さが噛み締めるほどに味わえます。また汁を吸い込んでくるからそこも味わい深いかも。途中、少しだけ温度が低い部分があったので、一気に沈めてから食い進めましたが、背脂のコクを逆輸入した様で、旨さがまた違って感じました。うん！これなら白飯に合うよ。サイドメニューの肉めしもオススメらしい！。
＜メンマ＞ 風味よくクニャコリッツ！とした面白い食感！
メンマごはんってのもあるほど、メンマも自信作のご様子。オーソドックスな板状のメンマで薄い味付けのタイプ。一見ありふれたイメージだが、風味よくクニャコリッツ！とした面白い食感！。背脂にも塗れてちょっといつもより甘味を増して旨いかと！。これでビールをやりたいものだが・・・車でしか来れんのがちと罪深いっす。
＜味玉にハズレなし！＞ 卵黄はトロリ！白身はプルプル！柔らか仕立てに薄出汁染み入りナチュラルな甘味がナイス！
味玉も期待通りの出来栄え！。全体的に白身はふわふわプルプル、卵黄はとろりと仕上がった感じで、柔らかい部類。白身の断面をみてみると軽く染まった層がみて取れるけど、全体的に本当に淡いクリーム色です。薄い目の出汁浸透が深い感じで、卵黄を食いますと・・・出汁が染みた甘味がしっかり感じ取れるが割とライトだ。しかしその分、卵本来のコクも感じ取れるので、どちらかと言うと好きなタイプ。円やかな塩気が少し残って嬉しい味わいです。嗚呼、味玉に今回もハズレなし！。
＜背脂ごはん＞ 絶対食っとっけ！魔力的旨さ！背脂に醤油とブラックペッパーが刺激的！
こいつはヤバイ！。本当にヤバイ。ヤバイ旨さですよ。この店のサイドメニュー（ご飯もの）はどれも旨いと思いますが、これを最初に食ってしまうと、他を食えなくなるかも・・・ハマりました。それにしても、日頃注意してる「糖質と脂」の塊っすよこれ！。
醤油にしっかり染まった背脂。結構でかい粒もゴロゴロ入っており、そして箸で摘もうとするとすぐ潰れる。プルプルして見えますが、実はトロトロしております。見た目から醤油漬けの背脂のコクが想像できますが・・・実は振りかけられたブラックペッパーが大きなポイント。
ペッパーの刺激が、醤油の風味と、背脂の甘味とコクへ一気に広がります。この痛快さがたまらん！。実はこの時点でもう背脂が重くなっていたんですが、それでも食いたいと思わせるパワー！もう魔力的な旨さとしか言いようがございません。絶対食っとけ！ここ来たら！。
総じまして「まさに背徳感と魔力感！もはや快楽・・・背脂三昧！」
・・・と言う感動！。いい歳して大量の背脂摂取をしてしまいましたが、最近刺激が少ない毎日を送っておりましたので、結果的にはいい気分転換も果たせました。まさに痛快なる背脂。もう暖かくなってきましたから、自転車ツーリングのついでにでも立ち寄られるといかがでしょう？。エナジー補給にはぴったり。そんな背徳感吹き飛ばす旨さを・・・激しくオススメ！。旨し！なのでとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
