最近は醤油が狙い目?このご時世でデフォが700円を切る設定が泣ける・・・
かしわぎ (東京・東中野) 醤油ラーメン + 味玉 + サッポロラガービール赤星 中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロラガービール赤星:赤星置いてる店だけは忘れない!これも訪問モチベーション!
- <全体> ブラックラーメン一歩手前の漆黒醤油!ワックス感ある艶めく風貌が旨さをそそる!
- <スープ> 一層円やかに感じるのはオレだけ?動物感と醤油感のみならず・・・乾物甘味が豊潤!
- <麺> ゆっくりと醤油に染まる雰囲気が旨そう!麺線も魅力的なストレート細麺!旨味も深し!
- <チャーシュー> 少し熟成感すら思う塩気と旨味の円やかさ!確かに酒との相性抜群!
- <味玉にハズレなし!> とてもイメージしやすい醤油ダレと卵黄の熟した甘味!この深さに危うく白飯追加しそうになる:汗!
- 総じまして「看板役者を食いかねないスーパーサブ!地味に進化を感じる漆黒醤油の円やか拉麺!」
毎日、中央線で通勤してると、東中野から大久保までの間のカーブをいい感じで楽しんでます。ググッと南向きに曲がるので車両がガタガタ強く揺れるのですが、南側の車窓が好き。出勤時には西新宿の高層ビル群に吸い込まれていくような感じて「今日も都会に揉まれて生きてゆくぞ!」と鼓舞しながら見つめてる。そして帰宅時には、その高層ビル群が遠くに見えてゆっくり離れてゆくのを感じ、自分の寝床へ帰ってゆくような安堵感に包まれてる。一日何とか乗り切ったという充実感と共に・・・。そんな気分で今日は、東中野で途中下車してみたよ。狙いは「かしわぎ」。
「かしわぎ」は、塩ラーメンが有名。驚いたことに先客ゼロ!。おいおい、ここ来る途中で通り過ぎた「メンドコロkinari」はほぼ満席だったぞ!と少し不安・・・。直後にパラパラと後客が続いて、それが老婆心だったと安堵です。さて、今日は「醤油ラーメン」!。なぜなら、最近のラーメンデータベースやTwitterでは、塩より醤油の露出度が高いし、評判がまたいい感じ。旨いのは知ってたけど、妙に気になるから変化でもあったのかと気もそぞろだっただけです。
<酒> サッポロラガービール赤星:赤星置いてる店だけは忘れない!これも訪問モチベーション!
終わった終わった!一週間が終わった!という解放感もあってビールも飲むぜ。特にここは「赤星」があるのはチェック済み。ビール食券出すとテキパキとまずはビールですよね!そしてお通しどうぞ!という感じで進みます。最高!。もう・・・早く飲みたい一心で、手が震える(アル中か!!)。そして毎度注ぐの下手で泡が溢れる(爆)。
ビールを楽しんでると「ラーメンお出しするの少し後にしますか?」という問いかけに、「いや・・・もう作っちゃってください」と告げます。ラーメン食うのも早いけど、ビール飲み干すスピードも最近磨きがかかり過ぎて・・・。きっとすぐに飲み干す。月間のラーメン代より酒代の方が高くなったら暫く禁酒します。
ところでサービスお通しがいいね。トッピングのチャーシュー端切れに醤油だれがポタリ。軽くソテーされたしめじに、メンマと薬味ネギがあしらわれてる。ここにタバスコを少し加えるだけなのだが・・・爆発的に酒を進ませる!
<全体> ブラックラーメン一歩手前の漆黒醤油!ワックス感ある艶めく風貌が旨さをそそる!
案の定、ビールを飲み干してしまい・・・と言いたかったが、一人客状態で1ロット生産となると、驚く早さで配膳が進みました。受け取ろうとすると、お熱いので直接配膳いたします!とこれまた丁寧。こんな週末良いどれオッサンにも丁重な対応してくれて、帰って頭が下がります。それはこんな麺顔で登場!。
おおお!相変わらずの漆黒スープ!もう少しでブラックラーメンと揶揄するところ。表層には旨味オイルがぴったりとコーティングするように覆い尽くす。だからいつも、この一杯には漆黒なのに眩しさ覚えてしまうよ!。そして仕込みの都合か、いつもチャーシュー部位が入れ替わるような印象で、今回は大判の肩ローススライスが、妙に肉感をそそるではないか!。しばらく見ないうちに、ちょっと迫力をましているのでは!。
<スープ> 一層円やかに感じるのはオレだけ?動物感と醤油感のみならず・・・乾物甘味が豊潤!
「味が濃かったら調整しますので」・・・この口上が「かしわぎスタイル」。味をあえて濃ゆくしている、と言うか塩気を強く感じさせるのが、この店の主張のようです。だから、味の押し付けにならないように、必ずこの口上をいつも客に伝えているんだよね。もう何回も通うと、むしろこの「濃ゆい味を求めて」やってくるので、必要ないと言えばそうなんだが、毎度律儀なお店の対応です。
塩のパンチに対して、こちらの醤油は円やかさが印象的。塩も醤油も濃ゆい味なんだが、塩が分かりやすい塩っぱい系のパンチに対して、醤油はそれに加えてどこか甘味を感じイメージ。決して甘いわけではないが、明らかに塩気のエッジが丸いだけでなく、風味が柔らかい。漆黒のスープ感とは裏腹かもしれません。
鶏豚のしっかりした煮出しの他に、乾物系の溶け込みが醤油タレの方は強いような気がしますね。節系なのか、苦味の少ない煮干なのか、はたまた椎茸(それはないか)。ひょっとして醤油ダレではなく、ラードに甘味を溶かし込んでいるのか?。これはゆっくりとチューニングを変えているとしか思えないんだが・・・。
<麺> ゆっくりと醤油に染まる雰囲気が旨そう!麺線も魅力的なストレート細麺!旨味も深し!
カタメコールはやめときました。元々、カタ麺主義者な自分ですが、最近「カタメ」コールも邪魔臭くなってきたと言うか、デフォルトの旨さを受け止めたい気分。汁が浸透する風合いの方が面白くなってきた。これがとても楽しめる一杯でして、漆黒のスープがゆくりと染まって、にわかに麺が褐色に見えるのが面白いです。
非常にきっぱりとしたストレート細麺。乾いた感じではないが、加水は中程度でグルテンの風味や甘味を感じやすいタイプ。これが汁に濡れた状態で食うと、汁の余韻と麺の風味で楽しめる。やがて中盤以降になると、麺の風味が明らかに湿り気を帯び、そこに塩気が染みてくるかな・・・。クチリと噛み潰すと垂れ流された唾液が一気に絡み甘味を感じ始める。と、同時にすぐに飲み込んでしまうから、次から次へと麺を欲して、ズボボボボボボボーーーーとすすりのタイミングピッチが早まるばかりでっせ!。
なるほど・・・この汁の浸透の早さだったら大盛よりは替え玉に拘りたいよね。お店側の意図を受け止め、替え玉を頼むか迷う。遅い夜飯はすぐ腹回りに化けるから、今ややめとこう。だったらビールやめとけと言う話にもなるのだが・・・。
<チャーシュー> 少し熟成感すら思う塩気と旨味の円やかさ!確かに酒との相性抜群!
時々、バラ肉だったりするんだけど、今回は肩ロース。2枚大判のスライス切りが入っており、食べ応えは十分。そのうちの1枚は、きめ細かい繊維質が印象的で、脂肪分も少なかったことからモモ肉だったかもしれません。旨くて確認するのも億劫になり、そのまま胃の中へと落とし込みました。
最初は醤油スープに濡れた影響かと思ってたんだが・・・いやいや、肉の旨さだよ。淡麗だが熟したような塩気を含み、噛むほどに脂が溶けて甘味を感じるタイプ。特に周囲の味が特に染みて香り高い部分が旨い!。これは明らかに酒を欲してしまう旨さ。そのままでも十分旨いが、ブラックペッパーをふるともっとパンチが出そうですね。今回は上質さが気に入りましたので、麺を巻いたりせずにそのままの味わいで堪能いたしました。
<味玉にハズレなし!> とてもイメージしやすい醤油ダレと卵黄の熟した甘味!この深さに危うく白飯追加しそうになる:汗!
一口食って笑いそうになる。非常にわかりやすい旨さだから。旨さで笑う。醤油系の出汁が卵黄に染みて、熟したような甘味を醸し出します。非常にマチュアとも思える甘味を発する一方で、塩気も含むから気分的には白飯と合わせて食いたいイメージかも。ジェル状になった卵黄はやや硬めで、舌にペーストのようにペッタリと張り付きます。こう言うのは、白飯の中に突っ込んでグチャグチャにして食うと旨いのだが・・・お下品なのでオススメしません。旨いけど。ともあれ、円やかな漆黒スープとの相性もよく、これは旨かったわ!100円が安く感じる・・・味玉にハズレはないと勝手に言ってるが、当たりだよこの味玉は。
総じまして「看板役者を食いかねないスーパーサブ!地味に進化を感じる漆黒醤油の円やか拉麺!」
・・・という感動!。塩ラーメンがメインの店と思い込んでたが・・・いやはや考えを改めなければなりますまい。醤油も素晴らしい!。塩と醤油というシンプルな2枚看板が、どっちもエースで4番バッター。以前にあった週末のエグい行列は、最近落ち着き気味なようですし、今がオススメかも。また平日夜にゆったりと食えるのでオススメ!デフォルトがしっかりしている店は本当にいいよね!これからも応援し続けますし、また食いに来ます。旨し!そんな興奮気分のまま・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!