（追記）前川 閉店 2019 10 反映
いつも目立たないのに、何か事があるといつも「気になってならない！」っていう人物が周りにはいませんか？。学生時代も、社会人になってからも。最近そんなことが思い出されるような出来事がありまして、そんな気分で、毎日のように東京都内の町中華屋を訪ね歩いて食ってます。そんな中、町中華屋のメニューの中で、「たまにメニューにある」ようで、探そうとすると見当たらない。そして気になりだすと猛烈に食いたくなる。いつも目立たない存在・・・・そんな「ニラソバ」。今回は、ニラソバ・ニララーメンに絞って、町の中華屋を巡ってみました。
ニラソバと言ってもいろいろありまして、だいたい以下３つの要素で入り組んだりしてるようです。
１）餡かけ／非餡かけ
２）韮メイン／韮＋もやし等多数
３）醤油系／塩系
それでは紹介させてもらいます。今回も東京都内限定とさせてもらいましたがあしからず。訪問エリアに偏りがあるのはご容赦ください。
１．前川（恵比寿）ニラソバ （2019年閉店）
最近、個人的妙に訪問頻度が上がっているのですが、何たって恵比寿という都内の繁華街で、何でもお高いイメージがある中で、ビルの谷間でひっそりと営業し続けいるのが奇跡的です。それにどれ食っても格安で旨い、そして早い。まさしく町中華屋の鏡では無かろうかと思えるお店でございます。知る人ぞ知る名店という認識です。
こちらの面白いところは、大盛りだとトッピングと麺が別々に提供してくれるというところ（全メニュー確認したわけじゃないけれど）。なので若い人にこそ是非、訪問していただきたいお店です。こちらの「ニラソバ」は、ニラのみでなく、もやし等も組み合わさった炒めものが乗ります。その味わいは優しく、スープは肉汁感覚があったりして、すごく食べやすいし腹もちが良いタイプ。ご飯に合うニラソバと言えなくもありません。昼の短い時間に営業が限られますが、外回りのついでにいかがでしょう？
２．岐阜屋（新宿）韮ラーメン
ここも有名店？かも。どちらかと言うと「飲み屋」として？？。新宿の「思い出横丁」にある名店ですが、最近この横丁も外国人観光客が増えて、随分と昔のイメージと変わってきてます。そんな中、昔ながらの疲れたオヤジどもが集う中華屋でして、場所柄のせいか酔いどれが屯ろしているような錯覚すら感じます。
ただしこちらも中華屋さんとしての腕前は確かでして、「韮ラーメン」もそこそこ人気ありです。餡かけタイプでして、韮が多めの野菜炒め餡かけが、少しオーバルでしなやかな麺に、まったりと絡みまくります。雑然とした店内の雰囲気に対して、思いほか上品な味わいと思える、その麺と餡かけの味わいでして、お酒で完全に酔っ払ってしまう前に、じっくりと味わってほしい一杯かもです。私は、いつもこの店では冷や酒をあおってしまうのですがね・・・。
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３．浅草橋大勝軒（浅草橋）にらそば
所謂、「人形町系大勝軒」の一派です。とても歴史感じる建物とその味わい。これぞ東京風のあっさり醤油ラーメンと言う感じのレトロで旨いラーメンが人気です。ワンタンメンなんかも最高です。ＪＲ浅草橋駅からも歩ける距離にあるので、秋葉原で昼飯遭難するくらいなら、一駅ずらしてゆっくりこういうレトロな店で食うのもいかがかとお勧めです。
こちらの「にらそば」は、餡かけタイプでニラともやしがいい感じで絡んでいるという感じ。塩餡かけ風になってて、醤油スープに溶かしてゆく間際なんてのが、非常に食べる瞬間としては楽しい一杯です。人形町系の一杯らしく、麺はストレートで極細に近いタイプです。なので餡かけとの絡みがとてもしなやかで、一体感が高まる感じがいいんです。夜もやってますから、仕事終わりにもゆっくりできそう。落ち着く店です。
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４．菊凰（新橋）ニラそば
新橋というよりは、汐留というべきか・・・そんなエリア。新橋界隈では、旨い・早い・安いが揃わないと生き残れないような気がしますが、そんな中長く営業をつづけておられるお店です。昼飯時は、少々ずらしても相席覚悟が必須かと思います。時にはガチで４人テーブルを見知らぬオジサン同士で座るということもありましょう。ただし、それでも食いたいと思う魔力があるのでしょう。
こちらの「ニラそば」は、とにかく熱い！そして丼が大きくて食べ応えあり！というイメージが残ってます。非餡かけタイプの肉ニラ炒めが、どさっと乗ってますが、これがまたすごく旨い！。他客の注文では、「レバニラ炒め定食」みたいなのが良く出ているほか、半ちゃんラーメンも良く出てます。炒め物が旨いので、きっとチャーハンも旨いんだろうなと・・・・想像してますが、次回は炒め物も食わなきゃと思っているところです。とにかくしっかりと食わせる量もありますから、寒くて腹ペコでひもじいときは、是非ココお勧めです！
５．BIKA／美華（根津）韮菜湯麺
町中華屋というより、ちょっと気軽な中華レストランという感じがする店です。しかしそれほど高くないので、とても家族的には使い勝手が良いだろうなというナイスな雰囲気が気に入ってます。根津という、個人的には縁のないエリアにわざわざ出かけたのは、「東京一美しいニラソバ」があると聞いたからです。
まさしく店名の通りに、美しい華が咲いたような一杯。ニラソバの女王と個人的には感じるほどです。盛り付けだけでなく、ニラの刻みの細かさが見事でして、特有の苦味が一切なく、甘みが前面にでていて、ニラが苦手という方にこそ是非この一杯なら！とお勧めしたいほどです。また中央に配してある挽肉も魔力的な魅力でして一度食い出したら、レンゲが止まらない・・・。余裕があるときに、是非お勧めです。ニラソバ好きを豪語するなら一回食っとけとエラそうですが言いたい気分ー。
６．やじ満（築地市場）ニラそば
築地市場で働く方たちの胃袋を癒す店。なので早朝から営業を開始し昼過ぎには閉店です。しかし、いざ朝に行ってみると・・・行列が発生している次第でして、最近では外国人観光客も並び始めているという状況です。初冬に訪問しましたが、牡蠣らーめんを季節限定で提供しておられ、それが特に人気のようでした。またこちらは「ジャンボ焼売」が人気の店でして、ビールと焼売というお客さんもパラパラおられたりして、羨ましい光景が朝から見られます。
こちらの「ニラそば」も実は力を入れているメニューらしいのですが、確かに旨い！。市場内の店ですから食材の鮮度と品質は文句なしですし、ボリュームがまず多めで好印象です。味付け的には肉汁っぽいエキスが印象的でして、これがまた食欲をそそる感じが強いです。酒にも愛想な味わいですが、もちろん白飯とも相性が抜群のはず。豚肉炒めのニュアンスも滲むニラソバという感じかしら・・・・。朝ラーメンにはヘビーかもと尻込みしてたら損かもです。旨さでするすると食わせますから。
７．丸鶴（大山）ニラソバ
町中華が最近ブームなのか、数年前から盛り上がりを見せている。そんな中、雑誌等メディアにもちょくちょく紹介されてるのがこちら「丸鶴」さんです。芸能界関係者がおられるのか？また店内に入ると、マツコ・デラックスや高田純次のツーショットなどがあったりして、ご趣味の世界でも有名な方なのかもしれません。そんなご店主も個性豊かで、店を仕切っているところは、オーラに近い迫力を感じさせますね。この店も開店時には、客が並ぶイメージです。
こちらの「ニラソバ」は非餡かけタイプで、しかも塩味というニラソバでは珍しいタイプ。それだけに唯一無二なあっさり感ある旨さが広がります。とにかくニラ野菜炒めが豪勢で、トッピングだけで白飯二杯は確実に食えるでしょう。玉ねぎを炒めた甘さが妙に個人的にはハマりまして、ニラとの相性も抜群でした。またもう一つ面白いのは、縮れた平打ち細麺を使っているところ。なのでモチモチした食感が快感な上に、ゴツゴツした啜り心地もあって食感が複雑な分楽しめます。ランチタイムはアイスコーヒー無料（セルフですが）。とても客のことも考えてくれてる・・・迫力ご店主です。
８．多来福（豊玉）ニラそば
美華＠根津といい勝負。そんな美しいニラソバがあると伺って訪問してみました。以前、麻婆ナス麺をここで頂いたときには気づかなかった・・・・。ここは駅からは歩くので、所謂「陸の孤島」のエリア。環七の側なのに足では不便ですから、クルマがお勧めかもです（コインＰは付近にあります）。
キレイに正方形にカットが揃ったようなニラが、一面に広がります。中央には味玉ハーフがぽかんと乗っただけのシンプルな麺顔ですが、それだけにごまかしが効かない潔さを感じます。味わいは見た目以上にあっさりタイプ。ニラのクセもなく、ナチュラルな甘みが広がります。印象的なのは、醤油のベーススープがニラの効用もあってかすごく旨かったこと。少し辣油が効いているのですが、それが逆に円やかに感じさせます。こちらも家族で利用しやすい作りですので、いつかは引き連れたいと考えています。
９．十番（東中野）ニラソバ
東中野駅の昔からの名店。それが「十番」さんでしょう。この界隈も旨い店が最近増えましたし、注目エリアに段々となってきました。ここは、タンメンがやはり一番人気なのでしょうか。週末にランチでもと軽い気分で訪問したら、開店直後には行列ができるほどの人気店です。
こちらの「ニラソバ」は、餡かけタイプの韮野菜炒めが乗るタイプで、塩気と肉野菜炒め物特有の旨みのバランスが非常に良いです。餡かけも塩味系で、ゆっくりと醤油スープに溶け込んでゆきます。オーソドックスな大衆中華系ニラソバな感じが、まさに王道と思えますし、これ食っとけば外さないという安定感ある味わいです。麺のやや中太でもっちりした感じも、餡かけと合います。タンメンの次は、ニラソバなんていかがでしょう？
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１０．中華キラク（下神明）ニラソバ
ＪＲ大井町駅と、ＪＲ西大井駅の中間あたりにあります。ちょっと散歩にはいい距離で、電車賃も浮かせるし良く利用させてもらってます。ここはどれも６００円以下のメニュー設定で、ラーメンはワンコインでお釣りがきます。住宅街にひっそりあるところもいい感じです。時々、ご店主が出前行ってて不在なタイミングがありますが、それもご愛嬌ということでよろしくです。
こちらの「ニラソバ」は、非餡かけタイプで韮野菜がドバっとのっかるタイプです。程よい塩気が旨くて、ニラの個性を上手く利用してるという印象でしょうか。大衆的で気軽な旨さが私には心地よいのです。肉が炒まったところも香ばしく食欲もそそります。キャベツの甘みも滲んだやさしい味わい。そしてご店主もお優しいそうなことで・・・温かく感じます。
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参考：支那そば屋 こうや（四ツ谷）黄韮湯麺
これも面白い一杯。ご参考まで。黄色い韮がのった湯麺だと思って注文したら、ちょっとイメージが違ってたという感じですが、これも確かに満足感が非常に高い一杯でした！。
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以上が、私の最近巡った「ニラソバ紀行」一覧です。気になったら行ってみてください。ラヲタとして参考になれば何よりの幸いです。
