ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3041】 岐阜屋 (東京・新宿) 韮ラーメン + 日本酒 〜オヤジの鬱陶しい憂さも優しく多い尽くす!優しいトロミの韮炒め餡!!

【東京都内で「ニラソバ」ならここ!シリーズ その2】
<ムサクサしたら・・・こう言うゴミゴミした横丁で飲む気分だよね!>

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  日常って思い通りにいかないのが普通なんだけど、時には理不尽な出来事があったり、せっかく準備したのに失敗してしまったりすると、そんなことを忘れがちです。家庭の中でも、特に仕事のことでも、みんなそうじゃないですかね。ストレスってのは、真面目な人ほど背負ってしまいがちなんてよく言いますが、「思い通りにならんもんだ」と流せないと、ストレスの沼に陥ってしまうのかと感じるわけです。だから・・・・そういう風に流せるように、今夜は新宿西口のしょんべん横丁・・・・いやいや「思い出横丁」に向かうのです。無理やり酒でしこりを洗い流すために。そして、ついでだから「ニラソバ系」を食らう為に。

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西新宿の親父の唄

西新宿の親父の唄

 

  しかしもうここ「思い出横丁」は、観光地化してしまった感があります。途中「中華若月」を覗くと、ほぼ外国人観光客が占めている。他の店も多かれ少なかれ。天玉そばの名店にもたまに見かける観光客。日本製高級デジタル一眼を肩に引っ掛けて、外国人撮影隊もおられます。しかし、ここ「岐阜屋」だけは妙にまだそういう浸食が及んでいないから不思議です。夜の部はこの店の大将とスタフたちが総出で、厨房はフル回転です。

 

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 忙しくてガヤガヤしてて、店側のペース主導で注文も通しづらい。それが夜のピーク時の岐阜屋。こういう時は、客側の方が、少々不機嫌気味でつっ立った状態で、注文を普通に飛ばすのが丁度良い。店側の威圧に負けないようにね(笑)。でも、学生さんが注文するタイミングで狼狽えていると、店の大将も偉いもので「注文聞こうかぁーーー?」って遠くからフォローするあたりがナイスです。オレにもそうしてくれよと、少しばかり僻みを感じました。
 
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女子飲み酒場 (マチボンシリーズ)

女子飲み酒場 (マチボンシリーズ)

 

 

 
 
<どうせ待つのも味なもの・・・冷の日本酒で口を湿らせながら待つのさ>
  
 半分飲み屋のような中華屋なので、手持ちぶたさで待たされるのが何だかんだ間抜けに思える。だから最近は必ず酒を先に注文してから、麺類を後追いで注文する流れです。ビールは少し最近は寒いが、熱燗まで寒くもないので、結局いつもの通り「冷酒」をあおります。ここでは、喫煙が御構い無しなので気楽(条例が今後どうなるのかが心配なのですが)。
 

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酒場のオキテ―「酒通」の「粋」がわかる本 (青春文庫)

酒場のオキテ―「酒通」の「粋」がわかる本 (青春文庫)

 

 


 
 
<韮の多さが際立つ炒め物!餡の緩さが心地良く薄味のいい塩梅で韮が引き立つ!>
 
 二杯目の冷酒を注文するタイミングで、「韮ラーメンもね」とオーダーを通します。酔いが回りだしたかと感じつつ、タバコをもみ消したところで酒が運ばれます。この時点でようやく、この日の憂さが晴れ出すような心持ちになり、心の明るさを取り戻した感じがします。そんな絶妙なタイミングで、店の大将自ら配膳された「韮ラーメン」の麺顔はこんな感じです。
 

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 おお!韮が多くてブリリアントグリーン!写生でよく使った緑色の絵の具を思い出してしまいます。先日食った韮ラーメンより、韮が多くないか!?実にWELCOME!。興奮冷めやらぬ感じで、レンゲに韮を集めて口の中へ放り込みます。すると苦味が甘みと感じるほどにナイスな清涼感!。もやしのさっぱり野菜汁の影響も少し滲みますが、これは玉ねぎの炒めによる甘みも染み入る感じです。韮は、クタクタな腰つきなのですが、中の髄のような部分が甘みも蓄えているような印象。前歯でザクザクっと切るのではなくて、最初から奥歯へ運び込み、プレスとすり潰しでグニグニと潰してかかります。すると中の髄にちかい部分の風味が立ちこめます。
 

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 またとろみ加減が実に良い。厨房の調理を見ていて、すごくワイルドで大雑把に見えるのだけど、それとは裏腹にこんなに優しめな緩い餡なのです。しかも、醤油系の味付けと塩気も最小限で、あっさり系の仕上がり。もやしがややシャキシャキ感が残る程度で、あとはゆるゆると雪崩れるようなトロミがナイス。そのまま喉奥まで飲み込めてしまいそうな緩さが、和みます。
 

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 オーバルな形状の中太ストレート麺!店の雰囲気とは真逆の優しさが心に残る>
  
 岐阜屋の麺は旨いというよりも優しい。店の雰囲気がどうしても印象に深く残りますが、この麺に至ってはとても上品に思えるようなしなやかさが魅了的です。ド・アップにしてみれば、まるでうどんのように見えるけど、普通の中太中華麺。加水は高めで密度感は低め。だからライトに食える設計なのですが、汁を吸ってからのしなやかさが絶妙。
 

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 その上にゆるゆる餡が絡むので、しなやかさと滑らかさが相乗効果で倍増です。途中に韮を貼り付かせたり引っ掛けたりしますが、「もやしそばの場合とは対極」に具材を巻き込む引っ掛かりがありません。なので、餡掛け系なのに、麺をズボボボボボボボーーーーニュルルルルルルルーーーーってな感じで、一気に啜りあげられます。啜るというより、バキュームと表現した方が良いかも。
 

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<酒飲み多い店なので・・・シメに合わせているのか?実にあっさりな醤油系スープ>
  
 最後にスープですが、トッピングの餡掛けモヤシ炒めと同様に「薄味」です。これは、呑んだ後のシメとしても絶好ですし、昼飯的にも重くなくてちょうど良いかもです。ニラ炒めの油も混入してますが、鶏ガラ系の油の浮きも数多く見られました。
  

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 醤油系のタレも優しい塩気のエッジングで、飽きがこない街中華系の味わいに近いです。新宿西口の酔っ払い達だけに占領させておくのは、非常にもったいないです。
 
 
 
 総じまして、オヤジの鬱陶しい憂さも優しく多い尽くす!優しいトロミの韮炒め餡!!という感じかしらん。いやー、今回は冷酒を二杯飲んだあとで空きっ腹に酔ったためか・・・妙にうまく感じました。へへ・・・止めれられまへんな・・・岐阜屋の韮ラーメン!。ごっつぁんです!。っと気持ちよく清算しようと立ち上がり、近くのお兄さんにそれを促します。それがなぜか要領を得てくれなくて計算に戸惑っておられます。すると「そちら酒2杯と韮だよね」と遠くから店の大将が叫ぶ(笑)。いやいや、オレは別にごまかそうとしてないから!となぜか焦る。妙なひとり客のオレは、大将の目からも変な人に思えたらしく、覚えがめでたいようでありますー。またくるからな!次回はすんなり清算してくれと、目線に気持ちを込めて退店いたしましたー。まあ、最後まで色々楽しませてくれた1日に感謝ということで、最後に気持ちを忘れないように、サクッと詠ってもう寝ますー。
 
 
 
   ムサクサと
   無策なオレに
   自己嫌悪
 
 
 
   憂さをも包む
   とろみ韮餡
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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