麻婆系なら合うのはご飯でしょ!と本音では思うのですが、一時期「麻婆麺・麻婆ラーメン」なるメニューにドハマりした時期がありまして、いろいろ集中的に食べ比べたことがあります。ちょっと過去を振り返ってまとめてみよう。今回はカテゴリーが難しいジャンルですが、私的感覚からシチュエーション別に分けてみました。
どうしても行動範囲が、東京都内とは言え個人的に偏ってしまうのであしからず・・・
一人でサクッと町中華
1.味の大元(品川)麻婆柳麺
品川駅エリアの大規模再開発で、畳んだ店が多い中、しっかり駅前で生き残り営業を続けている・・・それが「大元」さんって感じです。いかにも町中華的な親近感を覚える店内には、中年サラリーマン客が押しかけます。特に昼飯時は混みます。しかし場所柄、外出移動の途中でさらっと食えるところが魅力的であります。
こちらの「麻婆柳麺」はいかにも、日本のやさしいマーボーという感覚で、刺激少なくとも円やかな旨さで包んでくれます。刺激的には山椒系を排除して痺れはないけど、辣油と唐辛子でキリリと仕上げるといった感じでしょうか。比較的ライト感覚で食せると思いますので、忙しいサラリーマンにはお勧めします。
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2.西応寺生駒軒(田町)麻婆豆腐麺
このお店は、本当は「激辛タンメン」で紹介したいんですが・・・。東京で一番辛い(辛くて痛い)ラーメンを出す店だと私は思っています。一番やさしい「レベル1」でも痺れて痛くて、全部食えなかったっけ。しかし店の構えはいたって普通の商店街にある、町中華屋なんです。
そんな激辛を出す店なので、「麻婆豆腐麺」はどうなのかと心配だったのですが、とてもマイルドで安心感のある味わいです。多少の唐辛子は効いていてピリピリとさせますが、想定内の刺激感。それより椎茸が入り旨みを噛みしめられる味わいなのが、とっても和むと思います。激辛タンメンに苦戦するくらいなら、これお勧めです。
3.平和軒(大崎広小路)マーボーラーメン
場所は、立正大学・品川キャンパス入口すぐそばにあるんですが、急な階段のある路地裏でとても分かりにくい。分かったところで入店するのに、少しばかり勇気がいりそうな店構えです。テーブル席と小上がり席があって、ご店主の一人オペレーションの割には奥に広い・・・そんな店作りです。
こちらの「マーボーラーメン」は、ちょっと懐かしさを感じさせるタイプ。昔食べた感じといか、ちょっと家庭的なニュアンスも残しており、心をホッとさせる味わいなのです。スパイス感はほどほど程度ですから、子供や辛いの苦手な方もOKのはず。大人な方は、後半にちょっと辣油を垂らしてみたり、調整しながら食い進めても変化が楽しめて楽しいと思います。時間があるときはお勧め。靴抜いで、自宅の居間みたいな小上がり席で、ゆっくり過ごせますよー。
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4.とくいち(三鷹)麻婆ラーメン
よく三鷹駅を利用するので、ここから三鷹で2軒ご紹介。まずはこちら「とくいち」さんですが、以前は「特一番」という札幌ラーメン屋さんでしたが、駅の南エリア再開発に伴い、一旦閉店いたしました。しばらくして、仮店舗エリアが開設されまして、こんどは「中華屋」として復活営業という流れです。以前よりかなり内容がよくなったと個人的には思っており、仮店舗営業のままいつまでも・・・とちょっと思ったりしてます。
何食っても旨いんですが、こちらの「麻婆ラーメン」は、一見するとカレーラーメンか?と思うような麺顔が印象的です。しかしこれが、「本格中華の本格さ」と「町中華的な和やかさ」が入り交じり、とても不思議な感覚にさせてくれます。シンプルなのに複雑さを感じさせるナイスな麻婆麺。いかがでしょう?南口駅前すぐですから、地縁のある方にはオススメ!。日本酒などいいの置いてますー。
5.安楽(三鷹)麻婆豆腐そば
こちら「安楽」さんは、一番入りやすい中華屋さんだと思えてなりません。とっても明るくて店内が外からもよく見えて和める感じ。しかも、ちょっとビールをやりながら飯でも・・・という先客がいい宣伝になっているようで、オレもオレも・・・という感じで吸い寄せられそうです。
こちらの「麻婆豆腐そば」は、豆腐とわざわざ入れ込んでいるように、豆腐が多めで非常に嬉しい!。絹ごしタイプの豆腐を大きめカットしており、それが調理の段階で微妙に崩れた感じを演出しています。味は、優しい感じがして馴染みやすい。餡も比較的緩め。どこか全体的に女性的なイメージもありなむ感覚が、安心感を覚えます。三鷹駅北口から武蔵野警察署方向に歩くとすぐですから、見つけやすいです。
仲間とワイガヤ飲みながら
6.岐阜屋(新宿)麻婆メン
新宿西口の「思い出横丁」にある店。もうここは観光地化してしまったかと思うほどに外国人の方も多く見かけます。日本人でもなかなかディープだと思う場所に、焼き鳥やモツ煮などを食いながら、静かに食ってる欧米人多数。なんだか可愛く思えてきたりして(笑)。岐阜屋は飲み屋と思う外観と雰囲気ですが、実は立派な中華屋なんです。
実にしっかりした麻婆豆腐。きっとお酒のアテにちょうど合うのでしょうが、それがラーメンの上に堂々とトッピングされております。豆腐も多めで挽肉も感じる。あっさりしたスープと麻婆のパンチがせめぎ合っているところが、うまいと思わせるところですね。飲みながらというより、締めでいろんなラーメンをシェアしあうのも面白そうです。そんな時、麻婆メンもぜひおすすめです。
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7.手打ちらーめん昌平 西口店(新宿)麻婆メン
この店は好きです。昼間はボリューミィーでしっかり食わせてくれるし、夜は飲み会にも利用できそうなキャパと雰囲気。それでいて思い出横丁のようにゴミゴミしていないので、同僚女子なら仲間内という感じで呼べそうです。
これも豆腐がふわふわで多めに入ってて嬉しい一杯。味が重くないからたくさん食えるのです。しかし本格中華的なスパイス感もキープしてますから、さらに満足度が高め。記憶では麺が結構あって、食べ応えありました。ビールと一緒だったら腹パンで死にそうなので、酒と合わせるなら紹興酒がオススメですかね。
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8.アジアンキュイジーヌ ヘイマーケット(新橋)マーボー麺
こちらは東南アジア系料理屋という感じでしょうかねー。いやいや東南アジア系の小洒落た居酒屋という感じでしょう。夜にこじんまりと宴会するならおすすめで、私もラーメン仲間達と宴会したことがあります。アジア系ですから、ピリ辛系もお得意らしく、いろんなスパイシーメニューで酒が進みました。
こちらの「マーボー麺」は、本格四川とは少し違って、日本人の舌に合わせてくれた感じが、実に好印象です。見た目はスパイス系を感じますが、意外にマイルドですのでするすると食い進めることができます。辣油ばかりが辛さじゃない。豆腐のふわとろ感覚と、餡のスパイス感覚を楽しんでいただきたいです。
9.源来酒家(九段下)麻婆麺
こちらは九段下にありまして、とある方から「東京でトップクラスの有名麻婆麺」だと教わりました。ビジネス街に近いことから、平日外出機会に訪問してみたけれど、いつも混んでることから、週末を利用して訪問したのを覚えています。とにかく名物らしく老若男女訪れる・・・。
とにかく迫力あります。土鍋の鍋焼きうどんにも匹敵する質感と存在感。夏場は瀧汗しそうです。卵が乗っているのもあって、辛さの中でもマイルドに食い進めることができます。そして豆腐も多めにがっつり投入されており、ラーメンというより、麻婆に麺が絡んでいる汁無し系に近い感じもいたします。これは、東京在住で麻婆豆腐好きなら一回食っとけ!って感じですね。
10.青連(田町)マーボー麺
このお店は、田町以外にも浜松町などにも展開してますね。ここいいところは、中華屋でありつつ、いつも居酒屋感覚があって入りやすいところ。そしていつもセットメニューがあって、マーボー麺もよくそれに組み入れられてます。場所柄、赤い三角形のマークをした自動車会社と、ロケット型のビルした情報通信機器メーカー、そして某総合等の社員さんが、よく利用されてますねー。
見た目はとても辛そうで本格的ですが、山椒がズドンと刺激し過ぎず、思いの外マイルドに食べられます。こちらも豆腐が多めなのが嬉しい!。この日は、小さいチャーハンとサラダ・杏仁豆腐がセットメニューされておりました。千円以内なら嬉しい組み合わせですね。なので女性比率もそこそこありまして、とても入りやすいと思います。
ご参考(デート系?)
11.箸とれんげ(阿佐ヶ谷)ぶどう山椒の麻婆麺
場所は、中央線阿佐ケ谷駅の高架下という変わったところにありますが、すごくオシャレな感覚で店内がまとまっており、いつ行っても女性客の方が多いかなと思います。しかし味は本格的だし、天然自然の食材を使い健康志向を貫いているようです。創作系な麻婆麺を提供してくれます。見た目だけでなく、上品だけど、唸らせる旨さあり。ここも最近、麻婆麺ならおすすめの店です!。
いかがでしょう。以上個人的に思いつくところを紹介しましたが、麻婆麺の世界はもっと広いです。また機会を見つけて、本格四川や激辛系・汁無し系など、別途紹介してゆけたらなと考え中です。何かのご参考になれば幸です。ではではー。