【東京都内で「ニラソバ」ならここ!シリーズ その10】
<世の中、予想通りにはことが運ばないな・・・とつくづく思う1日でありました>
まず「仕事」。オレはこの会社に移ってから、極力パワーポイントを使わない/手書きで済ますことに決めたのだが、これが実にうまく行っていると思って来た。どうもあの作成作業だけは時間が勿体無いと思うし、他人にフレるほど偉くない。それに即興で手書きでまとめる醍醐味もあったりして、気に入っていたんです。ところが今回は、自分と同じレベルかハイレベルの集まりに参加して、ファシリテートみたいな立ち位置になってしまって・・・・いつもの自分の醍醐味が一切発揮できない(汗)。美しい作成資料にまで、考えが洗練されてないと映ってしまって、会議で立場を失いかけてしまった・・・。まあ会議資料にもTPOがあることを、今更思い知ったという日でありました。
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次に「晩飯」。そんな失敗気分をリカバリーするには、昼飯で験担ぎで好きなものを食うか、夜の楽しみとして、鳥貴族で金麦を片手に「もも貴族焼(最近はスパイスがオススメ)」食うのが最近の流れ。なのだが、四ッ谷の鳥貴族のカウンター席がめちゃ少なくて、なんだか小さいテーブル席もゲットできずに・・・ちょい退店。こうなったら予定調和で「支那そば屋 こうや」へと流れます。この「こうや」は好きです。ちょっと町中華的な気軽さがありつつ、中華料理店の様な本格さが少し垣間見える。そして宴会もできなくもない??。仲間内の小さい忘年会なら対応できそうです。ここにはね・・・実は「ニラソバ」があるのを、ネット検索で知っておりまして、それもあって鳥貴族を早々に退いた次第です。
最後に「黄韮湯麺」。何だかんだ言って、連日10日間、ニラソバを求めて来たんです。その10杯目にはふさわしく、高級路線で行きましょう!と「1200円」の「キニラソバ(黄韮湯麺)」をいただくこととしました。頭の中のイメージでは・・・支那そば風な一杯に、黄韮が正方形に刻まれていて、それらが桜吹雪か落ち葉の様に、麺顔を埋め尽くしている情景です。しかし、この一杯までもが、思い通りでは無かったのです・・・・・。
<黄韮を探せ!完全に裏をかかれた玉子とじトッピング!ゴージャスな食材の合間に漂う黄韮!>
「キニラソバお待ちどうさまです・・・」とお店のマダム風なお方から、恭しく配膳されました。結構遠くからでも「デカ!」と思えるサイズと存在感がうかがえまして、配膳されるとプレゼンスの高さとか迫力とかも感じます。子供用の洗面器くらいはある容量ですから、かなりでデカイしお椀型なので汁が多そう・・・・。しかし、その麺顔を見た途端、「キニラソバ?」っと思わず聞き返さざるを得なかった。これは「デカい玉子スープソバ」なのかと思ったから!。実際には聞き返さず。あまりにもハッキリと「キニラソバです」とマダムが宣ったから・・・。
「黄韮を探せ!」
まずそれですよ!。いつもの韮韮しい雰囲気が1000%ないので焦ります。色々探してみたところ、何気にプカプカと浮いているのが分かりました。しかしですね・・・玉子とじの色合いとあまりにも似ているから、全く韮韮しさが感じられません。嗚呼、今回やっちまったかーっと思い始めて食い始めると・・・これが「まあ、旨いからいいか」という風に転じてしまう。
ここで黄韮を頭から外して冷静に味わってみましょう。黄韮の風味を感じさせないのは、「パクチー」「白ネギ」「鷹の爪」があるからです。特に「パクチー」の存在感は微量でも中々で、湖南料理と東南アジアなエスニック感をふわっと感じさせるではありませんか。そして白ネギの落ち着いた清涼感が日本人とネギ星人の心を揺さぶります。結構量も多いし。そして鷹の爪が微量でもいい仕事をしており、パクチーと白ネギの輪郭をトレースする様にピリリと味を脳裏に焼き付ける様です。かなりテクニシャン。そして次に玉子が気になります。
「L玉2個は使ってるのか!」
食っても食っても玉子とじが浮いてくる様な気がします。旨いから悪くはないですが。ただL玉を2個は確実に使っておりますね!。玉子とじも多いが、スープに溶けて一見「理研の卵スープ」の様にも思えるフワフワ感がたまりません。まさにご飯の上にかけて食いたいくらい。まだまだ飽きない。「豚肉が多い」。しかも少し焦げが効いていて、脂身の甘みと筋肉質は汁を吸い込んでこれまた旨い。パクチーと豚肉の相性もいい。旨さがループしてます。最後に「しめじが多い」ところが憎いです。しめじがいっぱい食べられる気分にさせるところが、絶品感を高めますし素晴らしい。
「エビが素晴らしい」
エビがいつも食ってるものとは別格に思えました。プリプリと香りと味わいが全てベスト。2尾ありましてこれなら1200円は妥当かな。普段食ってるラーメンの二杯分。今回は食っていて、いつもの二倍楽しかったかもしれない。そう思うと値ごろ感をすごく感じる次第です。
<2玉あるんじゃね?汁吸い込みがちな捩れ細麺!玉子とじに絡みまくりでお食事的!>
ニラソバと思ってたら、玉子そばだったということで、ほぼ今回は語り尽くした感があります。しかし、麺がそれを許してくれませんでした。なるほどデカイ丼だったわけだ・・・・ひょっとしてデフォルトで普通の2倍はないか?と思えるほどの大盛りぶりが素晴らしい。1200円はダテではありませんよ。
「多加水」「細麺」「密度が低め」「汁をすいがち」「絡みまくる」
一口二口食うと、ニューヨーク証券取引市場か、TOPIXのニュース映像によく出てくる、株価が電光文字が表示されてくるくる回るアレに似た感じで、頭の中をそれらも文字が駆け巡ります。それは明らかに「多加水」でやや透明な部分も見え隠れする麺の表情です。また「細麺」に違いなく、捩れた感じで自らが絡んでいる様な馴染みのあるフォルムが愛らしい。そして実際に噛むとスパスパとリズミカルに切れ込む感覚で、麺自体の潰しこみは低めと感じます。つまり密度は低め。その密度が低いのが影響しているのか、汁を吸います。だから奥歯でプレスするときがクチリと短く安易に潰れる。そしてとにかく、具材と絡みまくる。とにかく「玉子とじ」とよく絡むのだわ。なので、ズボボボボボボボーーーっとすすり食うのを部分的に諦め、絡んだそのままを受け入れて食い続けます。ハグハグっと食い続けていくうちに、熱のためか、上顎の内側を火傷したりしてね・・・・。
<鶏塩ベースに干し海老のコク!溶き卵の白濁でマッタリ感もプラス!仕上げはネギとパクチーの清涼感!>
ほぼ玉子スープという感じで味わいました。でもそれって実は好きな部類。町中華で必ずあるメニューに「スープ類」という見出し。ここに「玉子スープ」が必ずあって、ほとんど注文する人を見たことがないんだけど、オレのお袋はこいつが好きだったっけ・・・。それにしても女子ってのは、どうしてこんなにスープ類が好きなのか。例えば、JR東日本の駅構内か界隈に「Soup Stock」ってのがよくあるけれど、いつも女子がいる。妻も実はその部類なんだけど、ちょっぴり今回だけは、その気分がわかる様な気がした。
ベースの鶏塩の旨味は十分にわかる。男ならそのままキッパリ感を味わいたいのだろうけど、優しい玉子のコクが、「エキスが濁る様に」「溶いたのが流れる様に」「とじたものから滲む様に」スープを高めていく。嗚呼、これはラーメンというより、玉子スープだ・・・。いいじゃないか、「スープそば」ではなく、「そばスープ」として味わったって・・・今回だけは。
そうやって気を許していると、いきなり「パクチー」の刺激が挨拶をしてくるし、はたまた鷹の爪が本体はすでに消えたはずなのに辛味が襲ってくる。
総じまして、「黄韮は何処へ!?裏をかく濃厚玉子がグイグイと食欲誘う創作系タンメン!」と言う感覚でしょうか。これは計算外に面白すぎて頭を使って楽しんでしまった一杯。短編サスペンスを読み終えた様な、軽い頭の疲れも心地よい一杯でした。この店でワンタンも支那そばも食わないで、こうも感動したなんて・・・本当に物事は「思い通りに運ばない」。いかがでしょう?この一杯にチャレンジして見ては? なーんて珍しく最後に宣伝して見ましたが、店の回し者ではないのであしからずです。ともあれ心地よい疲れに最後に恵まれたと思い直して感謝です。
さて年越しまでが仕事は結構ヤマ場だ。今度は気合入れ直すぞ。忘れないうちに最後に詠っておきます。
気が萎える
仕事しくって
俺を慰む
激アツ溶き玉
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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