ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1957】 ちりちり (東京・武蔵小山) 汁なし担々麺・辛


 休日昼間からの出勤ということで、少しルートを変えて武蔵小山へ道草。休日とは言え、ランチタイムでございます。されど・・・地下駅から這い上がると、そこはもう昼から酒飲み全開の光景でございます!東急沿線のハイカラさはそこにはありません。焼き鳥スタンドには老若男女が立ち飲みしながら、笑い声が高鳴るといういかにも平和な光景。素晴らしきかな武蔵小山です。目黒区とは思えぬ光景で、そこはまるで私のイメージ的には大田区か川崎の雰囲気なのです。羨ましくも思い、最近ハマっている「汁なし坦々麺」で赤丸急上昇の「ちりちり」を目指します。

 いや・・・イメージは北区赤羽か?陽が高くとも、旨くて安い飲み屋には人が群がる光景がここにも!向かった「ちりちり」の向かい側には、行列が発生している飲み屋あり。これから食って、会社に行こうという気が折れそうになります。ええな〜・・・。汁なし担々麺より、焼酎ハイボールを煽りたくなりますやん・・・・。そんな気分で、ちりちりへ。


  











【店:地元の仲間が集まる飲み屋の雰囲気濃く!休日の武蔵小山っぽい?(笑)】


 ここでも飲み会かい! 少人数ではありますが、プチ飲みがここでも始まっております。違いは、焼き鳥か汁なし担々麺かの相違だけ。いかにも地元民の方が、マスターと話が弾んでます。たまたま店先を通りすがった友人の名前を叫びつつ、猛ダッシュで店から飛びてていく先客の行動など、自由奔放さが満ち溢れていますな・・・・。一方で、若い女性の一人飲みの方などおられまして、そんなディープな世界観。できるだけ端っこに鎮座して、こそっと食って帰ろうとテーブルに座ったら、カウンター席でお願いね!とマスターから誘導されてしまいましてた。左右と前に挟まれて、小さく身を屈めながら、食事をいたしました。今回は、ご飯で〆投入なしで、「汁なし担々麺・辛」をお願いしました。


  











【タレ:醤が決め手!分厚さとシャープさ両方兼ね持つ本格四川?】


 「お兄さん、辛いけど大丈夫?」といきなり聞かれますが、「やっぱり辛いのやめときます」と言う方が勇気がいるような気がします。初志貫徹しかありません。しかし、マスターの助言は確かでありました。こちらの「辛」レベルの辛さと痺れの度合いを、単純かつ独断で比較するならば、湯島にある「四川坦坦麺・阿吽」の4辛と同レベルとお伝えしておきたい。








<これはなかなか!醤で食わせるチリチリとした痺れがたまりません>

 しかもここは、芝麻醤のエキスは微塵もなく、かと言って辣油メインな勝浦系でもなく、山椒を中心に据えたようなタレ感が独特です。いや・・・・もっとちゃんと言うと、山椒とそれを受け止める「醤」のニュアンスがとても良い!店先の看板に秘伝と誇らしげに書いてあったような記憶ですが、本当でございます。醤油だれ?と山椒の響き合うところがとてもキリリとしていて気分がよく、それでいて塩分で喉が乾きそうなニュアンスはありません。痺れが気にならなかったらいくらでも食えそう。しまった・・・白飯頼んでおくべきだったか・・・・。しかし、マスターと客の弾んだ会話を邪魔してまで追加注文するのもな・・・・と躊躇しそのまま食い続けることに。


<山椒も遠慮なくザラザラと感じさせるほどに舌は麻痺>

 私は、それなりに痺れには耐性があるほうですが、それでも後半はなかなかの痺れ感です。醤には山椒が溶け込んでいると申しましたが、歯ごたえが残るほど、山椒等でジャリジャリザラザラとしたところがあります。一番最後には舌の麻痺どがマックス!ざらつく山椒じ、青ネギのザクザク感がまた愛想がよく、さらに白髪葱のほのかなフレッシュ苦味も山椒には合うね〜。これ、猛烈に腹が減っているときだったら、ハマりすぎてやばいかも!












【麺:大雑把なようで、しっかりと全体調和を感じさせる・・・しっかり麺】


 一見普通の細い縮れ麺。情報によるとこちらのお店は、三毛作店らしく、麺は標準的な仕入れ麺なのかななんて思っていたのですが、はっきり言ってなめて過ぎでした。実にしっかりしていて、醤と相性が抜群です。猛烈に見直しました。


<なかなか、ブルルン!とした滑り心地が楽しい平打ち細麺>

 平打ち形状ですが、比較的細めで淡く捩れたような風貌。ボコボコとしたスタイルでもあり、ズボボボーーーと一気に力強くすすりあげれば、ちぎれるかと思える多加水麺。しかし、そのボディはしっかりとしていて、締まりを感じます。なのですすりあげる完食がしっかりと内頬と舌触りにボコボコっとした形状を伝えます。山椒の風味も同時に吸い込むこととなりますので、鼻腔を駆け抜ける香りも爽やか・・・。と思っていたら噎せたりする。気をつけましょう。


<しっかりとした締まりがあり、歯ごたえを感じさせてナイス!>

 締まりがあるので、歯ごたえもそこそこありあす。練り水の化学反応というより、潰しこみが効いているといったほうがイメージにあうグルテンの密度感。麺の風味もそこそこあって、ご飯になるといった感じです。白飯を拒む代わりに、大盛りでもしておけばよかったかも。前歯はスパスパと切れ込むというより、刺して千切るような感覚。奥歯ではプレスすると部分的に分厚いところがグニグニっと強い反発さえ起こします。並は少ないかと思ったけど、そこそこ食べ応えもあり、確かにこれ食って瓶ビールでも開ければ腹一杯になる勘定ではある。やはり、飲みながら食いたい!ここ武蔵小山では!













【具:具なのか薬味の集まりなのか・・・独特な挽肉感覚】


 まあ、冒頭の店の雰囲気やら、醤の感覚やらで、相当おどろいた一杯でありましたので、具のイメージはほとんど頭に残っていません。


<挽肉なのか、山椒まぶしなのか、漆黒のつぶつぶ感が妙にそそりまくり>

 その挽肉は、ジューシーではなかったなという記憶はあるのですが、一方で山椒等薬味にすごく塗れていたなというおぼろげなものはあります。噛み締めると、肉汁というより、醤のコクが淡く滲むというような感覚。なので、薬味練りこみ的な挽肉感・・・・というのが正直な印象。きっとそうではないでしょうが・・・。







<さりげない鶏のスープで舌を洗い流し落ち着かせる>

 最後に、一番最初に配膳された鶏のスープを味わってフィニッシュ。よくある塩味系のあっさりスープですが、山椒で痺れた舌には、実にこれがありがたかった!













 総じまして、「昼飯にもなるが・・・酒のつまみにもなる痺れ麺」という感覚ですかな。どうも飲み屋のイメージが強くてごめんちゃい。でも、これは居酒屋営業でも、〆に提供してくれればかなり嬉しいかも。ともあれ、この後休日出勤するには、とても気が重いというか、後ろ髪引かれる思いが強すぎました。今度は夜来よう。あ!三毛作店で昼しかやってないか、汁なし担々麺は・・・・どうしよう。まいいか。なので詠います!




   昼間から
   酔いどれの街
   声でかく


   響く店先
   ここは目黒区?



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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