ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1633】 麺屋 扇 SEN (埼玉・指扇) 塩ラーメン・全部入り 〜オーソドックスで崇高なる塩スープと、説得力ある醤油だれバラ肉チャーシュー

 休日に学校の友達が我家に集まり、いろいろお楽しみなことをするとのこと。なので、お父さんは邪魔なのです。しかし快くその「邪魔」なる意味を受け取り、私は北へ北へとクルマを走らせ、塩ラーメンを求めて「プチ一人日帰り旅」をすることになりました。なんだか複雑なんだけど・・・。


 しかし外環道は、非常に気持ちよく飛ばせたのだけど、降りて17号に入ったとたん、激混みだわな・・・・。脇道にそれてもクルマだらけ。埼玉県の局地的な人口密度を思い知りました。途中、アクシデントがあって死にそうになりましたけど、なんとかキープ。目的地に着く頃はヘロヘロ。危うく昼の部の閉店準備にとりかかっているところに、ギリギリ滑り込むことができました。








 ・・・・やれやれ。と思って食券を買ってカウンターの高台に置く。ここからは集中だ。と思っていたら、一つだけあるテーブル席では、先客が痴話げんか。書かないけど、なんともやるせない。集中力が半減以下という状態で味わう次第。なので雑な印象でレビューいたします。












【スープ:ニューウェイブを感じつつ・・・一方でオーソドックス感じさせる塩スープ】


<オーソドックスな動物系コクと魚介系の落ち着き感、「淡麗<旨味」なバランス>


 まあ折角、埼玉まで来たのだから、ここは奮発して「全部入り」にしたわけですが、やはり配膳の瞬間のインパクトはいい感じです。チャーシューも実に男前な褐色地肌をしているし、海苔が大判3枚あります。830円で特製と思えばコストパフォーマンスもなかなかいい。


 スープに目を転じるとなかなかシルキーな濁り方をしていてアッサリ風味を予感させます。しかし浮かぶ脂の透き通り方に芳醇な鶏コクを感じさせます。味わい出すと、見た目は淡麗か?と受け取ったのよりは、ややジットリとした印象。濃いわけではなく、淡麗系塩とは一線を画するかなといったジットリ感です。鶏だけでなく、豚エキスも少し滲んだような味わいが、またコクの厚みを感じさせますね。


 しかし一方で落ち着いた印象もあります。魚介の風合いがチラチラと感じますし、これによって落ち着くような感覚。いわゆる、オーソドックスな塩ダレですが、実に嫌味がなくてグビグビと一気に飲み干してしまいます。「淡麗<旨コク<濃厚」といったバランス順列があるとしたら、丁度真ん中なイメージでおります。








<塩気はじっとりとしつつもクドくなく・・・直球勝負な塩感覚>


 塩気は、「まろやか<じっとり<パンチ」といったアクセルの順列があるなら、これも丁度真ん中。だから特徴が伝えにくい。有名ブランド岩塩とか海塩を使っているのかは不明ですが、いやいやどうして・・・丁度いい塩梅とはこのこと。じっとりと感じるなかに、クドさやしつこさがないので、これまた塩好きなら一気に飲み干してしまいそうです。ある意味王道なのか? 直球勝負な塩というか、ストライクど真ん中な塩というか。


 加えてテーブルセットの「フライドガーリックチップ」を少し投入することをお勧めします。前半はこのままデフォルトで味わうとして、後半はと投入しても面白かろうです。わりと厚めなスライスなので、薬味というよりトッピングな感覚。大粒なので、汁を吸い取り、噛むとヌガーのように歯に貼り付くのが旨い。チリっとした辛さをスープに漂わせるので、塩気がキリリとするし、また芳ばしいニンニクの風合いが鼻孔をくすぐるのが食欲をさらに誘います。













【麺:パツパツ麺と塩スープの相性の良さを再認識】


三河製麺のクツクツっとした歯応えな、ストレート細麺>


 トイレを借りるときに麺箱を発見。三河製麺とのこと。その期待通りに、流麗なフォルムに密度を感じる潰し込みと加水の感覚。そして、前歯のクツクツとした切れ味と当たりが、とても食ってて気持ちよい。麺を箸でリフトする際には、横一文字にそろうし所作がとてもキレイ。やはり、塩スープには、クツクツっとした麺が良く似合います。


 こういう麺は風合いというか、カタメのグルテンの風合いが粉の良さを感じさせますかな・・。束になったのを奥歯ですり潰す段には、クシリという低反発を感じて、ふわりと粉の素材を感じさせます。スープと麺のバランスも大変よいです。








<汁を若干吸い込んでからが、またしなやかさを増すコシ、スベリも滑らか>


 むやみに汁を吸い込むクツクツ麺ではないのだよね・・・。わりとしっかりと、クツクツっとした風合いを持続させます。大体、後半にフライドガーリックチップ」を投入して食い出したころから、ややしなりがより穏やかになる感覚。もともと、スーウの持ち上げもよいし、スベリもよいのだけど、滑らかさが後半には増すかも。替え玉したい気分だが、秋は太るので止めておこう。といいつつ、スープを完飲してりゃ世話ないね。










【具:醤油ダレのニュアンスが好き!そして豚皮の旨さが分かるチャーシューが最高!】


<醤油ダレ先行で皮を削がないバラ肉!脂の旨味が最高!>


 きっと醤油ラーメンも旨いはず!メニューにないけど・・・。チャーシューを食って見るとそのつけダレの味わいから、そんなことを考えてしまいます。わりとキッパリとした醤油ダレの深い味わい。それが凛々しく、チャーシューの旨さをしっかりとさせてます。しかも、豚バラ肉の皮の部分をしっかりと残している作り方が泣かせます。皮が一番旨いのよ!この味付けタレが、塩ラーメンなどおかまいなしのように、醤油の熟成度を感じるコク味を感じます。きっと豚のコラーゲンと結びついたカエシの味わいだと思うのだけど。このタレなら醤油ラーメンも旨いはずなんて、塩ラーメン食って感じるのはちょっと後ろめたい。









<芋ようかんか栗きんとんのような食感、スープの濁り影響を排除>


 味玉も深い醤油タレを感じます。白身部分の断面に深い染み込みを感じます。完全に染み込んでおります。そして黄身まで深く達しておりますが、その崩れ加減が芋ようかんのようなしっとり感。カタメだと少しトーンダウンする黄身? しかし塩のスープに卵黄が混じるのは避けたい気持ちもありますし、これはこれでよいと思います。スープに沈めて食っても旨い。







 そしてメンマは一点してサッパリした味付け。これがとてもよい箸休めになります。少し柔らかいコリコリ感ある短冊タイプ。


 更に海苔はこれがまた旨い。何気に、水菜を座布団にして、スープにタッチさせず、ふわっと盛りつけているところがニクい。こういう細かい気配りが好き!ご店主とのフィーリングのやり取りを感じます。風合いがとてもフレッシュな海苔は、麺を巻いて食うのが私のやり方だけど、最後の1枚はそのままでしっかりと味わい尽くしました。いや〜・・・具はどれも完成度を感じる仕上がり感でした。







 総じまして、「オーソドックスで崇高なる塩スープと、説得力ある醤油だれバラ肉チャーシュー」という印象。都内にあるなら、ちょっと事件かも?という一杯でありました。いや〜・・・まだ探検が薄い埼玉エリア。広いがゆえに、電車でさらっと寄り道という訳にはいきませんが、かなり新鮮な印象をウケました。今回はいろいろありましたが、次回は静かで落ち着いた雰囲気のなかで、味わいたいと思います。いや〜、訪問するまでも、訪問してからも、いろいろヘビーだったぜ。この日の晩飯は、カレーライスだったので、また更に食い過ぎて胃袋がヘビー。なので詠います。




   憂さ晴らし
   クルマ飛ばして
   渋滞に



   ストレスたまるし
   膀胱たまる





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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