強く惹きつけられる塩煮干!またふらふらと吸い寄せられて・・・
柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 塩煮干わんたん中華そば + 味玉 + 焼豚ご飯 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> ちょっと具材で厚化粧してしまったか?迫力のワンタンとサービス味玉で自慢の美しい麺線が雲隠れ・・・
- <スープ> 軽やか且つ鮮やかにチリッ!と感じる「塩&煮干」の輪郭!動物系の豊かで分厚いコク!淡麗な味バランスで飽きること知らず!
- <麺> 鮮やかにロールする流麗ストレート細麺!序盤の麺風味が素晴らしい!終盤の汁との一体感!最後まで熱ダレせずイキイキと食える!
- <チャーシュー> シンプルで薄紅色の熱の入り加減が最高!淡麗塩気で汁吸って芳醇なる大判豚肩ロース肉!
- <メンマ> 短めで図太いフォルム!大胆に奥歯で一気に噛み締めてシャクリと鮮やかに切れる!
- <わんたん> 何ともボリューミーで生姜香る肉餡旨し!大きく厚めで出汁の旨味吸い込む皮も旨し!
- <味玉にハズレなし!> twitterフォロー画面でまるまるサービス!ハードめな仕上がりに出汁浸透深く・・・濃密さに甘味が加わる!
- <〆飯> 焼豚ご飯:ランチ限定100円!今回は醤油ダレの炊き込みバージョン!麦飯入りで素朴な旨さと焼豚香ばしさ!
- 総じまして「崇高煮干しが漂う優雅な塩そばに・・・良質具材が織りなすゴージャス感!まさに愛でる旨さ!」
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。急に一気に涼しく過ごしやすくなったもの。今年は冷やし系を巡る活動に全く力が入らぬまま、秋に向かうことになりました。夏にさよなら告げたところで・・・しっかりと質の高い、温麺を食らいたくなるこの頃。そう思うと強く惹きつけられる一杯があったりする。
ちょっと時間に余裕があったので、京王線経由で外出先へ移動。この数か月、美しい麺線を求めて、芦花公園・国領・多磨霊園・八王子等、うろうろしておりましたが、そろそろ柴崎亭へ。柴崎亭とくればやはり「塩煮干」が最強でしょうか。一方で限定麺がパワフルなのでそっち追ってる方々も多いとか。今回は平日でしたので、王道の名物「塩煮干そば」を狙ってみました。
ところが移動中にあること気が付いて迷う・・・「ここでわんたん食ったことない」。レギュラーメニューは全制覇している自負があったんですが、ラーメンデータベース眺めてたら、わんたんメニューがぽつぽつアップされとるじゃないか!。こりゃ、「肉わんたん中華そば」食わんと気持ちが落ち着かんかなぁ・・・・などと葛藤を始めます。ですが、券売機に「塩煮干わんたん中華そば」のボタンを発見したものだから、迷わずそれに決めましたよ・・・ま、中途半端ですが。因みにこの時、また気付いたのだが「女子のわんたん中華そば」なるものがあり、それじゃ一生メニュー制覇は出来んじゃないか?。いやいや、今度嫁さん引き連れて、陰で交換して食おうかと企んでいるところです・・・。
<全体> ちょっと具材で厚化粧してしまったか?迫力のワンタンとサービス味玉で自慢の美しい麺線が雲隠れ・・・
店前で並んでいるときに偶然見つけた告知あり。お店の公式Twitterアカウントをフォローしたら、味玉サービスとな!。ならば既にやっていること。以前から味玉トッピングの券売機ボタンが見当たらないから不信だったんですよ・・・・今回は急遽こんな形でフォロー画面を見せて、味玉ゲット。こんな麺顔になって配膳完了です!。
おおお!これは良い意味で厚化粧!美しい麺線を見に来たはずがトッピングを二つも追加したもんだから、すっかり覆い尽くしてしまったではないか。ある意味、柴崎亭らしくない麺顔!?。しかしワンタンの迫力というか・・・肉感とボリューミーさは圧巻だね。これは食べ応え感ありありで楽しみ。一方のスープは相変わらずの黄金色で、具材で陰になってるところは濃ゆい琥珀のように煌めく。脂のエキス感もありありで、ハッキリ言って旨さ確実という自信すら表れてますよ・・・。
<スープ> 軽やか且つ鮮やかにチリッ!と感じる「塩&煮干」の輪郭!動物系の豊かで分厚いコク!淡麗な味バランスで飽きること知らず!
一方で動物エキスのコクもしっかりしている。微かオイリーと感じるところもあり、食べ応えもしっかり伝えます。鶏ガラ系のベースが実にしっかりしており、例えばスープ表面に浮かぶキラキラ光るエキス感などは、まさしく旨味コクの集まり。これまで、そんなフィーリングでいたのだが・・・・まるでラードのようなまったりしたコクも感じる次第で、香味油の余韻がとても面白い旨さ。スープ温度も少し熱めにチューニングされているのもあって、塩気と煮干とコクを舌の上で転がすと、熱と風味でチリチリとした刺激も感じます。
そしていつもより、少し甘味を感じるのは麺だけでなく、ワンタンのエキスや皮の風合いも溶けたためでしょうか?。いつもはシャープに感じていたんだけど、微妙にマイルドなイメージ。これはこれで良い。ひょっとしたら麺が少し多めに紛れ込んでたのかもしれんし、炭水化物の風合い溶け込みも旨し。
<麺> 鮮やかにロールする流麗ストレート細麺!序盤の麺風味が素晴らしい!終盤の汁との一体感!最後まで熱ダレせずイキイキと食える!
少し早めに具材を食したり、端に寄せるなどして麺にたどり着きます。スープの中でしっかりと美しく折り畳まれたまま、崩さぬように麺全体をサルベージ。やっと美しき麺線が目に飛び込んできます。崩すのが勿体ないとは言え、ゆっくりリフトアップすると、表層はなめらかなのは言うに及ばず、整えられた麺線だから寄り添い合おうとし、スープの持ち上げが良さそうです。
前歯の千切れもスパスパ軽やか、奥歯での潰しはクチリと呆気ないが、直後に糖化した旨味と汁との一体感ある旨味もナイス!。汁の浸透も素晴らしく、熱々のスープなのに熱だれも少ない。汁吸い込んだ時の、炭水化物の甘味と汁のエキスの一体感も完璧。煮干の香ばしさもしっかり麺に乗り移っているので、旨しことこの上なしな気分です。麺と麺の隙間に、香味油や鶏エキスも入り込むから、濃密なコク味も十分吸着して旨い。
<チャーシュー> シンプルで薄紅色の熱の入り加減が最高!淡麗塩気で汁吸って芳醇なる大判豚肩ロース肉!
厨房奥にスライサーが鎮座。デカい肩ロース肉がセットされており、注文の毎に必要分だけスライスかけられます。丼セット→タレ投入→肉スライス・・・・あとはスープと麺の投入・・・この流れるような作業と助手さんととのコンビネーションが抜群です。
大判の豚肩ロース肉!中々上質で、何故チャーシュー麺やチャーシュー増しと言う設定がないのかが不思議。赤身と脂身のバランスがよく、肉質肉繊維も非常にきめ細かいです。味付けは塩系のシンプルなもので、このスープとも一体感がすばらしい。薄いピンク色したのも肉本来の味わいを素直に感じさせるのもいいが、少し汁に浸し、早めに切り上げて出汁味も含めていただくのも格別でしょう。少し放置して熱を入れた後でも旨いよね。だからいろいろ楽しみたいので、肉増し設定が欲しいところ。
<メンマ> 短めで図太いフォルム!大胆に奥歯で一気に噛み締めてシャクリと鮮やかに切れる!
メンマもシンプルと言えばそんな感覚。短冊よりも材木の方がテンション上がる私としては、ドストライクな質感でして、繊維が柔らかいのが特にいい。汁を吸いこませなくとも、奥歯へダイレクトに運んで一気に噛み締めれば、旨味溢れながらもシャクリと鮮やかに切れ込みます。そして潰れて味が沁みて旨し。やっぱり酒と合わせたいね。平日が恨めしいかったかも。
<わんたん> 何ともボリューミーで生姜香る肉餡旨し!大きく厚めで出汁の旨味吸い込む皮も旨し!
柴崎亭のことだから旨いんだろうとは思ってたが、期待通り!いやそれ以上だったか?。これはしっかりとお酒のお供にもなる!それどころかご飯のお供?オカズにも十分になりうる食べ応えです。まず肉餡が大きいのが気に入った!。大人の親指第一関節以上はあると思われるサイズ感。豚ひき肉で粗挽き系だと思うが、シンプルな塩味にスープの煮干塩が絶妙にマッチ。そして仄かに生姜の風味が漂い、旨いワンタンとして完璧な仕上がりとなっとります。
また皮が大きく肉厚で、これも食べ応えを十分に演出。大粒肉餡を引っ張り上げても千切れたりしません。これも後からスープを吸い込むところがある上に、香味油をもまとうので、大胆な大きさの割にはスベリがすばらしい!。薄皮ちゅるちゅるタイプもいいが、はっきりと肉厚一反木綿が口の中を駆け抜けてゆくのも快感!。ボリュームもあり6個は入ってたかという記憶だが定かではありません。
<味玉にハズレなし!> twitterフォロー画面でまるまるサービス!ハードめな仕上がりに出汁浸透深く・・・濃密さに甘味が加わる!
厨房でお忙しそうだったので、「Twitterフォローしてますよー」って伝えるだけでいいかと思ったけど、見せるの待ってたので、私の方が少しバタバタしてしまいました・・・申し訳なし。これだけで味玉1個、100円相当はゲットなのだから、これしない手はないね。激しくオススメ!
味玉としても、この店の移転前も含めて初体験。どんなタイプかとワクワクしてたんですが、とても質感高いもの。薄だしがしっかり深く浸透し、白身の断面は均一に染まったミルクティー色。卵黄はややカタメなタイプで、沸騰11分前後かと思われるシットリタイプな仕上がりです。トロミはない。しかし中心部をはじめシットリと湿っており、それを食むと卵の濃密な味が広がります。出汁と深く一体化したマチュアなタイプ。
塩気よりも甘味が上回っている味わいで、塩煮干と味のコントラストを少し感じます。なので一部分少しスープに浸して食らうもの面白い味わいかと。ややハードで甘めな味玉を塩のスープで溶かしながら食らうのも楽しからず哉。嗚呼、やはり味玉はどうあっても旨しね!ハズレのない旨さ!。
<〆飯> 焼豚ご飯:ランチ限定100円!今回は醤油ダレの炊き込みバージョン!麦飯入りで素朴な旨さと焼豚香ばしさ!
時々提供してない日もあるんだけど、これは絶対に食うべし。だってランチ限定とは言え100円ですからね!。前回の好印象を覚えていたので今回もゲットです。おおお!随意分とイメチェン?いや別物と言わんばかり。前回は塩味とペッパー感で食わせるタイプでしたが、今回は醤油スープの出汁炊きご飯のような風貌と質感。日によって変えているんですかね・・・だったら余計にオモローで、余計に食らうこと必須かと!。
醤油の色合いに少し染まってますが、全体的には甘味のある味わい。チャーシューは細かくサイコロカットされており、飯に混じります。チャーシューの醤油煮汁を後追いで混ぜ混ぜしたような風合いで、これがまた懐かしさすら感じる旨さ。素朴さもあると思って食ってたら、途中で麦飯も混ぜられてることに気付く!。おおおだから、ちょっと炊き込みご飯とは違うと感じたのか!。
これも全く飽きず食える。いや、ラーメン食ったあとでも別腹で食わせる旨さ!。へへへ・・・今回も性懲りもなく、またスープを少しかけて食らいました。定番の飯の旨さもいいが、少し湿った飯もまた旨いのでー・・・。
総じまして「崇高煮干しが漂う優雅な塩そばに・・・良質具材が織りなすゴージャス感!まさに愛でる旨さ!」
・・・と言う感動!ひとつひとつのパーツにセンスと質感がとても高いので、積み重なって全くうるささを感じない旨さでございます。Twitterアカウントお持ちの方はそれだけでお得ですし、まさにコスパとしては東京トップクラスではないかと。今回でわんたんも旨いと確信できましたし、次回から券売機の前で更に葛藤するかも?。週末の限定麺がかなり人気で競争高いですが、レギュラーの旨さと質感もとても高いお店。時間ずらしてゆっくり食らうのが激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!