神奈川勤務がいよいよ近づき、別に慌てなくもゆっくりと食えるようになろうというのに、なぜか気になるこのお店「らぁめん夢」さん。神奈川のスッキリ醤油に最近ハマりつつあります。関東に生活基盤を構えてまる3年、ゆっくりと煮干し系に淡い苦みの醤油味に慣れてきて、そこそこ食うようになって・・・・、そしたら徐々に鶏油のゆったりとした醤油というのも、もっと知りたいと思えてきた!何百杯食っても、飽きないどころか、興味がつきませんな・・・。まさに醤油沼にハマってしまっております。
そんな沼におぼれている人は私だけではなさそう。訪問時、ピーク時間を避けたはずなのだが行列発生中!日頃、行列などとは無縁の場所なのか、国道を走るクルマの中から怪訝そうな目で私たちを見つめるドライバーが何人も通り過ぎます。そうさ!私はラーメンヲタクさ!と胸を張ろうと思えど・・・もう日差しが強くて暑いわ(泣)。ここまでして並んでまで食う必要あるのかと、少し考えがよぎるが、それはドライバーの心の内そのものでしょうね。
行列は回転が良いとは言えませんが、そこそこゆっくりと流れます。それもそのはず、ご店主孤軍奮闘ですやん。ちょっと慌てておられるのも感じますが、それは待たせてはいけないとの配慮でしょう。客側もそっと見守って協力しましょう。こういう時は、ビールをゆったりと飲んで過ごしていては、いけないのかもしれません(だから飲んでいません)。しかし腰を掛けたら意外にオペが早いのだ。6〜7分程度で配膳完了。お隣のつけ麺をご用意終わった後の作業が早かった(笑)。いざ実食です。
むお!これは大人しそうで・・・よく見りゃ色気と想像力がふんだんやないの!意気込み感じる淡麗醤油がナイス!
【スープ:鶏油の旨味が少し濃ゆめの淡麗醤油!ニボニボ注射液で二度美味しい逸品】
<濃ゆめの神奈川醤油淡麗系・・・丸いエッジングにやや強めに感じる塩気で食欲ばく進!>
最近、この手の醤油ラーメンにすっかり夢中なのかもしれません。醤油でスッキリしながらも、豊かな鶏の旨味でスッキリさせた動物系の旨味。そこに、やや色気というか鶏油の円やかさと色気が加わり、コク甘くし上がったスープ。醤油の風合いすら甘めに感じる。神奈川県にはこういう淡麗のようで色気あるスープが多くて、大変魅力的であります。いつもなら、自宅から比較的近い、大泉学園のとある店で楽しんでいるのですが、こうやってプチ遠征して、神奈川県で食うというのが、ちょいとした贅沢なのです。
比較的、鶏油に「厚み」を感じます。仕上がり的には普通の醤油ラーメンなのですが、そのコクは見栄えよりちょっぴりと濃ゆい。それゆえに、一口目から「ぎょぎょ!」とくるから分かりやすい旨さというやつです。そして、その濃ゆさは、塩気にも比例しているような感覚。ちょいと塩気があって、実はそれで味わいが深くなっているのかもしれません。決して塩っぱいというのではありません。濃いのではなく、その手前?「濃ゆい」とはそんな感じで表現しております。鶏ガラの旨味も比例しているのかもしれません。
<煮干しエキスのお注射注入で、一気に複雑さと厚みを増す醤油風味>
煮干しエキスが注射器で提供されます。これ、使い終わったあとの洗浄と乾燥が大変そうですね。このご時世、ちょっと自宅に注射器ってちょっと悩む・・・。今でも間違いであって欲しいのだが・・・。それはさておき、出されると使わないわけにはいかない。しかも、中途半端なことはしたくないんで、どばちょ〜っとまずはレンゲの上で広げて、そこからゆっくりとスープの海へ沈めていき、徐々に、満遍なく行き渡らせます。
やはり一気に風合いが変わる。激変とまではいかないが、化学反応したかのように、スープの味わいの風景ががらりと変わる。何というか・・・複雑になったというか、立体的になったというか、厚みを増したというか・・・。ニボニボスープとまではいかないけれど、しかりと煮干し風味と鶏コクがコラボしております。投入前も完成度が高かったが、こいつもいいね〜。
煮干し風味が強い/淡いで、かなり客の評価も違うし、全部カバーできないのでしょうが、こうやって別出して、客に選ばせるというのは実は大変クレバーなやり方かもしれませんね。二種類のスープを試せるし、再訪問するとき、そのどちらかを自分で決めてチューニングすればいいのだから、リピーター確保には貢献するかもしれません。
【麺:淡くしなやかそうに見えて・・・しっかりと筋を感じるような強さもある】
<淡い切れ味の中に、割と筋が通った潰し込み感覚が漂う細ストレート麺>
見た目は、とても定番的なストレート細麺。やや多加水の風貌から、シルキーなしなやかさと歯応えを連想しますが、意外と筋が通っているような「淡いしっかりさ」が歯応えとして楽しめます。芯があるというほどではなく、麺全体のしなりが、締まっているような感覚。割とスープの吸い込みも少なく、最後まで一定の歯応えとしなやかさが持続します。
前歯ではスパスパっと切れ込んで、切断の間際にクシっと感じる淡さ。奥歯でのプレスでは束になっているところをプツプツと潰す。そしてすり潰しの段になって、クシッ!ヌチッ!と淡ーーーーく感じて、後は喉の奥へと落とし込むばかり。
<啜りもしなやか、かつ高速にヌメる感覚で、するするとイケる感覚>
表面の光沢感とツルツル感。そしてきめの細やかさは中々です。しなやかでありつつ、束になってもほど良くばらけやすく、啜り上げる動作自体が楽しく思えて来る逸品。啜ると粉の風合いを感じるというより、適度なグルテンと塩化ナトリウムが反応したモチモチ〜なスベリを楽しみたい。
【具:2種チャーシュー!どちらも高品質で且つボリューミィー!!】
<豚は淡い塩気とナイスマッチングなトラディショナル系、鶏はいくらでも食えるあっさり旨味系>
この一杯、デフォルトで700円。それを考えると凄くよく出来ているチャーシューでして、しかも二種もあるではないか。さらにそこそこ分厚い。豚の肩ロースは、周囲に軽い食紅を連想させながらも、実に焼きの風合いが香ばしく、スープに浸っていてもそれは衰えない。噛むと、固くないしっかりとした歯応えがある。そして噛みしめると、吸い込んだスープの染み出しとともに、豚肉自体の旨さを感じる。そこに、シンプルな塩気も風合いとして醸し出されていて、分かりやすい旨さがそこにあります。これは・・・白飯でも酒のアテでも両方いける万能系豚チャーシューですな。
一方の、鶏チャーシューは、胸肉とおもわれる淡白で且つ繊細な味わい。いかにも蒸した鶏肉って感覚でして、スープのコクがストレートに味に反映されます。また言いますが、歯応え感覚は、まるで化粧パフです。しかも、豚肉以上に分厚いではないか・・・。実は、ワンタンの追加を入れようか、味玉でも追加しようかと迷って、結局何も追加トッピングしなかったので、寂しくないか?と自分で自分を心配していたのですが、デフォルトでこれだけのチャーシューが2つあれば、結構満足度は高いと言えましょう!
<軽めなメンマと青菜、そして海苔の風合い>
肉の満足度が高いゆえに、その他のトッピング、薬味は軽めで十分。海苔は少し溶け出しやすいタイプですが、決して残念なやつではない。しっかりと麺に巻き付けて食うと、磯の香りがいたします。磯野かおり・・・。のび太としずかちゃんの先行きは皆の知るところだが、カツオの将来はどうなるのだったっけ?ところで、かおりちゃんの名字は何であったか?。花沢さんの下の名前は何であったか。最近、記憶力が全くダメだな・・・・。ラーメンの食い過ぎの影響かもしれません。もう手遅れか・・・・:泣。
総じまして、「東神奈川の期待の星がもう一つ」といったところで、今後ますます期待が寄せられます。今は、お一人のオペレーションで大変でしょうが、運営が軌道にのって早く助手さんが雇えるようになればいいですね・・・・。反町から東神奈川の間って、思えば旨い店ばかりでこれは大変な競合エリアですが、頑張ってもらいたいもんです。また、食いに来たいです。なので詠います!
陽でうだる
一気に初夏な
昼下がり
夢追い人の
質実拉麺
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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