ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1550】 麺や でこ (神奈川・新丸子) 中華そば・醤油


 今回は、午後に外出して会議に参加。終った後は少し心地よく疲れた感じで、近くの駅ナカのカフェで一休みです。BARタイム始まったばかりという時間帯だから、遠慮せずにハイボールで喉を潤します。さて、今日は何食って帰ろうか・・・・。











 結局、また武蔵小杉に来てしまいました。昔から比べると、随分高層マンションが建ったり、ショッピング街もできそうで、ハイソな街に脱皮中なのかもしれません。










 しかし・・・・・多摩川方向にとぼとぼと歩けば、まだ商店街らしき風情を残すところもある。そんな一角に、あるのが「麺や でこ」さん。若いスタッフが爽やかで明るい出迎えで、いい印象ですな。まだ真新しい店内で気落ちも真っ新ってな感じで気落ち良いし!そして・・・・なかなか、マイルドでリッチな塩と醤油を提供しているようです。今回は、何故かきになる「中華そば」をチョイスさせていただきました。


  


  










【スープ:鶏豚コクと醤油コクのバランス感がナイス!まったりと・・・しかもスルスルと食わせるライト感】


<香味油でオイリーながらもスッキリ!動物系の旨味がしっとりと効いてナイス!>


 「中華そば」とくるからには、ノスタルジックなイメージも少しあったのですが、配膳されたそれは、なかなかの二面性の持ち主。「ノスタルジック」と「コンテンポラリー」とのハイブリッド感!といった感覚!? 特に醤油の風合いを感じる濁った感じが、味わい深そうに思えます。アッサリ系ではない麺顔。しかしコッテリ系とは全然違うという、定番なのにとらえどころがない風貌です。


 表層をよく眺めてみると、最初は気がつかなかった香味油の層が、きっぱりと伺えます。麺顔をラッピングしたかのような感覚。その一枚下に、濁った醤油色のエキスがうごめきます。それをレンゲでさらっと掬って、まずは味のファーストインプレッションを確かめますが、これはなかなか、香味油が濃厚と思えど、その後マイルドとも感じ、3〜4口も啜っているうちに、「なぜかアッサリ」と感じてしまうという優れっぷりです。


 多少のオイリーな感覚が、全体的にサッパリとしている。鶏豚のコクがとても煮出しとして感じ取れ、豚系の濃ゆいにに優しい旨味を感じ取れますかな・・・。兎に角、この味わいは、しっかりとしている。一方で、濃いのか淡いのか味方と立ち位置によっては、イメージが割れそうです。しかしながら、満足感はすごくある。それは、醤油ダレとの結びつきがとても豊かであるからでしょう。









<醤油ダレの風味がシッカリ主張!動物系のコクと結びついて旨し>


 その醤油ダレは、実にシッカリしていると思えます。大抵の場合、醤油ダレが個性を発揮すると「醸造」の良さを思わせる淡い酸味の風合いか、はたまた塩気を香ばしく感じさせるタイプだと思えます。しかし、こちらの場合は、どちらかと言えば後者に近いが、動物系のコクと打ち解けやすく、まったりと感じさせるという印象を受ける。


 豚骨醤油という荒っぽさもなく、少しカエシを感じるシルキーさを持ち合わせており、この点も香味油の働きがよく効いていると思われます。これなら、あっさり中華そばと言えども、腹持ちのよさを与えますね。












【麺:馴染み深い、ちゅるりん!としたスベリ心地が楽しい多加水縮れ麺!スープ相性もナイス!】


<平打ちタイプの縮れ麺!多加水感覚のモッチリタイプ>


 なるほど、これはスープとの相性をとても良く考えたのだなと、第一印象は良いですな。平たく言えば、良くお目にかかる多加水系の平打ち縮れの麺。所々に捩れを生じさせており、太さが微妙にランダムに見えるので、見た目で温かみを感じます。定番的なモチモチ弾力で、前歯の千切りの段階から、反発感が豊かです。奥歯でも基本的に咀嚼感覚は同様ですが、すり潰しの段階で淡くクチリと感じさせるところが、またスパスパ食える気軽さを誘うよう。大盛りでもスルスルと一気に食えそうな気にさせます。









<香味油まとって高速なスベり感覚>


 啜りの面でも、スープの香味油の貢献は光りますね〜。もともと地肌感はつるつるなタイプの麺なので、スベリは得意そうですが、そこにきてオイルのコーティングですから、スベリが高速に感じて快感にならないはずはない。まさに、ズボボボボボボボーーーーーっと啜り上げると楽しく思えるタイプの麺ですね。調子にのって繰り返しバキュームしてたら、あっという間になくなってしまうもの:泣。折角味玉我慢したのだったら、麺を多めにして埋もれるという手もあったなと後悔先にたたず。











【具:全体のまとまり感じつつも、対照的な組み合わせなのですね】


<薄味で熱の通しが繊細な上品なロース肉>


 見るからに上品そうなロース肉のスライス。うっすらとピンクっぽい色合いがとても旨そうでして、こういうタイプは熱でピンクが消え去る前に、先に食ってしまうのが、私の鉄則です。食むと、実に脂ののり具合がちょうど良く、仄かに香る甘さという感覚か・・・・。そして、塩気が薄味なのがむしろ嬉しい。肉本来の味わいが十分に旨いし柔か。そしてスープの程よい塩気だけで食えるというバランス感覚がいいです。何方かと言えば、酒のアテの方が合うタイプかな。今回もビールを辛抱したのを思い出させるニクい肉。








<メンマは一転して古風な醤油系>


 これまた深い色合いのメンマですね〜。チャーシューの明るさとは、これまた対極的です。塩気を感じそう・・・・と思って食って見ると、それほどでもなく、ぱくぱくと食えるのが印象的。全体的な歯応えもクニャリと柔らかく、歯に引っかかること皆無。













 総じまして、「あっさり&コクまろが程よくバランスするマイルドな一杯」という感覚かと。この一杯で十分にマイルドだと思いますが、他メニューはその名称からも、もっとマイルドさに磨きがかかった一杯のよう・・・・。これは、このエリアに足を運ぶときには、選択候補に入れねばです。ちょくちょくと機会がありそうなので、おそらく再食は間違いないでしょうな・・・。


 それにしても、この辺りもなかなかいいね〜。昼間電車で通りすがり度に、多摩川を越えるあたりから街の空気感や風景の雰囲気が、がらっと東京とは違ってくるし。23区とは違った身の丈に合った街の雰囲気が好きです。高層マンションや建築現場を見上げると、少しづつ変わってゆきそうな気配もありますがね・・・・。なので詠います!




   移り行く
   街並み高く
   人溢れ



   どこかのどかな
   多摩川感じ




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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