大人らしく酒と冷やし麺を愉しむならココ!
メンドコロKinari (東京・東中野) Ra-men 冷 魚介だし汁 + とり胸肉 + 日本酒 八海山 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> 清酒 八海山:ほてった身体に急速に浸透!むしろ甘くも感じる淡麗辛口純米酒!
- <アテ①> あさりの煮付け:とても柔らかいプリプリの身!酒の旨味を引き出す柔らかい滋味深さ!
- <アテ②> とり胸肉:どこでも容易く歯切れるフカフカ感!淡い塩気と肉本来の旨味が酒を進ませる!
- <全体> 整然とし落ち着きと涼感を感じさせる麺顔!毎年どこかが少しづつトッピングが変化!
- <スープ> さっぱりしてるのに魚介の旨味濃密!更に軽やかな甘み!サラサラスープ感でコクが深い!
- <麺> 見た目よりクツクツとした歯応え!冷えた感覚が明確に伝わり風合いに甘味を知るか!?
- <チャーシュー> 鶏豚2種の低温調理タイプ!柔らかさと肉の本来味に冷製淡麗スープが浸透して旨し!
- <具材薬味> オクラとなめこのトゥリュトュリュと滑り感覚が愉しい旨さ!スライスレモンを絞って清涼感を増す!
- <メンマ> 穂先メンマがサイズ大きめ!贅沢にも3本もある!出汁をよーく染み込ませてめちゃ旨し!
- 総じまして「夏の暑さでへばる心を淡麗優雅な旨さで整える・・・極上冷やし和風らーめん!」
毎年夏に食らう一杯・・・今回はこちら「メンドコロKinari@東中野」にて。毎年2パターンの冷やし麺を展開してくれるお店ですが、昨年初めて食して旨さに感激!毎年食らうと心に決めたのでありました。だったらもっと早くに訪問してもいいんですが、この店に来て酒を飲まずにはおれない私でして、週末に合わせて訪問しようとしてたら、ずるずると忘れたりして今頃になってしまいました。
どうせ行列覚悟のお店。なら・・・猛暑と陽射しに当てられずに店の軒先日陰を狙って、開店前の先頭を狙って30分前に到着。計算通り先頭ゲットでしたが、ものの1分もしたら後客が並び出し、なんだかんだで開店時には20名前後の客で溢れる状態ですよ。本当あぶねーあぶねー。
割とアダルトな客層だったかな・・・。こちらは旨さもさることながら、お酒のラインナップがほどよくて、ビールはハートランド。更に冷酒が2種類というのがポイントでして、酒とも合う旨さが印象的。実は、店前でずっと待ってる間、ハートランドか冷酒か、そればかり激しく迷って迷って迷い抜いてたのでありましたわー。
<酒> 清酒 八海山:ほてった身体に急速に浸透!むしろ甘くも感じる淡麗辛口純米酒!
だったらビールも酒も両方飲めばいいじゃんとも思うけど、行列客を尻目にゆっくりと過ごすのがとても気がひけるので、今回は冷酒!八海山に絞ってみました。ビールなら帰り道でどこかで引っ掛けて帰ればいいと、そんな算段もあったので。


銘酒八海山!昔スキーで通った八海山スキー場はとてもハードで辛口な印象ですが、酒の八海山も中々辛口ですよ。余計な説明いらぬ旨い酒。ただ辛口というより、淡麗なな味わいに残る後味の甘み。そこに料理の旨味をぶつけてゆくという楽しみ方がたまらんね!これぞ週末の贅沢。先頭客だったから、ちょうど端っこの席だったので、人目を気にせずゆったりと過ごさせてもらいましたよ。アテも楽しみながら・・・。
<アテ①> あさりの煮付け:とても柔らかいプリプリの身!酒の旨味を引き出す柔らかい滋味深さ!
へへへ・・・お酒には必ずこれをサービスしてくれる。しかも量も程々で質感もかなりいい。アサリの煮付けをいただきますが、これが実に旨いんですよ!。一般的にイメージする、佃煮のように味が濃くないところがナイスでして、薄口醤油とほんのり味醂の出汁がよく馴染んでます。これがアサリの滋味を存分に引き出して、酒と相性が絶妙!。プリプリで柔らかい歯応えで、優しく甘噛みしても味が滲み出る。旨くて堪らん!。
<アテ②> とり胸肉:どこでも容易く歯切れるフカフカ感!淡い塩気と肉本来の旨味が酒を進ませる!
いつもは、酒飲むなら鴨肉を追加で合わせるのですが、たまたま売り切れランプが付いてたので、今回は鶏胸肉を所望。まだこの店で、私は面割れしてないと思うが、お酒のタイミングですよね!と女性スタフの確認がタイミング良くて、これまたスカッと気持ちがいいね。
うわ・・・めちゃ旨い!いつもこの手のコンフィっぽい鶏胸肉は、ラーメントッピングとして食することが多く、多少なりともスープの旨味の浸透も味を高めていると思ってました。ところが今回、そのままで食らうと、ものすごく淡い塩気と肉本来の旨味が絶妙でして、鶏肉の旨さを最大限に引き出してますよ!。脂のコクじゃなくて肉身から滲み出る旨味というか・・・これが素晴らしい!。とても分厚いんだが、どの方向から歯を立ててもサクッと肉繊維が千切れてゆくのも快感。嗚呼、これで一気に八海山が一本空いてしまうのでした。
<全体> 整然とし落ち着きと涼感を感じさせる麺顔!毎年どこかが少しづつトッピングが変化!
ちょっと肉の旨さで感動が収まりつかなくなり、やっぱり冷酒の二本をいってしまおうかと考えましたが、先頭客だったために、配膳タイミングがめちゃ早い。この興奮は帰り道の寄り道昼酒にぶつけることといたしましょう。そんなタイミングで配膳されたのがこの麺顔です。
おおお!一年ぶりとは言え何とも冷涼感が感じられる大人びた盛り付け感!それぞれトッピングの配置は整然とした雰囲気があり、2種チャーシューは丸まっており、メンマもボリューミー。レモンは想定通りですが、確か昨年は岩海苔があったはず。その代わりに「なめこ」と「オクラ」が新規加入しており、今年はネバネバなエッセンスもプラス。好きなものが新たに入っただけでも興奮しますね!。もう8月も終わろうとしておりますが、夏が終わるまでに既にもう一杯食おうかと、心の隅で感じ始めてる・・・。
<スープ> さっぱりしてるのに魚介の旨味濃密!更に軽やかな甘み!サラサラスープ感でコクが深い!
スープからまず味わい始めますが・・・やっぱりメニュー名通り「魚介の出汁」が深い。魚介が深いと煮干の苦さや甘さをイメージしますが、もっと透き通ったようなサラサラな旨さ。アニマルオフだとは思うが、旨味を更に濾過したような穏やかさ。食材のこだわりもありましょうが、イリコの崇高感を存分に感じてしまうじゃないですか。
一言で表すと「淡麗」です。しかし味わいが深いかと!。むしろ濃ゆいと伝えたほうが正解か?。軽やかで見えて出汁が濃ゆいのは、もっと複雑な魚介旨味が足されてるんでしょうね。例えば昆布系のエキスとか。昆布の旨味は、頭の中では理解してるんだけど、個人的には一番おとなしい旨味の展開で、よく見逃すんですよー。他に節系の旨味も溶けているんでしょうが、とにかく魚介の旨味がカオス。それだけで塩気は必要ないとも感じてしまうかも。
ただ香味油だけは、分からん・・・。ちょっぴり少し動物系入ってるかもしれません。実は今年は、山椒のような香味を感じたが、それは「山椒白醤油」と言うメニューが他にあるのを知ってたため。おそらく茗荷の風合いがよく溶けていたのでしょう。もし山椒オイルが入ると、ちょっと旨さが更に化けるかもとも感じた次第です。
<麺> 見た目よりクツクツとした歯応え!冷えた感覚が明確に伝わり風合いに甘味を知るか!?
麺も旨し。冷えててクツクツしてるのがとても印象的。芯が残ってるわけじゃないが、歯応えがとても痛快。見た目は微妙に透明感もあるようですが、そえ以上にパツパツとしていながら、そして冷え冷えで、物腰もしなやかです。箸でリフトすると地肌は漆喰のような美しさの反面、ゴワっとする部分もあり。
そのままズボボボボボボーーーーッとすすって、前歯でちぎると、麺の風合いも立ちます。スープが淡麗系で冷やしなのもあって、ダイレクトに風味が伝わるね。その風合いは逆に甘味とか温かみを感じたりしてしまうほどに。落ち着いた頃に、茗荷やカイワレを紛れ込ませながら、麺を食うと、ナチュラルな麺風合いに複雑な歯ごたえを演出。噛んで薬味のエキスがほとばしるところを、奥歯で一気に噛みしめると更に旨し!。
心なしか啜りがとてもスムース。なめこやオクラが入ってるからそう思うだけかもしれませんが、それらと麺を一緒に食らうのも絶品です。これは絡みにくいので、両手でレンゲの窪みを利用し小さいラーメン作って食らう手法になりますから写真メモは撮れない。和そばのテイストも楽しめるかと。
<チャーシュー> 鶏豚2種の低温調理タイプ!柔らかさと肉の本来味に冷製淡麗スープが浸透して旨し!
低温調理の半レアタイプ。豚肉の方は肩ロースと思われ、脂と赤身のバランスがさすがです。軽く湾曲しているところが盛り付けのセンスを感じさせます。噛むとフカフカ絨毯のよう・・・噛みしめて滲み出る脂・・・咀嚼すると赤身本来の肉味と混じる旨さ。もうテッパンです。


一方の鶏胸肉。すでにお酒のお供として存分に食らったばかりですが、肝臓に鳥胸肉が良いとも聞くから、こんなに美味しい薬は他にはない。やっぱり淡麗な出汁に浸っても、淡白な上に滋味深い味わいには共感!。この旨さで更に酒を欲してしまうのだが・・・それでは薬ではなくなってしまうね(笑)。ともあれ、柔らかさと肉の本来味に冷製淡麗スープが浸透して旨し!


<具材薬味> オクラとなめこのトゥリュトュリュと滑り感覚が愉しい旨さ!スライスレモンを絞って清涼感を増す!
スライスレモンは、箸を両端に貫通気味に突き刺して、二本の箸を反対方向に回してねじり上げる。淡麗な魚介出汁には、たった数滴のレモン汁でほのかに味の輪郭が変化するか?。・・・淡麗さが加わり上品な旨味に昇華して行くようにも思えるのです。
オクラとなめこは、上述の通り、麺に絡めたりして食らいましたが、それで全部掬いきれなかったので、あとはレンゲで拾って出汁と一緒に食しました。ネバネバがいいね!。チュルンと口の中へ自然と流れ込んで、ツルンと喉奥へと流れ落ち、喉越しシルエットもほとんど感じさせません。ネバネバした食材は大抵の場合、健康食ですよねー。美容にもとても良い効能があるらしいですが、オヤジなオレに美容とか言われても・・・結局うまけりゃいい。
<メンマ> 穂先メンマがサイズ大きめ!贅沢にも3本もある!出汁をよーく染み込ませてめちゃ旨し!
昨年の麺顔とは迫力が少し違うな・・・と思って最後に気が付いたのがメンマの存在。こんなに大胆に入ってたっけ?。麺の並びと並行してデカデカと3本横たわっておりました。それが長くて太くて、一本でも食べ応えある感覚。出汁との相性というか、浸透と言うか、一体感が素晴らしくてデカくてもツルッと一本一気に食えてしまう。繊維質は当然柔らかく、甘噛み状態でも繊維が解れて行きそうな感覚。少し麺と絡めて食ってもめちゃ旨し!。これは満足感ありました!
総じまして「夏の暑さでへばる心を淡麗優雅な旨さで整える・・・極上冷やし和風らーめん!」
・・・と言う感動!。夏は健康的にガッツリ食うのもいいけれど、暑さにへばりつつも、しっとり心を落ち着けゆっくり味わいながら食したい逸品かと。休日なら是非、冷たいお酒と合わせてどうぞ!。まさしく良い大人の冷やし麺でございます。アダルトなラーメンラバーにこそ激しくオススメ!。旨しなので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!