先日、ランチにもありつけなかった休日出勤対応を鑑みる。きっと早め早めに食えるときに食っとかないといけないといけないのだろう。こう反省いたしまして、ランチタイムに仕事を少しでも進めようという考えを改めました。そういうの長続きしないし、質がおちてボロボロになってしまいます。ということで、ちょっと移動できる範囲で良いラーメンは無いかとネットで検索したところが、こちら「鶏ポタラーメン THANX」がヒットいたしまして、突撃決意です。
訪問時、天気が良かったのもあって、10名ばかりの行列が発生しておりますが、スタフさんのコントロールがよく先に食券を購入するのを促されて、ゆっくりとメニュー選びする時間を失います(笑)。とにかくこういう時は、一番上にあるメニューということで、「ぽてり」というメニューをチョイス。確か昔は「特濃」という表示だったという記憶。しかし、特濃より「ぽてり」の方が何となくスープから伝わる感性が近いと思います。その「ぽてり」としたスープをまずは頂き、唸り声を心のなかでしぼり上げます。
うわ!これはとっても素朴とシルキーさの入交り感!ホームメイド感ある鶏ベジタブルな汁!旨し!!
【スープ:まさに鶏白湯なのだが・・・野菜ポタージュ感あふれる独創性!】
<鶏白湯と野菜ポタージュのコラボのような濃厚さがいいね!>
開店間なしに訪問して以来、随分とご無沙汰していますが、なかなか軌道にのって人気店になっているのはラ本などでいつもチェックしてました。当時と変わらない明るく優しく丁寧な接客がいい感じで、女性客も引き込み昼飯時には行列必須のお店であります。記憶では鶏のベジポタ系の店だったと記憶。ベジポタがプチ・ブームなころは、とても斬新に思えたものです。
そして久しぶりのご対面であるこの一杯。記憶の残像通りの麺顔ですが、やはりコラーゲン感たっぷりでそれでいてシルキーさが伺えます。事実食してみると、トロ味を感じるクリーミー感覚が広がります。そして、鶏のコクがぶわっと冒頭に感じ始めたとたん、やさしい野菜の甘さがまったりと広がるような感覚。その野菜のまったり感の中に、独特のザラツキを感じさせるクリーミィーさであります。
今回は、鶏コクよりも野菜のまったりさがとても鮮烈に思えた感じです。馴染みの根菜系やら葉野菜はいちいち上げるでもないが、面白いのはトウモロコシと、セロリかと思えます。まず、トウモロコシが全体的に甘味を決定付けている。あまり強すぎると一気にコーンポタージュ感が強まってしまうので引き際が絶妙。そして全体的なスープのざらつきも、このトウモロコシの溶け込んだ粒子が正体でしょうと予測します。
また微妙に香ばしいのは、セロリか・・・・入っていないかもしれないが生姜のような感じがする。もっとも醤油ダレを多少私用しているだけかもしれないが、このまったりしただけでない、少しサッパリと感じさせるところが、微妙に入っていると感じてしまいます。
<鶏白湯自体も滑らかでややモミジっぽいコラーゲン感がたまらん!>
野菜だけでなく、鶏のコラーゲンも誠にいい感じです。これ自体もとても良く煮出している感覚で、多少なりともモミジの投入による張り付き感ある鶏油分を感じるようす。それがまた、しつこすぎないのは野菜のおかげかと思うけれど、元々濾過したかのようなサッパリ濃厚さが非常にそそります。野菜が多量に投入されていても、鶏の濃いニュアンスがしっかりと出されているし、味わい的にもスッキリとしているところが、中々の仕上がり感だと思います。
【麺:スープとコントラスト感ある、キッパリ&クッシリなストレート細麺】
<加水率少な目な流麗なストレート細麺が風味良くスープに負けない>
相変わらず加水低めな細麺がいい感じ!固さを選べるのですが、しっかりと丁寧に伺いに来てくれるというのが、何気にホスピタリティの高さを感じます。濃厚な鶏とベジポタのスープという個性に埋没しないところが実によい。粉の風合いとか鼻腔に感じ取れるし、前歯の当たりで既にクッシリとくるところがいい感じ。博多麺の風合いを感じて、思わず替え玉をお願いするところであったが・・・今回は、少し趣向をかえてみたい。
<ざつきがちなスープをしっかりと巻き取るような持上げ感がいいね!>
スープに野菜の溶け込みによるザラツキを感じるのですが、麺もきめ細やかなれど微妙なザラツキを感じる地肌。それらがマッチしてスープの持ちあげが非常に良いという感覚です。まるで、お互いが巻き取る/巻き取られるように、ずるずると麺がスープを口へと誘導してくれる。そして、最後の瞬間に、にゅるん!というスベリを感じて楽しい。
【具他:白飯投入で「プチ・リゾット」がとても映える〆方】
<タレの浅く染みこんだっぽい部位の焦げ目がまた旨しなのだ>
実は、スープと麺に圧倒されて、あまり鮮明には覚えていないのですが、タレを吸い込んだような鶏肉がグリルされたような仕上がり感覚。だから、肉質柔らかいものの、咀嚼時は肉繊維を千切っているという感覚は少しある。むしろ、皮部分の焦げ目がとてもうまくて、濃厚なスープにやや浸っては旨さがより引き立つという感じかと。塩気は浅く、香ばしさでグイグイと食わせます。
<替え玉もいいけど、白飯投入でリゾット風な〆もまたよろし>
さて、替え玉したいほど中々麺の質感がよかったけれど、今回は敢えて避けたのは、ひとつは、スープの比重度が高いのでそれなりに飲み干すと腹が張るだろうということと、もう一つは、「もう少しだけ食いたい」という、我ながらの中途半端さから。替え玉では重く感じてしまった。そこで壁のポップに目をやると、ライスが超小盛りで50円というのが目に入った。そこには、リゾット風に最後を〆ることを勧めている。なるほどこの手があったかと仰せに従ったまでであります。
まずは、少し多めのスープを減らすために、丁度いいレベルまでレンゲですくい食うのですが、その際に「カレー粉」を数回に分けて投入します。すると鶏ベジポタスープがカレーによりグググっと風味に鋭くエッジが立ちます。このプチ・カレーベジポタージュの中に投入して食う!これがまた絶品でして、濃厚スープにしておいて良かったと思える瞬間!デフォルトのラーメンが700円で、+50円で豆ライス。しめて750円と考えてみれば、なかなかのコスパと質感であったと思える!海苔もそこそこだったし、穂先メンマも軽く泳ぐ・・・。優しい麺顔とおりの、やさしい味わいの具たちであります。
総じまして「降り注ぐ春の陽光のような優しい鶏ベジポタ」といったところか。この季節にはうってつけのまったりスープ。お昼時は少し込むけど、ずらすとそれなりにスルーッと入店できそうです。ここならデートのついでにでも悪くないかも。ビルの谷間にあるのに、明るい接客とロハスな雰囲気で気持ちがとても安らぎます。午前中の緊張した会議も、結果はどうであれ、ひとまず過ぎたわけで・・・そんな感じで気が緩んだランチタイムでございました。なので詠います。
朗らかな
春に行き交う
ご飯時
仕事ケリつけ
ネクタイ緩め
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
シンプルで“大人かわいい"もてなしレシピ―予約が取れない料理教室「*Bon appetit*」の好評メニュー
- 作者: 平沼亜由美
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2013/09/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
冷凍 鶏と牛のダブルコンソメ(出し汁)無添加 1kg 色々な料理に♪ 業務用
- 出版社/メーカー: ヴェルジュ(VERJUS)
- メディア: その他
- この商品を含むブログ (1件) を見る
冷凍 国産チキンブイヨン(出し汁)無添加 1kg 色々な料理に♪
- 出版社/メーカー: ヴェルジュ(VERJUS)
- メディア: その他
- この商品を含むブログ (1件) を見る