ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン715】 らーめん 神田 磯野 (東京・淡路町) 塩らーめん

【神田からお茶の水に抜ける・・・マイ・ラーメンロード】

 基本的には、神田で降りてラーを食して、そのまま散歩もかねてお茶の水から中央線・・・。これから、何年も歩き続けるルートになりそうです。このパターンにベストマッチなロケーションが淡路町界隈。ということで、そろそろこのエリアのExplorerも開始せんといかんな・・・との訪問理由です。しかも、「磯野」と聞けば日曜日夜の憂鬱な時間帯を連想させますが・・・・、ちょっと暗がりが広がるエリアで渋く、ええ仕事してまっせ!的なオーラを暖簾のスキマからまき散らしとりまんがな・・・・。ビジネススーツのオヤジや、およよ!若いお姉さんまで・・一人で渋くラーメンをすすりに来るという光景を目にし、背筋がのびまんがな!実はこの日の朝・・・強烈なとまとラーメンを食して胃が重かったため、あっさりな塩ラーメンをいただくことといたします。事前勉強では、実に朴とした若者が質実な麺を提供するとの評判。その通り、礼儀ただしく接客いただき、まるで道場に来たような気分で、麺と対峙いたします・・。




【滋味以外・・・・何者でもないスープ!】

 こちらのご店主、非常に最近の若者らしくこざっぱりした感じが致しますが、どこかで経験済のような玄人肌も感じるええ雰囲気しとりまんな・・・。という感じからして、華やか塩スープは出てこんだろうなと予測はしとりましたが、いやいや〜、どうしてどうして〜、予測あってたけど、更に上を行きまんがな!というのが正直な全体感です。 味しとるんやけど、どの成分も奥ゆかしくて控えめです。それでいて・・・確かなる旨さを感じるという矛盾と背反がいわば哲学的でんな・・・。

 「すべての角を紙ヤスリで磨いたような味感覚、抵抗がないとか、引っかかりが無いとかの上を行く」

 と言うのんがアタクシの感覚なんです・・・。鶏の豊かで清らかな旨味がすーっと広がります。これがベースです。しかしそれほどクドくもなく、それと控えめな魚介系・・・・、あっさりな節系の味わいが、まるで水墨画のごとくの淡いコントラストで広がるニュアンスです。塩味も、磯っぽいところがなく、ピッチリという感覚すらなく、あえて素材の持ち味生かしのために、塩を極力排除した塩とも言うべき・・その淡さが魅力です。

 「これ毎日食っても、健康に問題はないでしょうよ!とも思える自然食材!」

 ・・・そんなことも一方で考えますな・・。日頃、アタクシの周りには、毎日毎日ラーメン食って、健康的に大丈夫ですか?とよく質問されるんです。しかし、化学調味料や塩分は、日頃の食事にもあることですし、逆に、無化調な食事を採ろうとすると無理がある・・・。そこへ行くと、良いラーメン屋などは、無化調をうたっているところもあるし(信用すればね)、そこそこええラーメン食っとけばそう大差ないような気がしています(詭弁かな(笑))。しかしながら、このラーメンについては、不健康なところが一切ない安心感もあり、アタクシのようなフリークには絶好なのです!

 ※味のグラデーション:鶏清湯(極あっさり)>節系>魚介(超あっさり)>どこぞの天然塩?>玉ねぎ甘み>昆布等??



【麺は、一転してハードタッチなんですわ!】

 柔らかいスープに、柔らかい麺でちゅるちゅるちゅる〜・・・・というのもええねんけど、こういう哲学的(笑)なスープには、質実とした高品質な麺を備えてもらいたい・・・。そう言葉にならず何気に思ってたら、本当にそういう麺でありました!これは、中々にアタクシ好みやねん!トッピングの「ふのり」の歯ごたえともよく対照的にマッチして、スパスパ、クッシリと歯ごたえ重視とも思える楽しさを醸し出してくれます!

 「最近、まれに見る・・・・スパスパぶり!クッシリぶり!」

 標準よりやや太目に映るその麺は、やや平打ち系でして、よく見るとそれなりに角が立っているのですね・・・。加水は中!と言いたいが、やや低にふれたニュアンスでして、麺密度が高いというか、潰し込みがよく効いているというニュアンスをたたえます。

 前歯で千切ると、短い間隔で、スパスパスパ〜♪と小気味好く切れ、そして奥歯では程よく、クッシリと歯ごたえを楽しませてくれますやん!喉の奥に滑らす感覚も滑らかでして、結構・・・・ワシ好みやがな・・・と、心の中でにやけたつもりだけど・・・・顔にも少し出ていたかもしれませんね(笑)。

 ※麺の感覚:ハードタッチ麺!加水中〜低めで潰し込み効く、前歯でスパスパ、奥歯でクッチリと全部楽しい麺!
 ※麺の形状:平打ち角麺でストレート、やや標準より太目? 健康的な色白感が素敵!



【具まで統一感ありありでして・・・・ナイス!】

 この一品の特徴は、意外に「ふのり」ではないかと・・・。なんか和風海草サラダや何かにいつも少しだけ入っていて、味せんのに偉そうなやつ!と思ってたのですが、これが個人的には中々と判断しますよ!麺のクッシリ歯ごたえにも合いますし、全体の淡いニュアンスに確かで、なおかつ邪魔しない存在感はナイスですよ!アタクシ・・・・はまりました。

 そして、水菜とネギ・・・・これらは定番ですが、実にマッチングとしては鉄板な良い仕事をしています。青い匂いがスープにからんでマイルドでありながら爽やかに鼻孔を駆け抜けますし・・・。そして、チャーシューにいたっては・・・・柔らかいだけでなく、肉だけの味といいましょうか、実にスープを滲ませて食するといい塩梅です。素材感が楽しい一品と申せましょう! そしてメンマですが、色合いからして少し濃い??と思いきや、全くそんなことはなく、実にほどよい塩味系で、コリコリ感も文句のつけようがありません。

 最後に・・・・細刻み玉ねぎ!これは、玉ねぎの甘みがスープににじみ出て・・・良い仕事をしているだけでなく、「スープの歯ごたえ」という面白い仕事も担当しています。これが無かったら・・・随分と評価がちがってたかもとすら思いますよ・・・・

 ※具のおさらい:チャーシュー、ふのり、水菜、ネギ、メンマ、細刻み玉ねぎ

 




 総じまして、神田で若くて渋い店主が一人で切りもりしてる姿も今思い起こすと・・・・「実にええ仕事を感じさせる」一杯でございますな・・・。あー、アタクシもやはく、こういう一本立ちした「ええ仕事」ができるようになりたいと心から思うのですわ・・・。組織の一員として頑張っているのだけど、こういう一人で切り盛りするお姿もなぜか・・・心に引っかかるのだな・・・。ということで、何やら、ラーメン以外にも、やる気を叩き込まれたような気持ちで・・・・帰りの中央線に乗り込みましたわ・・・・。なので詠います。

  神立ちて(神田)※
  磯の荒波(磯野)
  うろたえず
   
  われ粛々と
  なすべきをなす

 ※神立=雷、雷鳴

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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