ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン718】 ラーメン人生 JET (大阪・福島)煮干し塩チャーシュー

【なにわの塩煮干しを求めて・・・追憶の一杯!】

 今回は、急に決めた大阪出張でしかも日帰り、とんぼ返りな計画です。なので、大阪キタエリアで一杯だけという条件で、こちらのこの一杯「福島JETの塩煮干し!」とさせていただきました。せやけど・・関西で一杯だけっちゅーのも悔しいがな・・・つらいがな・・・。ええい!この際、思い切ったれ!!チャーシュー追加の「塩チャー、一丁」じゃい!!!しめて980円の高級仕様。まるでバブルの頃の「日産シーマのフル装備」みたいになってしもたがな(笑)。

 それにしてもラッキーだったのは、営業時間が30分早まって、午前は11:00からとのこと。おかげで待ち覚悟で早めに行って楽々セーフで着席できました。はっはぁ〜ん、三ツ星対策かも?・・・とこの営業時間の前倒し対策に妙な勘ぐりいれてしまうアタクシも意地が悪いな。名店もここ福島エリアでは競争きついんかもね。やっぱり福島は熱いわ〜と納得してしまいます。さて・・・最近、東京で煮干しづいてきたアタクシ、かつて愛した『大阪煮干しへの追憶』をこめて、レビューさせていただきます。




【ウルメ系??煮干しの柔らかな甘み出汁が、「おかえりなはれ」と迎えてくれまっさ!】

 昼時・・・ほとんどビジネススーツのサラリーマンやな・・・。お仲間気分で和みます。塩煮干しを頼んでいるのは、アタクシ含めて2名、あと5割の方は、鶏煮込みかな。結構注文がばらけてるのは、さぞかし通い慣れた面々かと視察いたします。・・・などと人間観察をしていながら、あっという間の7分程度で配膳完了!早や!! さて久しぶりのご対面の煮干し塩らーめん・・・。中々、相も変わらず、ちょい濃厚ぶりな麺顔をしとります。

 「煮干しというより・・鶏油イエローが印象的でんな・・・」

 鶏油の色合いからして、黄色が黄金に見えまんがな。そんな印象派な麺顔に一礼いたします。最近食った吉祥寺の一品とは違うのは、和風テイストが色濃いということかな。豊かな鶏のコクがペイズリー模様のように表面に、キラキラしながらゆったりと漂います。これが次第に豚チャーシューの脂が溶け出して・・・・何やら名前に反して、動物系な味のニュアンスすら覚えますが・・・。などと思いながら、レンゲを沈め、直後にサルベージ。口へと運びます・・・。

 「ベースの魚介が・・・甘コク系で斬新!いやいや、忘れてただけやん!」

 ・・・そんな印象。見た目のイメージが一転して覆ります。そうそう、「なにわの煮干し」と、頭で分かってたんですがこうやって久しぶりに舌にどかん!とちょい濃厚なのを味わうと、頭がくらっとするほどしみじみ感じいります。関東である苦み系、腸(はらわた)?の苦み旨みなニュアンスがこれっぽっちも、味の輪郭に出て来ません。ウルメ系の煮干しの甘さ主体!・・・と本当はこれだけだと思っていたんです。しかしながら、関西の煮干しは、もともと甘め系のをきっちり出した上に、動物系の味わいと組み合わせて相乗的に、コクをパワーアップするような構成と・・・今回は特に感じます。例えば、ここJETだと、プラス鶏清湯系。また玉五郎だと、プラス豚骨系とか・・・。関東では動物排除かといえば決してそうでないですが、割合がここ関西では多いと・・・・そんな感じを受けました。なので久しぶりに食って、こういうの食いたかったんやーとにやついているアタクシが自分でもおかしくて・・・・。

 ※味のグラデーション:鶏清湯コク>甘系煮干し>豚コク(チャーシュー由来?)>梅酸味>その他



【慣れ親しんだクッチリ噛みクチ、ストレート麺】

 このどこかしら、わずかにモチっとした前歯の感覚で、スパスパと噛み切れるとは思ってないんです。わずかに、もちっとした反発を感じる前歯感。そして、奥歯では、言い飽きたクッチリ感が柔らかく響きます。前歯の千切りと、奥歯のすり潰しまでの間は、わりとスルスル〜っと短時間で滑らかに通り過ぎ、割と早めに嚥下してしまう・・・・。

 「スベリがこんな良かったっけ?久しぶりなんやから、もうちょっと遊んでぇな・・・」

 麺の固めを受け付けていません・・・とかいう、メニュー内の注意書きが、最初イラっときた時もありましたが、こちらの場合、オペレーションの都合じゃなく、「こういう麺がうちの麺です!」というポリシーがあるんやろね。定番の中加水のようで・・・・かといってどこでも出会える品質でもなく、やはり旨いのだよなと自己完結してしまいます。

 ※麺の感覚:加水は中の真ん中、すべりが良い方で、若干柔らかめと感じながらも、しっかりとした麺密度あり
 ※麺の形状:標準からやや太目、やや平打ちというより「長方形」な切り口、ストレート麺、やや白い黄色



【バラ肉と・・・腕かロースの肉が計5〜6枚楽しめます】

 バラ肉3枚は表面にあってすぐに見分けがつくのですが、あと3枚程度の腕肉?のようなスライス肉が中に沈んでいます。全体的に、塩ダレな味付けですが、薄味でして「肉本来の味」というやつを楽しむ系です。そして、ほどける柔らかさというのでもなく、少し無骨と思える歯ごたえがあり、「肉食った」感がとてもあります。ちょいハードなチャーシュー6枚も食えば、お腹も納得ですよ!

 あと、三つ葉と薬味ネギ、そしてメンマ海苔も適度な品質で納得もんです。メンマは細い系ですが、コリコリ感も楽しめ、麺との歯ごたえがコントラスト的で良い演出であったと記憶。

 特筆すべきは、赤く小さい物体。最初、クコの実かと思ってたら実は、「梅」だった・・・。どかっと梅をおけばちょっと喧嘩しそうだし、また小梅もこの全体感には合わない。なので、この程度、かわゆく散らばる程度がとてもよい塩梅だと察します。量的にもナイスです。

 ※具のおさらい:バラロールチャーシュー3枚、腕肉チャーシュー3枚、ナルト、薬味ネギ、梅の実わずか、三つ葉、海苔一枚



 総じまして、なにわのコク甘系煮干し塩ならこちらをおすすめ!という次第です。淡麗系なら今福鶴見の名店などありますが、大阪で塩煮干しをレギュラーで出すという心意気を是非とも評価していただきたくて、今回ピックアップさせていただきました。あしからずです。もっと東京に向けて紹介したい大阪ラーメンありまんねんけど、徐々に、あせらずやっていきまっさ〜♪ とは言え、JETも東京では知ってるひとは知ってるのよね・・・。東京のイベントにも積極的に参加されてましたし、それを応援できんかったのは心残りでした。大阪では開店のころから世話になったし、せめてもの恩返しっす。これからも頑張ってくださいまし。なので詠います。

 じっと待つ (※)  
 なにわ煮干しに
 思いはせ

 かつて恋した
 甘み切なく

 ※じっと=JET ・・・ちょと苦しいね!
 
ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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