好きなものばかりで困ってしまう店 ^_^
- ＜全体＆スープ＞ サンマーメンとはこんなに旨いものだったのか！甘辛醤油の炒め餡が愛おしい
- ＜麺＞ 浅草開花楼：麺のしなやかさと味風合いの強さ！焼きそばにしても絶対旨そう！
- ＜具材＞ もやしキクラゲの炒め感がフレッシュなれど熱々！複雑な肉と脂のチャーシューも懐かし味を含む！
- 総じまして「地元の方だけに閉じ込めては勿体なし！総なめしたい愛しき中華麺！」
すっかり寝過ごしてしまった土曜日の朝。久しぶりに新入社員だった頃の職場の仲間が集まる機会があり、ついつい飲みすぎてしまった。反動で、非常に重い二日酔い状態でしたー。先輩の方々の中には、もう定年悠々自適な方々や、もうお孫さんがおれれるなど、とても時の過ぎたことを感じてしまう。しかし・・・皆さん、想像よりもお若い感じもして、ついついはしゃいで飲み過ぎてしまいました。久しぶりに終電ってのを経験。朝飯は当然食う気も起こらず、うだうだと過ごしているしまいました。
そんな飲み会は、居酒屋でなく当時よく利用していた中華屋さんで行われたんですが、その余韻をまだひきづってか、遅い昼飯ラーメン活動もそんな方向性であれこれネットで検討。そんな流れで探し当てたのが、こちら「YOKOHAMA中華そば かみ山」さんです。町中華って感じでもないんだが、中華屋テイストがなんとなく感じられるようで決めました。小田急沿線の開拓も含め、コーヒーがぶ飲みした後、クルマで突撃！。
行ってみると見慣れた風景で、「せい家」本店が近くにあるのを思い出しました。さてこのお店・・・メニューが実にハマる！。名物はサンマーメンらしく一番注文が多い様子。しかし他には「タンメン」も旨いようでこれも人気あり。また麻婆そばもあればニラ肉スタミナメンなどもあり、「麻婆」「ニラ」「肉」それぞれ大好きなテーマが目白押し！。これら都内で相当集中して食いまくった身としては・・・すでに通わねばと心に決めてしまったオレです（笑）。
＜全体＆スープ＞ サンマーメンとはこんなに旨いものだったのか！甘辛醤油の炒め餡が愛おしい
またこのお店・・・実に雰囲気が気持ち良い。ありふれた店箱なんだが、接客がピカイチでございます！。接客が良いと客側の行動も良くなるようで、皆さんお行儀がよろしい！。「ごちそうさま」「美味しかったです」「また来ます」なんて自然と声がかかけられてます。店前で並んでいても、店内からこまめに出てきて気配りの声をかけてくれる。また厨房に立ってるご店主は、調理中も背中で客を感じているのが伺えて、「ありがとうございました」「いつもありがとうございます」「またよろしくお願いします」等、明るくはっきりとした対応抜け目ない。うわー・・・こんな店見逃してたわ！と食う前から感動が少し入ってしまいますが、そんな状態で熱々の麺顔が丁寧に、そして明るく配膳されるのであった・・・・それはこんな感じ！。
おおお！まさに横浜名物サンマーメンメン！。すでにオーラが立ち込めているような迫力があり！。先ほどまで中華鍋でガツガツと炒められた餡の艶が、素朴さとワイルドさをたたえつつも実に漆黒で美しい。ラーメン・中華そばというより、中華メニューといった佇まいがむしろ新鮮な気分です。とは言いつつ、卵とチャーシューも乗せられたりして、ラーメンニュアンスも残す。表層に浮かぶラード層がまた食欲をそそるメッセージです。
まずは心落ち着けて、スープを味わってみる・・・。まだ餡が溶けきってない状態で食うが、これが実に程よい塩加減。そしてすでにニュアンス移り気味な醤油餡の甘みが染みつつある。またベースの豚エキスがあっさりと感じられて食欲をそそる一方で、炒めの油かラードの風味がじんわりと染み入り、魂こもってる感じで迫ってくる！。
そして餡が混じった部分をがっつりと食うが、醤油の香ばしさに大陸系の醤油炒めの芳醇な香りを感じつつ、炒め焦げたような香ばしさも沁み入る！。軽い酸味の中に甘みも含まれ、もやし炒めの野菜汁が優しい味で広がっているではないか！。これは都内の町中華でよく食う「もやしそば」に似た部分が多いが、瀞みの中の醤油感がなんとも個性的であり、甘辛さと酸味が一体化している・・・・・。【おいおい！サンマーメンってこんなに旨いものだったっけ？】と自ら問いかけてしまいそう。これは立派な中華メニューに引けを取らないどころか、超えているじゃないのか？。
個人的には、いい意味で崇高感があまりなく、お高くとまっている感覚がないのがいいね。現代のラーメンってスープ自身が美味すぎる傾向にある気がしないでもない。しかしこのスープは、麺を食わせるための出汁。もしくは、麺と合わさって完成するタイプ。炭水化物とすごく相性の良い甘辛味って感じがしてなりませんし、とても馴染みやすい親近感すら覚える。そこがいいんだよなぁ〜。
＜麺＞ 浅草開花楼：麺のしなやかさと味風合いの強さ！焼きそばにしても絶対旨そう！
シンプルに箸でリフトしてみると、心持ち平たさを感じる断面のストレート多加水麺。割と太めで中太とまで言い切れないサイズ感で、表面がツヤツヤしています。しかしモチモチと単に明るい弾力ではなく、やや引き締まりのある噛み応えを感じるのが印象的。そして何よりも、醤油餡をまとった姿がとても美しく旨そうに映える！。
非常にサンマースープの味とマッチしており、甘辛く香ばしい醤油炒め感を、麺の味わいがしっかりと受け止めてるイメージです。噛むことが楽しくなる。弾力がそうさせるのもあるけど、餡と絡んだ炭水化物がやがて糖質に変わり、やがて旨味へと昇華してゆくのが分かりやすい。端的にいえば「麺の旨味」が噛むほどに増してゆく感覚。この感覚は似たような覚えがあるぞ・・・と思い返すと、焼きそばにも通じるんじゃないかな？。六厘舎と同じ粉と知って、つけ麺先入観あったんだけど、ふとそんな風に思えてならない。
＜具材＞ もやしキクラゲの炒め感がフレッシュなれど熱々！複雑な肉と脂のチャーシューも懐かし味を含む！
賑やかな具材のように見えるが、実はほぼモヤシ。多少、青菜として小松菜が入り、キクラゲがスリムな感じで投入されているくらい。それが中華鍋でカツカツガチャガチャとラードで炒められ、醤油や酢、砂糖をはじめとする調味料でベースが味付けされ、緩いめの餡状態で仕上がる寸法です。よくよく観察すると・・・東京をはじめとする町中華でよく見る「モヤシそば」とあまり変わらないイメージですね。サンマーメンって定義は、横浜がキーワードなのは分かるんだけど、非常によく似ている・・・。
個人的には、肉野菜炒めから、まず肉を差っ引いて、モヤシ多めにしたようなイメージですかな。なのでこれまで馴染んできたもやしそばと似たように、熱々でシャキシャキのモヤシが非常に炒めで香ばしく仕上がり、汁が餡の中でほとばしっているのでは？と思えるくらい旨くてたまらん！。そこに微妙に青菜の清涼感が漂い、そしてコリコリとした歯ごたえで、何にでも合うキクラゲの個性がこだまする〜。まさにこれ食って幸せ感が溢れるわ！。
また何気に肉と卵が嬉しいね。チャーシューと呼んでいいんだが、少し変わりらしさを感じるサイズ感。全体的に薄味で、脂の部分がはっきりと別れるタイプ。複雑に入り組んでいるので、バラ肉とは言い切れない部位なんですが、これを餡と絡めて食うと白飯を欲してしまうほどの旨さ。やはりこういった肉感があると満足度が違う。そして卵だが、昔の中華屋にあるゆで卵感を少し感じるタイプ。また味玉と言い切ってもいい感じで、うっすらと出汁の浸透を白身に感じます。卵黄部分はマチュアな甘みは低めで、それより馴染み深いゆで卵感が強いかも。こちらも餡と絡めて食うとベスト！。しっかりと肉と卵も、食った後イメージが残るので、実に計算高いっすな。
総じまして「地元の方だけに閉じ込めては勿体なし！総なめしたい愛しき中華麺！」
・・・と言うのが本音。ここは今回で終わらない！必ず再訪を果たし他のメニューも食ってみたいし、小田急沿線に縁のある方なら激しくオススメの店です。宣伝しすぎて逆にハードル上がってしまっても困るのだがね。ともあれ味も接客も食った後の満足感も素晴らしい！。二日酔いだったことも忘れる旨さ！。そんな宣伝気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
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