ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3007】 嘉万 (東京・日野) 醤油ラーメン 〜気楽な頑固さ!こだわりの優しさが溢れる八王子風ワンコインラーメン!

<大将一人オペレレーション、客も協力体制>


 朝から激しい雨が窓を叩きつける。憂鬱な気分には違いないけど、嗚呼・・・今日は休日だと認識したところで、少し心が軽くなります。しかし、ウチの愚息がオレを叩き起こし、試合会場にクルマで送ってゆけと言う。室内競技の部活には、台風接近なんぞは関係ないらしい。しかも試合だから仕方がないわー・・・立川・日野方面の試合相手の学校まで、クルマで送ってやってやりましたわ!。で、そのあと当然、次はオレの部活ならぬ、ラーメン活動に勤しむことにいたしましょう!という流れなんですが・・・・雨が激しすぎて怖い。八王子まですぐそこなんですが、ヘタレな私は近隣のラーメン店へと逃れます。「駐車場がある」「ワンコイン」「近い」という条件で、ネットで探し当てたのが、こちら「嘉万」さんです。








 たまたま見つけたこのお店。こちらちょっと個性的です。入り口の自動ドア。ガラスの真ん中に「ドアにご注意!」とデカく表示されているけど、見たらわかる!とツッコミを入れたくなる。故障しているから注意するのか、押すタイプの自動だから注意するのか、説明も不足気味なんだけど、一旦スルーしましょう。入店すると、券売機があるが使用してはいけない・・・口頭で前払いらしい。さらに、50円玉が不足している、百円玉清算に協力してくれると嬉しい等、メッセージ性がすごく伝わるー。お冷は当然セルフサービス。そのグラス置き場には、わざわざ「未使用です」との触れ込みもあり、なかなかのツワモノ店主だとちょいビビりなオレ・・・。しかし、実際は気さくな店主でして、後からパラパラっとやってくる常連ぽい方は、流れるようにお冷やと前払勘定を済まして、小粋に口頭オーダーを通されますよ。やはりこうでなくっちゃねー。







 とりあえず、初訪問の店では基本メニューを食しましょう。ということで「醤油ラーメン」をお願いしました。麺カタメできますかと、ちょっと・・・いちびって麺調整をお願いしましたが、そういうのやってないとのことで却下(汗)。









 



<八王子系と肩ひじ張らない気軽さ!八王子風と呼びたいライト感>


 色々な制約事項が気になったけど、こちらは老齢手前の店主の一人オペレーションだから、色々手が回らないんだよなきっと。特にホール関係なんて。店の隅っこの椅子にはティッシュボックスがあって、そこから移動させてはいけないなど書いてあるが、客が探し回ることのないように、決まった位置に置きたいだけのことみたいだ。なるほど・・・色々大変だな・・・一人で全部こなしているってのは。と思っていたところで配膳が完了です。それがこの麺顔。







 なかなか、ワンコインなりの制約と親しみ、両方を感じるような質感で、さらに特徴なのは玉ねぎの微塵がドバッとあるところ。土地柄八王子系に馴染み深くなるのは分かります。でも全体感からして「八王子系」と断定するには勿体無い緩やかさがあります。トッピングのワカメが気になったからなのか?。








 まずはスープから。レンゲもセルフ(笑)。掬ってみたところ、穏やかな醤油ブラウンに包まれ、透明度はあるけれど少し霞んだような風合い。それがまた優しくも感じます。実際に味わってみると、見た目通りの優しさアリアリで、これは小さい子供にの食べれる感覚です。裏を返せば透明感がそれほどでないということで、シャープさ、キリリとした切れ味には疎い感覚もありかなー・・・なんて、偉そうに語ってごめんなさい。鶏ガラというより、豚肉エッセンスの煮出し感が印象的と個人的には思えました。そしてやはり玉ねぎから滲む汁が、全体を和ませていると思えます。八王子系と断定してもほぼ良いでしょう。しかし個人的には、八王子風と止めておいた方がしっくり来る。理由なんて明確には語れませんが・・・。












<ちゅるちゅるーっと滑らかなボコボコ感が庶民的でナイス>


 完全にアルデンテの峠を越えているのがこちらの麺の表現性。先日、大岡山の博多系の店で、「柔らかめ」と指定してた他客がいたのにちょっと、逆にカッコええやん!と感じたことを思い出しました。少しだけなら柔らかめのが一番美味しいんだとの信念なんでしょうかね。








 なので最初の口当たりからライト感ありありです。啜り上げる抵抗感も低く、多少ボコボコしているフォルムさえ、ほぼ無抵抗のようにツルツルと口の中を駆け抜けていきます。しかし一旦止めて噛み締めると、密度低めで汁を吸いきった麺がクチリと潰れると、うまいではありませんか!。炭水化物の旨味は色々あるなーっと改めて感じます。ブツブツクチクチって潰すこと自体が、後半になって楽しく思えて来るほどに。












<スープ生成の貢献度を感じるロース肉を沈めてから食う>


 歯ごたえといえば、麺とは対照的なのはチャーシューです。きっとスープ生成の過程で貢献をしたのだと思えるようなスカスカっとした確かな歯ごたえがナイス!。塩気が少し効いていて、なかなか単体でもうまいと思うのだけど、ここはあえてスープに沈めて、スポンジのように汁を吸わせてから奥歯で噛み締めるのが面白いです。少しハードな肉だけど、箸で歪めてみると繊維が細かく割れて、そこをめがけて汁が吸い込まれるよう。沈めて、歪めて、放置して、それから食う。ハードな煮豚タイプのロース系チャーシューはそうやって食うのが私の流儀なのかな・・・。








 あとメンマは、非常によく見かける柔らか系の薄味タイプで個人的には、関西でよく食った味わい。熊五郎とか、無料でメンマ食べ放題っていうシステムが大阪キタ辺りでは当たり前にあるんですが、本当に転勤中には、よく食ったーー。久しぶりに思い出しました。







 総じまして、「気楽な頑固さ!こだわりの優しさが溢れる八王子風ワンコインラーメン!」と言う感じかしら。もしこの近辺に住んでいたら、かなりの頻度で通う羽目になるかもしれない・・・・優しい魔力も感じます。失礼な言い方かもしれないが、いい意味で「そこそこ旨い」からラーメンなんだと思う。だからワンコイン。そういう設定が一番、今の私には美しく感じるんですがねー。採点やランキングなど一応気にしますし、対応はしますが、そもそも論で考えると非常によくできたラーメンです。なんだか・・・・ご店主に影響されて説明が多くなってしまいましたが・・・あしからず。またいつか、近くを通りかかったら訪問します。次回は塩で!。どうせまた愚息が試合会場に送ってけ・・・っていう羽目になるでしょうから(笑)。そんな気軽な一杯への感謝を込めて、最後にさらっと詠います!。



   バラバラと
   雨音感ず
   アーケード



   冷えた体に
   温もりらーめん



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!









東京都日野市神明2-16-7


日野自動車特注 1/43 HINO レンジャー 2017 完成品

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