<ロードサイドで労働者をほっこりさせる・・・・そんな八王子系中華そば屋>
昭島エリアの中神駅って滅多に利用しないのだけど、ちょっと関係のある部品メーカーなんかあったりして、近くをウロウロ。区画整理されたような道路沿に、ポツネンっと「たまや」さんがあります。私同様、外回りで昼飯を逃したような・・・そんな商業車が2台店先に止まっていて、遅まきな昼飯ラーメンをすすり食う。いかにもお疲れさんモードな客がポツポツと訪れるというシチュエーションです。ラーメン屋というのは、こういう気だるい感覚を受け止めるムードがいいね。決して大手ハンバーガー屋や牛丼チェーンでは真似でいない「癒し」の感覚があります。
ここには、この時には、飯を食いながらスマホをいじる者や、ヘッドホンや帽子を取らずに食事をする者たちはおりません。午前中から昼過ぎまで外回りで疲れた者たちばかり。その間、運転席と助手席で会話のネタも尽きたというコンビが、同じ飯食ってだんまりしている・・・そんな気だるさのが良いわ!。食い終わるとポケットに手を突っ込んで小銭をじゃらじゃらさせて、清算を済ませて、さあまた仕事だと出てゆく。・・・そんな男たちの背中を数人見送ったところで、私の配膳タイミングがやってきます。
【八王子系の醤油のきらめき!馴染み深さ!そして・・・玉ねぎ微塵の誘い】
八王子系の教科書のような麺顔。濃ゆい醤油ブラウンの海に浮かんだ、真っ白な珊瑚が隆起したような小島は玉ねぎのみじん切り。全体的にモノトーンのようなシンプルで落ち着いた印象を与える麺顔です。八王子系は、どことなく武士の麺顔のように思えますな。それでいて、表面のオイリーな部分がキラキラしているから、それがラーメンの嗜みのようにも感じられる。うん、これぞ本来の中華そばである!本来のラーメン屋である!。実に胸を打つ550円なのであります。
八王子系のイメージは、醤油の塩気と甘さの融合。そこに玉ねぎの甘さが加わるので、甘さに引きづられがち。しかし凛とした醤油のエッジングが鮮やかで、関西オリジンの私なんぞは、かっちょえー・・・なんて思うところがあるのね。濃口醤油文化圏の懐の深さを感じます。甘さの理由は、動物系のエキスとの融合何でしょうか?。豚と鶏の芳醇な味わいが主体的で、魚介は排除とは言わんが補助的。そこに野菜の優しさ煮出しと、玉ねぎのフレッシュさが滲むから、ナチュラルに甘く思えてなりません。香味油もゆったりとしていてサラサラとした印象あり。
ところで、スープを啜っていたところで、とある後客が粋です。「玉ねぎ増し」のコールです。あちゃ・・・そいうのがあったのを忘れてた。メニュー表に書いてないことは受け付けないという先入観がいけません。楽しんでこそ、ラーメンです。
【先入観を捨て・・・ただ空腹に耳を傾けるとそこに旨い麺がある!細ストレートたまご麺!】
麺がまた旨い。特別なオーラを感じないまでも、しっかりと作り込まれた感じと、たまご麺といったナチュラルな風合いと粉と練り水の個性を感じます。少しスープを吸い込んで、心持ち褐色めいた色合いが食欲をそそる。地肌はきめ細かくて口当たりも軽く、ズボボボーーっとすすると滑らかなスベりと共に、口の中に押し寄せます。前歯で千切ると、柔らかい芯があるような感覚でヌチリヌチリ・・・・ぷつぷつぷつぷつぷつっと千切れてゆく。粉の風味というより、グルテンの味わいがメインだね。
ここで気がついたのだが、先客の女性営業部員(想像)が、大盛りを食っておるではないか!?。会話から判明・・・・だって聞こえて来るんだもの。完璧に仕事モードなんですね昼間は。ラーメン屋の中では先入観がいけません。ストレスを食欲で発散してこそ、ラーメンです。
【昨今のレアチャーシュー競争を無視しているかのような、定番バラ肉ロールチャーシュー!】
肉は豚バラ肉ロールチャーシュー。5〜6年前、関西駐在時代には、こんなチャーシューばっかりだったんですが、その頃から好きなタイプです。当時は流行なんだかと思っていたが、定番だったんですね。脂に甘みを感じて柔らかく、解けるように砕けます。それを補正して麺を巻きつつ、一緒に食む。私なりのこだわりの食べ方です・・・。何だか懐かしくなってきたー。 メンマは特徴ないというよりも、質実な印象。しっかりと味付けあるものの、塩気も薄くて素材感もあり。クリっとしつつシャクリっと切れるところがいい感じです。
総じまして、「我が愛おしき八王子系が昭島に!」という感じ。道端というか野に咲くというか、市井の楽しみ・・・そんな気軽な感じで楽しんでいただきたい中華そばです。庶民的であることの素晴らしさを感じさせる一杯。私よりも年下ですが、年季の入った風なご店主とその奥様のコンビネーションも応援したいポイントです。また来るか??・・・・もちろん、いつと約束はできないまでも、次回は「つけ麺」を食いたいと心に決めましたわ!。そろそろ、西日が早く落ちる感覚がありまして・・・師走はそこまできてますが、うかうかしとれん・・・なので詠います!
外回り
収穫なくて
腹が減る
気落ち救うか
正油の甘さ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 作者: 中島秀夫
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