【東京都内で「ニラソバ」ならここ!シリーズ その7】
<復活気運溢れる町中華!TV露出の凄さなりー>
よく分からんが、最近TVで紹介されたらしいー。純粋にネット情報だけで訪問してみたのですが、すこし店前で行列ができるほどに、繁盛しております。しかも、TVの反響で常連客が食えなくなったと言う状況のお詫びと対策が、丁寧に貼紙されております。そしてその割にはテレビに紹介されましたよ!的な芸能人との2ショット写真も、並行して紹介されております(汗)。なんだか他にも芸能界とのただならぬ関係もある様で、昨今の町中華見直そうブームも手伝って、すごい賑わいなのです。
愛しの街場中華 『東京B級グルメ放浪記』2 (光文社知恵の森文庫)
- 作者: 鈴木隆祐
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/10/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る
店に入るとちょっと強面で頭髪ビシッとキマった大将と、せっせと忙しくフロア対応をして居る奥様と言う、町中華ではよくある夫婦舟経営スタイルです。ここは長年支えてくれた常連を大切にするお店の様で、客との対話もなかなか楽しそうです。中華鍋を扱う豪快さと強面対応でちょっとビビりますが、至って気さくなお方です。まさに厨房は大将のオンステージ状態で、熱気がビシビシと伝わります。そんな熱気に水を差さない様、オーダーはなるべく奥さんに通した方がよろしいかと思いますー。
めしばな刑事タチバナ(14)[チャーハン大会議] (TOKUMA COMICS)
- 作者: 坂戸佐兵衛,旅井とり
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/01/30
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
常連客の動きを見てると、面白いのはここ「自家製アイスコーヒーが無料サービス」なのね。それ用のグラスやらお作法など貼紙してあったので理解できましたが、勝手に冷蔵庫を開けて何やってんの!と最初はビックリしてしまいました。実はここに来る前に、コーヒーをすでに飲んできたので今回は自重させてもらいました。
<めちゃ豪勢な具材感覚!タンメンと五目ソバのいいとこ取りなニラ炒めがナイス!>
それにしてもガンガン後客が来るわ来るわ・・それもグループ客ばかり。ここは相席覚悟です。町中華のスペースの奥には、中華居酒屋スペースがあって、後客は奥へ奥へと詰めて座ります。うひゃー大将一人で作業で大丈夫なのか?とすこし心配になります。みなさんのオーダーを聞いてると、ここはチャーハンが名物みたい。サービスランチも迫力的で厨房は昼飯戦争で孤軍奮闘です。チャーハンの後回しにされるかなと心配していたのですが、ちゃんと順番取りに調理が進む律儀さよ。順当に配膳が完了されました。それがこの麺顔。
おお!これはまたすごく「野菜炒め感アリアリ!」ですな!。炒め物で麺顔が盛り上がっております。確かに韮が多めだが、それ以外の野菜たちがまた多いのが嬉しいです。数えてみると、韮以外に、モヤシ、白菜、玉ねぎ、ニンジン、キクラゲ、タケノコ、豚こま肉。これだけあると、タンメンか、五目ソバの区別もつきにくく思えるのですが、ちょうどその中間の様な立ち位置のニラソバです。決してニラが少ないのではなく、ニラが多いのにその上に覆いかぶさった様な野菜のてんこ盛りと言えましょう。実にゴージャスな感じが嬉しい次第。
韮も甘いが玉ねぎともやしの炒め具合がナイスです。野菜炒めとしてはテッパンの相性で香ばしい上に甘さが滲みます。そして今回はそれだけでなく、冬野菜の王様「白菜」がいい。これも結構多く、特に葉の部分が多めに感じられて、ひときわ優しい甘さが広がります。時々、ニンジンの甘さも感じたりして、この野菜炒めトッピングだけでも値打ちものです。
それだけに終わらず、キクラゲとタケノコの歯応えも中々楽しませてくれます。キクラゲも肉厚なので、バリバリと奥歯でちぎり潰すのが楽しいし、タケノコは前歯でのシャキシャキ感がこれまた嬉しい刺激を与えます。どちらも味としては淡白なのに、強めな歯応え味わいと交錯する。やはり歯応えは食の重要なポイントだと改めて考えさせられます。
<珍しくマイクロウェーブな多加水縮れ麺!明るい透明感とモチモチ弾力がイケる!>
最近の私が毎日食い続けて居る「ニラソバシリーズ」の中で、初めての縮れ麺です。ちょっとこの組み合わせは意外でした。と言うか、こちらの汁系麺類はこれで統一しているのでしょう。ひょっとしたら味噌ラーメンが得意だったりするのでしょうか?。
全体的に捩れも縮れも強めなフォルムで汁麺としては標準のサイズです。加水は多めに感じますが、ねり水の関係か、引き締まり度合いが高くて、モチモチ弾力が強いです。ピチピチと言った方が適切かもしれないと思うにほど。これがしっかりと具材を引っ掛けてくれると思いきや、意外と外れます。なので前半のしばらくは、具材と麺を別々に食い進めると言う流れになりました。前歯でプツプツ切れる反発とか、奥歯で潰すモチモチで明るい弾力、そして喉奥を駆け抜ける抵抗感あるシルエットなど、細縮れ麺特有の加減を味わうー。
しかし後半でこれでは勿体無く思えて、麺と具材と絡めて食う様にしますと、特にキクラゲとタケノコとの相性が良いです。歯応えでアピールする組み合わせばかりですから、口の中が咀嚼のリズミカルさで埋め尽くされる。そこに、ニラとか白菜のしんなりした食感がなだれ込み、強弱メリハリある食感が持続すると言う流れです。割と汁を吸い込む影響するも少なく、具材と麺の風味で食い進める様な感覚です。
<野菜の甘さだけでこれだけ食わせるのか!と思わせる淡麗な塩スープ感!>
なんとニラソバでは初めての「塩」スープなのでした!。だから「タンメン」の様にも思えたわけです。そしてこの塩スープが、麺顔の見た目とは裏腹に、実に淡麗な味わいだったから、またさらに驚かされた・・・。
野菜などのトッピングの味わいメインで、これだけしっかり食わせるのかと思い知る感じ。炒め油の香ばしさはあるが、塩気の低さゆえに、淡麗な優しい味わいが広がる味風景。ちょっと後半で味変化をしたくなってしまいました・・・。テーブルセットには辣油がなく、醤油とソースとコショウのみ。コショウをフってみたら、ああ一気にコショウの味になってしまった・・・・。慌ててすこしだけ醤油を垂らしてリカバリーを図ったが時すでに遅し。順番を間違ったのかもしれないし、元々の味で食い尽くすべきでありました・・・・。
総じまして、「名物大将オンステージ!熱気伝わるゴージャスニラソバ!」と言うなんだかまた何の捻りもない感想でごめんちゃい。食ってる間もガチガチと中華鍋を振るう大将の迫力を目の前のカウンターで感じ取ってましたよ。山の様なバックオーダーを愛嬌ある悪たれみたいな会話で、軽妙にこなすところがとても面白く思えました。なんだか全体的にエネルギッシュ!。町中華ってまったり過ごすものと、最近思い込んでておりましたが、今回の様に逆にエネルギッシュでパワーを授かるってこのもあるんですねー。ちょっと今回は面白い体験に思えました。また来るか?と問われればもちろん!。ビールでまったりと過ごせないなら、次回は餡掛け系の何かを食いたいと思います。隣の焼きそばが異様にうまそうだったし・・・・。そんな気合をいただきまして、忘れないうちに最後にそれを詠って締めたいと思います!。
だらだらと
勝機逃して
反省し
再度気合いに
熱きニラソバ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!