ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1748】 鬼そば 藤谷 (東京・渋谷) 鬼塩ワンタンラーメン


 年末に渋谷でお買い物。新宿の方が便利なのだが、子供の映画の付き合いと買い物を同時に済ませたいので、TOHOシネマズがある渋谷でお出かけです。小一時間だけ自由時間ができたので、第一候補「ガハハ食堂」に向かうも、こんな時節だからお休み。ならばと「喜楽」へ向かい二階へ案内されるも・・・・ぎっしりと鈴なり状態。しかも、みな麺待ち状態なので敢え無く退散・・・。残念気分があるものの、以前に塩わんたんめんがあるというチェックをしていたことから、踵を返して「鬼そば藤谷」さんへと訪問先を切り替えました。ラーメンの鬼以上に、ラ活の鬼なこの私。この切り替えの良さが、仕事には生かされえないのだな・・・。


  






 この店が入っているビルは、ラーメン屋ばかり。店の外観の写真がとても取りにくいので、適当に撮って店内へ。狙い通りにすぐに座れた客入り40%の状態。塩ワンタンを一旦区切りたかったが、やっぱり今回もそれでいこう。「鬼塩塩ワンタンラーメン」をチョイスです。


  











【スープ:穏やかな鶏コクの中に、クッキリした香ばしさ、円やかな塩味】


<すっきり鶏ガラ系に焦がし葱油の香ばしさ・・・荒削りな佐野JAPAN感覚がまたいいね!>


 一度以前に、鬼塩ラーメンをいただいているので味のイメージはあったのですが、麺顔にすこし変化があるのが気になります。もちろんワンタン以外の点で。それは「焦がし葱油」。以前もあったのだろうか・・・ないとは言い切れないのですが、これほどアピールしてきたっけ?もちろん Welcome なのですが、こういうの食欲がそそるので大好きですよ。







 すすると・・・香味油が効いて鶏ガラ系のすっきりしたボディに、焦がしの色気がさすという感じですね〜。とても円やかで香ばしく、ごくごくと飲み干してしまいそうなアクセルを効かせた旨味です。しかし、落ち着き感も多少見え隠れして、例えば柚子皮の余韻もところどころで香るし、落ち着き感は節などが滲んでいるのだろうか・・・。佐野JAPAN系列は個人的に好きなのだけど、きちっと踏襲している丁寧さと、多少枠からはみ出したような荒削り度が個性的。そして、この焦がしアクセルが多少すぎたところが魅力と受け取ります。芸人と二足わらじで活動中とのことですが、ハイアマチュアのレベルは超えてるし、惰性的プロフェッショナルよりはずーっといい感じですよ!









<やはりやさしい鬼さんみたいな「塩」ですね〜、じっとりしてもなお円やか>


 私は塩ラーを、意識して食うようになったのは、大阪難波のがんこ系列のお店だったのです。こちらのキレとパンチのある塩味がとても関西オリジンのあたくしには衝撃的だったという記憶。いや?塩元帥がやっぱり先か・・・。ともあれ、塩には円やかさ以外にも、パンチがある系もあると驚愕したのだが、「鬼塩」というとやはりパンチ系かと身構える。しかし、これは立派な「円やか系」の味わいですね〜。







 塩の出方はじっとりとしたもの。ジリリっと色濃く魚介に結びつくより、鶏コクと結合し脂の円やかさに吸着しているようなエッジングが魅力的。なので、やっぱり昔話にでてくる「心やさしい鬼さん」のような印象です。豚エキスも入っているのだろうか・・・それと結びついているのかもだが、そこまでは駄舌ゆえにセンサーが測りかねます。












【麺:口当たりがとてもナイスなしなやか麺!】


<アルデンテを意識させないクチリとした潰れこみ感覚!とても馴染み深い!>


 麺が全然前回の記憶が残っていなかったのだけど、これまた「ナチュラルなソフト感」があってなかなか好みかも!クッキリと芯を感じさせる細麺が希望だったのが本音だったのだが、これはこれで立派に成立しているかも。アルデンテは峠を越えた感じで、なかのグルテンの風合いが柔らか。汁を吸いやすいようなキャラクターで、密度感もほどほどな潰しこみ感。熟成が効いているような柔らかいテンピュール感で、噛むとクチリと容易く潰れこむ感覚が、どことなくいいね〜。これは、いろいろ日常で食い続けている馴染み深さを覚える品質ですかね。









<非常に口当たりがよろしい!啜り上げも滑らかそのもの!!>


 とにかく口当たりがとても良い!最近、この口当たりの感覚に、とても評価のポイントを置いている私なんですが、これもまたいいね〜! ふくれっ面の丸みを帯びたところと、麺が揃う所作があいまって、とても最初の口当たりがきめ細かいです。地肌の艶やかさもなかなかで、汁を吸ってたおやかな全体感がまたいい。するりと口の中に入り込んで、咀嚼のあとは一気に喉奥へと落とし込むばかり。接点は少ないのにスベりの良さだけは、残像みたいに心に残ります・・・。うまし。












【具:とても馴染み深いニュアンスのワンタン!酒が進みそうな鶏肉チャーシュー】


<鶏モモの炙り加減がワイルドで香ばしく!ビールがあれば良しなのだが・・・>


 これは鶏モモ肉だろうか・・・。とても炙りが効いていて香ばしい!わりと小さいサイズにカットされていて食べやすいのですが、どの面も炙りが効いていて香ばしさこの上なし!この鶏肉の炙り香ばしさもスープに貢献していると思います。ちょいとカリカリになった部分が塩気とマッチするし、また表面のカリカリとなかのソフティーさと、絶妙な歯ごたえコントラストを形成しています。これなら・・・実は麺ではなく、酒と一緒にやりたいという気にさせますな・・・。ちなみに、こちらはお酒のメニューが見当たらなかったのだけど、実に残念でならない・・・。









<みなさまがイメージするワンタンがここにある>


 形状、仕上がり感、味わい・・・・諸々、このワンタンは一般にイメージしやすいワンタンに近いもんがあるのでは?と個人的には思っています。程よい三角巾のワンタンに程よい肉餡が入って織り込まれている。また肉餡も、シンプルな粗挽きひき肉に塩味がプラスされたという馴染み深さ。ワンタンの皮そのものも、少し厚みを覚えるタイプでトロトロにとろける寸前のようで、ちゅるりん!と滑るしかないでしょうよ!というような湯であげ。サイズは全体的に大きめで子供の耳たぶ程度か・・・。5つ?確か入っていたという記憶で、そこそこの満足感あり。やはり、ワンタンが入るだけで、麺類というのはパワーを増すね〜。















総じまして、「分かりやすく気兼ねなく、安心感が印象的な塩ワンタン」という個人的な感覚でごめんちゃい。でも、ラーメンってそういうとこ大事と思うし、忙しそうな若者の街では特に最初の一口が大切だと思うしね〜。タレントさんのお店という宣伝効果なくても、ここならやっていけると思われます。本来、淡麗系が好みなんだけど、そんな限定メニューが繰り出せそうなら、期待したいところ。頑張ってください。私は、これから帰ってまた片ずけや掃除でがんばりますけど・・・。なので詠います。



   冬晴れで
   正月準備に
   街に出て



   雑踏紛れて
   止まり木一杯



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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