ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1660】 らぁめん小池 (東京・上高井戸) 淡麗 特製煮干し醤油ラーメン


 地味に仕事し過ぎだかれあ、休日に会社行かず休んだ。でも心配症なのでパソコンは持ち帰りしたがね・・・。一日の生活の中で、仕事を考えない日はないが、これって幸せじゃないね〜。今更遅いが、好きなことを仕事にすれば良かったなんで、子供のようなことを考えたりします。などと思いながらいつも使わない電車に揺られてやって来ました「上北沢」。あやうく小田急線乗り換えと勘違いするところだった私は、まだ田舎もんです。



 狙いは「らーめん小池」さん。いかにもラーメン屋らしい店名。開店時間に狙っていったが、すでに待ちが始まっている。何だかここ、これから流行りそうだなと直感的に思っていたら、もうそんなことになっている。店の前にメニュー看板があって、濃厚と淡麗の2本だてで勝負している様子。もちろん私は「淡麗」をチョイス。調子にのって特製にしてみました。








 麺を待つ間、うんちくが書いてあるパウチを斜め読み。なるほど、つけ麺メインなお店だったのだが、つけ麺がよく出て仕込みの回転が追いつかないらしく、品質が保てないらしい。なのでらーめん一本勝負に切り替えたとのこと。こだわるね〜。そういえば、券売機の押しボタンにも、「一番絞り」と「スーパードライ」の二個があったな。「ビール」とひとまとめにしないところも、ある意味こだわりか。などと考えていたら、配膳がいきなり完了したりする。意外に早い。


  











【スープ:まさに淡麗!あっさり煮干し系がお好きなら、超オススメな一杯】


<香ばしい煮干し!軽やかな醤油のカエシ!まさしく「淡麗」の構図>


 「特製の迫力」と言いましょうか、配膳の瞬間にみる麺顔は、それは質感が詰まったような重みを感じる。そんな第一印象です。肉増し+味玉は標準的であるものの・・・塩つくねのような団子入りというところが、喜ばせてくれます。この「淡麗」と名のつく印象とは別ものですね。







 しかしスープをひとくち味わい出すと、それはもう「淡麗」です。見事に、「煮干し」の香ばしさと「醤油カエシ」の軽やかな塩気が両立しているではありませんか!煮干しは、エキストリーム系とは対極的なさっぱりとした苦み。それが香りなのか味なのか・・・仄かな感覚で広がりますが味わいはしっかりとしている。煮干しの上質なエキスの上澄みを掬ったかのような華やかさ感じる香ばしさです。


 一方、「醤油ダレ」味わいも活きますね〜。まるで生醤油系のごときの明るい塩気を感じさせるタイプ。色合いは魚介のエキスで落ち着いたブラウンをしていますが、ベーススープの透明さもヘルプしてとても明るい味わいに感じられます。煮干しに共通する「さっぱり度合い」が印象的で、とてもバランスよく感じられます。うーん、こんなお若いご店主が、新店いきなりでこれほどの、煮干し醤油を出して来るとは・・・さすが東京の一杯という感じですな。









<豚鶏エキスのさっぱり加減で、全体が引き締まる・・・>


 煮干しと醤油が印象的である一方、ベースに感じ取れる動物系の出汁も見逃せません。こちらも淡麗を意識した作り込みを感じまして、少し引き気味の潔さを感じます。豚の円やかな味わいなのか、鶏ガラのすっきり感なのか、とてもサラサラとした動物感。このため、テーマの「煮干し」と「醤油」を邪魔しない。いやいや、活きると言うべきだった。もっというと、余計さがとれて全体が引き締まると言った方が良かったか。いずれにしても、表面に浮かぶ脂のエキス感も濃くなくて、テーマにあった仕上げ感でした。


 また見逃せないのは、薬味との相性。三つ葉のフレッシュな風合いが、軽やか煮干しと動物エキスによく合う!そして、フレッシュ玉ねぎ微塵が、煮干しを吸い込み、じゃりじゃりと奥歯で噛み潰すとスープ味にも甘い印象を残してよりさっぱりさせる。野菜エキスが少しでも入ると、またちがったマイルド感が生まれますか・・・。












【麺:キリリとしたストレート細麺!加水が低めでナイスな歯応え!】


<キッパリとした歯応え楽しい加水低めのストレート麺>


 大盛りではなく「替え玉」制のこの店。こだわりをとても感じます。それもそのはず、加水が低めのストレート細麺。ややパツパツとした感覚があって、前歯での千切りが楽しめる逸品。咀嚼のたびに、グルテンの熟成といった感じで粉の風味を感じます。そこに、煮干しの風合いが入り交じり、やはり煮干しそばには加水の低めな麺がよく似合うと、再認識いたします。


 はしでリフトしてもキレイに揃うお行儀のよい麺で、奥歯で束になったそれをプレスしてすり潰す。プチプチと潰れて行く感覚も気持ちよかったりして、麺自体の密度感の高さも伺える反発。これは良いね〜。








<やや汁を吸い込んでもキリリとしたしなり感は変わらず>


 加水が低めで汁を吸い込む後半の変化も、麺好きなら楽しいところ。これがまた、ハードさを程よくキープしたまま、しなりが持続する感覚。例えようがないが、最後までキリリとした麺の所作がキープされているよう。なので啜り上げにおいても、ちゅるちゅるりん!としたスベリ感覚とは無縁で、きめ細かい地肌感もあってスルスルーーーーっつとしたスベリ心地。何方かと言えば、オトナっぽいスベリ感覚ということか?






【具:ぬかりのない仕上がり感・・・とくにレアチャーシューがお気に入り】


<立派なオードブルのようなレアチャーシュー>


 見事な二種盛りチャーシュー。今流行のたてつけですね〜。一つは、豚ロースのレアチャーシューです。これがまた絶品で、料理店のオードブルの如く崇高な仕上がり感。塩気が程よくキッパリと効いていて、赤より辛口の白ワインでも合いそうな感覚すらあります。肉の味わいと塩気のバランスがいちいち旨い。そして鶏胸肉のチャーシューは、しっとりとした感覚で、スープを程よく吸い込んでスパイス感とも調和を保つ。歯応えは、いつも例える化粧パフの感覚。ケチの付けどころがありません。








<塩味玉のごとくのさっぱりさ!トロミも絶妙>


 淡麗の全体感によく似合っている「塩味玉」。一見染み込んでいないようで、白身には深く染み込んでいるタレ。フルフルっとした感覚が、単なるゆで卵とは別次元です。黄身はゆるい芋状態のペースト感から、液体ジェルのようなトロミまで、見事なグラデーションを感じる。味わいは濃厚の中に程よく感じるまろやかさ。サイズも大きめでお得感あり。








<コリコリ感覚と大葉の香りが楽しい、手作り感覚>


 2つありましたからね〜、最初と最後に食べました。軽く軟骨が入っている中に、大葉が練り込んであってとても風味が良い。そこに軽い塩味系に味付けられて、隙間にスープが染み込み、そこで大葉の風味と調和が合う。これがあるだけで、特製にして本当に良かったと思える満足感です。













 総じまして、「淡麗好きなら食ってほしい、さっぱりキリリな煮干し味」というまとめ方でご勘弁。これは旨いですよ、まじで。なんて考えながら、帰りの京王線にゆられながら、すこしまた新宿へ寄り道して、本屋やら文房具屋を巡ってゆっくり帰宅しました。やはり秋の休日はこういう過ごし方でないとね。なので詠います!
 


   秋晴れに
   解放気分の
   降り注ぐ



   陽気誘われ
   ひとりの散歩




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!








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