ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1551】 麺屋 武蔵 芝浦店 (東京・田町) ら〜麺


 サッカーワールドカップだというのに忙しい。以前は、会社など休んでしまえと思っていたもんだが、このごろは関係なく早朝会議や休日出勤になりそうな予定が組まれておりまして、しかも「そんなものか」とこちらも慣れてしまったような・・・・。実際に本当に大会期間中、100%仕事漬けになるかはまだ未定だが、そういうお祭りごとに楽しめなくなったのかと思える澱んだ気分であります。そういえば梅雨に突入か・・・曇りと雨ばかりの毎日が続くけど、そういうのも影響しているのかも。



 ・・・などと考えながらも、人間腹が減るのでラーメンを食いにプチ外出がてら芝浦へ。通し営業をしている店しか食えんだろうなと考えて麻布ラーメンを目指したところ、ななななんと!「麺屋武蔵」が芝浦のこんなところにできていたなんて!これは驚きを隠し切れません。何気にこのエリアはある程度気になる店は制覇した気でいたもんだから、これは食わねばならんでしょうよ!と急遽訪問先を変更です。あまり変化を求めず、適度にええもんを食いたいと思ってもいたので、丁度良い。









 入店してみると、中々奥が広くて使い勝手がよさそう。しかも・・・大勢の男たち(スタッフたち)が厨房でうごめいているではないか・・・。湯切りのタイミングで声を合わせる。雰囲気もFesative! この元気にあやかってガッツリと頂きたいところですが、最近酒が過ぎて食傷気味なので、らー麺(並)とさせていただきました。並でも多いかな・・・・、気持ち悪くなったら残そうと思っていると着丼。いやいや、なかなかオペレーションも早いやないの。と、いざ実食です。

  







 うほ!?ヘビーと思いきや・・・なかなかのマイルド感!そしてモチモチツルツル〜!!これは楽しいじゃない!そして旨し!!










【スープ:豚コクと魚介の甘さがとってもマイルド!無骨の中にやさしさを知るスープ】


<無骨のようで優しい豚コクの甘味が嬉しい>


 いろいろとあちこちで食いってきたこのブランド「麺屋武蔵」。濃厚ブームが来る前から親しんでいたのですが、当時はこれでもコッテリな一杯であったという印象が焼き付いております。思えば、初めて東京で自主的に並んで食ったラーメンが新宿本店の武蔵だったかもしれない。その当時に比べれば随分と時が過ぎたもので、私は今ではすっかり「アッサリ好み」なオッサンに変化してしまいました。なので配膳される前は、スープは半分程度残そうと思っていたのだが、実はこうも昔の思い込みイメージからかけ離れていると逆にGAPが斬新に思えてくるというもの。すっかり最後まで飲み干してしまったという次第。・・・いつもながら私には首尾一貫性がない。


 さて店内スタフの男気というか活気というか、声の力強さに比べれば、女性的とは言わないが随分と優しいスープではないか・・・。シルキーとすら思える豚コクの穏やかさとそのスープカラー。まるで化粧パウダーのようなベージュ色です。その色合いには、豚のコク深さが何となく窺い知れ、表面に浮かぶ脂の輪もキラキラしていて誘いをかけるよう・・・・。そして味わいはややはり、柔らかい豚コクの円やかさ! 豚骨のエキス感ありつつも、エグミは一切感じず。するすると胃壁に染みこむような優しさです。豚の味わい自体がもはや甘くも感じるようでもあります。なので、少しだけコッテリしたものが欲しいというような女性にはウケするだろうなと推察しますし、その通りで女性客もそこそこ入っているという感じ。すっかりこのエリアでは人気が定着化した感じです。すぐそばにある、麻布ラーメンではまず女性を見かけませんから、そういうのもあって対照的かも・・・・・。









<醤油感覚薄くとも魚介の香ばしさと甘味が豚と相通じる感覚>


 円やかさに磨きをかけているのは、「カエシ感覚の低さ」かもしれません。醤油ダレの投入ももちろんあるのだろうが、塩気というのがハッキリとは感じない。旨みが円やかであり塩気の印象は薄いと思います。そして、魚介の甘さが豚のコクに非常に良い「あっさりバランス」でまとまっているのか・・・・。豚骨魚介と申せばなぜだか濃い味わいを連想しますが、「まろやか」な味わいが「濃ゆい」という感覚でまとまるというか、いやいやこの味悪くないですよ。一周まわて新しさを知るとはオーバーな感じ方ですが。












【麺:すすって楽しいモチモチ麺!つるつる楽しいゴツゴツ感!】


<受入れ易い多加水のモチモチ度合、歯応えも優しさ感じる>


 このモチモチ感は、広く受け入れられると思います。少なくとも関西オリジンな私の琴線には触れる歯応えです。明るいグルテンといった感覚で風合いも悪くない。温麺でより一層しなやかなモチモチ度をキープしていると思えますが、常連と思われる方からは、「固めでお願い」などと個別チューニングも可能のようです。


 前歯の刺さり具合からして、プルンとした弾力。そして奥歯でのすり潰しでは、クチリと淡く潰れこむといった感覚が、いつもの馴染んだ感覚のようで楽しい。ところで・・・・・うどんでも、讃岐のようなクッシリタイプもいいが、浪花うどんのようなツルツルもウケる。どっちも捨てがたくどちらも旨いのですが、この太麺もそんな感じで、粉の風合いはほんのりでも、弾力ある歯応えで食欲そそる!ということがありますからね〜・・・・、たまに高反発麺を食うと、嬉しくなる限り。なんとなく、女性的な優しさも感じる麺であるなと個人的には思ってしまう・・・。









<ややうねりのプルプルとしたスベリが心地よくのど越しもよし>


 ややうねる、というか捩れもある麺で、縮れ麺とまで言い切れないかもです。この時々曲がっている部分と、プルプルな弾力とツルツルな地肌感が、啜り上げる度に内頬と舌触りに快感を与えます。そしてのど越しもつっかえないでいい感じ。スープとの絡みも中々よいし、ハード過ぎない麺は見た目ほど重くなくて啜れるから食べやすい。


 しかし、啜り易い分汁がはねるというか、ハネが飛ぶので要注意!白いワイシャツが台無しである(号泣)。オッサンだからと言って恥ずかしがらず、サービスしてくれますから、エプロンをもらった方がクレバーです。また、言い忘れるところでしたが、大盛り無料ですから値ごろ感はあります。腹いっぱいでありましょう。





【具:肉の塊!というところが旨さのトドメだ!と思わせる威風堂々なチャーシュー】


<トレードマークのような豚バラブロック肉!角煮の如くのほぐれ具合がナイス!>


 まさに「ブロック肉」。または「角煮」と言った方が良いかもしれない・・・。麺顔では普通の大きさかと思ってリフトしてみたら、面積と同じくらい分厚い塊であるから思わず笑う。しかも柔らかい。外側の脂身は、皮を含んでいるのかぷるぷるコラーゲンをキープしております。ばら肉の断層にそって箸で容易に千切れる。噛むとスポンジのようにスープが溢れだして、チャーシューダレと肉自体の旨み成分を放出します。


 断層を一枚づつはがして食う・・・、ブロック丸ごとかぶりつき醍醐味を楽しみ食う・・・、または白飯を追加して乗っけて食うなど、楽しみ方がいろいろ広がる値打ちあるチャーシュー肉。さすがは武蔵といったところか。これが無ければ武蔵ではない気もするが、そんなにこのブランドばかり食っているわけではないのであしからず。


  







<クニャリとした最初の歯応えと、千切りの局面でコリッと食わせるメンマ>


 これは悪くないのだが、一定感あるといったところか。最初の歯の当たりでクニャリとしていながら、千切る場面になってコリっと来る。個人的には、この感覚が、歯のスキマに入りやすいのでありまして(笑)、あとで苦労するタイプ。タレの漬け込みはそこそこ深いタイプで、このスープ感とはマッチしていると思います。でもないと寂しいのがメンマなので、こういうのもどんどん食べていきたい。










 総じまして、「無骨な男のやさしさを知る」といった感じの肉と魚の味わい。濃いのか優しいのか・・・判断しきれんところが、またバランス感なのかもしれません。たぶん、また食いに来ると思う。その分麻布ラーメンへの頻度が減るかもだが、芝浦の豚骨魚介と豚骨醤油の争いは、しばらく続きそうであります。そして近くのロッテリア大勝軒バーガーも何気に競合かも・・・・。どの仕事も業界も競争×2で大変なのね・・・・、私もそうだけど(泣)。なので詠います!



   芝浦で
   無骨な男の
   優しさを



   啜って溜息
   露骨なノルマ

 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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