ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1465】 睦月 (東京・西荻窪) 中華そば+野菜+メンマ ※閉店※

 すっかり汁なし/油そばにハマってしまっていて、過去の作成途中のレビューが未アップでした。ちょうど2ヶ月弱前くらいに食った一杯の感想を以下に記します。(やはり、汁系も旨そうで・・・回帰しそう!と思って回顧していたら「閉店」です:号泣)






【スープ:アッサリ&しっとりのボディーに、野菜の甘みが存分に滲む!】


<あっさりさの中に清湯豚コクの旨みがしっとり・・・醤油の輪郭もスマート>


 しかし・・・いつ来ても、こちらの一杯のバランスの良さにはとても惹かれます。大人が喜ぶちゃんとしたものを食わせてくれる。いつもでは、BGMもそうなのだが、いい大人の気分になってハイセンスで食える気がする。そんな雰囲気にスープもまたぴったりというか・・・・、気をてらっていないのに、実に丁寧な仕上がり、やさしい味わいと思えてなりません。普通の醤油系中華そばスープのはずが、中華風コンソメでも頂いているような味わい・・・・(それは言い過ぎか)。


 実に柔らかい醤油ブラウンの澄んだ色合いが、見た目にも上品な上に、春霞のようなコクの煮出汁を感じる。魚介というより節がほんのりで、昆布でバックアップしながらも、豚コクがとても広がっているし、もちろん鶏ガラ風のあっさり動物コクも感じる。そこに、野菜トッピングの炒め油がサラサラ〜っと広がり、香ばしさがほんのりと溶け込んでいるようで、軽やかなエッジングがとても印象的。されど・・・・、野菜トッピングの魔力はこれから徐々に広がるのであります。






<野菜の甘み・・・苦み・・・旨みが滲む!メンマの醤油の深さも浸透する・・>


 つまりたくさんの種類の野菜をザクザクと貪る度に、その汁がスープに滲み出て野菜特有の野菜い旨みが徐々に浸透してゆくという感覚が良いのであります。そして、野菜の汁は醤油や塩気を薄めるどころか、円やかに・・・・その味のエッジングを研磨してゆくようにも思えてしまうからまた不思議であります。しかも、またメンマの深みある味わいも、スープに徐々に浸ってきて、醤油味もまた少し軽い酸味がかったようで・・・また研ぎ澄まされたような感じだ。色合いも深みを増すかのような印象。


 野菜エキスが加わることによって、塩気の中に因数分解を感じるポイントがあった。それは、コショウ・・・ブラックペッパー系のコショウかもね・・・・。どこか中華と割り切れないキリリとした塩気のエッジングには、個人的にはブラックペッパー系の風味を感じたりするのだが、これは不明。まったくの空振りになるかもしれないが・・・・。










【麺:細麺でもキッパリとした感覚!それでいて無理ない自然体な歯応えが好き!】


<「かっつりさ」と「しなやかさ」が共存するナチュラルな歯ごたえ>


 実は、ここの麺には一目を置いておりまして、個人的には太麺より細麺が好き。麺自体には粉の密度感と熟成を感じる風味感も感じるのだけど、歯ごたえが芯がないのに、しっかりとした程よい歯ごたえ感を与えてくれるからか・・・。その一方で、しなやかな一面もありくねり方や、しなり型に・・・どこかしら「しなやかさ」も感じる。「かっついりさ」と「しなやかさ」がどこか背反しそうでいて、一体感を感じるナチュラルな歯ごたえが好きだ。


 また汁を吸ってから表情がかわったところも好きだ。雰囲気が少し変わるのだけど、ダレた印象は一切ないし、また張り付き感も少ない。なので、よりスルスルっと一気にすすり上げることができて、所謂スープの持ち上げ感というやつか、味わいに豊かさが増す。







<軽く極薄な膜が程よくぬめり、キッパリしたストレート・フォルムがのど越しクッキリ>


 そのスープをやや吸ったところだが、その前の段階のヌメル薄皮一枚ある段階もするすると滑らかなすべり。スベリだけで言うとこの瞬間が一番すきかもしれない。形状としては、とてもすっきりとしていてキレイなストレート。捩れがいっさいないキッパリとしたフォルムがとても印象的。


 これを一気にすすりあげて、そのストレートさゆえにキレイな舌触りとのど越しがすばらしく、まるで喉奥にてシルエットを感じるような夢心地感であります。まぁ・・・・ここまで来るともはや麺フェチというべきか・・・、まったく仕事以外では、これほど頭がフル回転するするものだとつくづく感じる。ビジネスマンとしての時間と頭の過ごし方には多少なりとも問題があるだろうなと自らを嗤う。







【具:どれ食っても外れが無い!それどころか唸ります!】


<デフォルトでの・・・肉の質実さがハンパないのであります>


 「あの・・・すみません、チャーシュー入れ忘れました・・・・」とこの店のマダムが大層に恐縮されて、小皿に持ってこられた(笑)。全然気がつかなかった・・・。だって、私自身は、肉よりも、野菜追加トッピングの方が私の中ではメインであったし、しかも野菜の下に隠れていつものだと思い込んでいたから。でも、小皿にチャーシューだけを置いてみたら、これがかなりの迫力だったりする。平均的に価格帯が50円から100円高めの設定のこのお店ですが、それに見合うだけのしかりとしたチャーシューだと改めて感じます。


 肉厚、大判、肩ロース?部分の肉質の良さ・・・・。部位が微妙に違いがあって、ひとつは、脂身少なく身の味わいで肉を感じるタイプ。そして、もう片方は、脂がすこし感じられて、タレと脂の相性が光るという感じがナイス。そしてそのタレですが・・・・、醤油系の香ばしく白飯に合うタイプとも少し違い・・・・やや甘めなニュアンスがある。これがまた、他との差別化というやつか、いい感じで単品でも味わえる質実さを包含しております。この辺りに・・・・、一筋縄ではいかない西荻窪グルメの誇りがあったりします。




 


<野菜のお祭り騒ぎ・・・季節感を感じるのね〜>


 さてさて・・・・、私が好きな、この店の何気ないトッピングの数々は、「やさい」「めんま」「薫製たまご」の3つです。今回はその「やさい」をメインにしたというわけですが、果たして何種類あったのだろうか・・・・。




 1.ブロッコリー(菜の花っぽく黄色いツブツブ部分が早春と盛冬の合間みたい)
 2.きくらげ(なぜだか・・・・)
 3.もやし(やさいトッピグの王様:しかも根切り完璧)
 4.紫色のキャベツ
 5.青梗菜(・・・の一部分)
 6.白菜(定番?・・・でも遠慮がちに少なし)
 7.人参(細〜く、切られていてた)
 8.ブロッコリー(緑)
 9.玉ねぎ
 10.穂しそ?の葉っぱ????刻み???????


 ぱっと思いつくのは、そいう感じでして、キクラゲは異様にプヨプヨっとしていて、野菜かどうかもわからん。ともかく、この野菜たちは、最終的に配属されたとして、とても潔くどれもかれも品質が良さ気に感じます。 



<漆塗りのような漆黒なメンマはつややかに健在>


 それにしても、東京に来て、ラーメンを食うようになってからの行動範囲の中で言うと、とても漆黒さが気持ちよいと思える次第。醤油のつけこみが非常に深い・・・・それゆえに「辛い」と思われがちだが、いやはやどうして・・・・。チャーシューと同じなのですが、色合いほどには塩気を感じずで、わりと本来の味わいが分かった気がする。ともあれ、このメンマは日本酒か焼酎でやりたい。










 総じまして、「年度末を迎えるしばしの休息の一杯」といったところか。しみじみとした高品質で、心もほぐれる。こういう仕事をしたいもんです。


 さてと、これからは怖いオジサンたちへの報告と相談と陳情と・・・ひとりでかけずり回るという仕打ちで泣く。むちゃぶりでっせ・・・・。逃げ口を閉ざされた思い。なので詠います!



   睦月去り
   多忙極まり
   追い打ちか・・・


   むちゃぶりマジか?
   弥生は間近か!



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!








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