ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1598】 阿夫利 麻布十番店 (東京・麻布十番) 醤油らーめん・淡麗

 ピーーーーカンに晴れ渡る東京都港区のとある場所。お昼前に何食うか迷うけど、もうこの近くに阿夫利があるのはチェック済。てくてく歩いていくしかないぜと、麻布十番へと向かいました。もう何年も来てないか・・・・。自由にできるお金があったころは、ここで焼き肉をして憂さを晴らした場所なんだが。このハイセンスな街のようで、庶民的な部分も少しばかり残しているのがいいね。


 しかし、こうも暑いと目的の店に着く前に、少し休んでいきたくなる。目の前のスタバが私を誘う。アイスラテで休んでいる女性の素足がまたまぶしい。いかんいかん。心にサングラスをかけ、やっぱり阿夫利に向かうのだ。








 ところが、阿夫利というのは女性客比率が高いのでして、まぶしいとまではいかないが、ここでもまぶしい素足客もちらほらと・・・・。でもカウンター席だから座ってしまえば、心のサングラスを外しても見えないから問題ないのさ。決して怪しいオッサンではないのであしからず。このブランド系列では塩ばかり食って言うからな・・・・今回は、思い切って「醤油らーめん」とさせていただきました。


  











【スープ:塩得意な店がつくる醤油系という先入観ぶっ飛ぶ、崇高なる醤油超淡麗系な味わい】


<淡麗な鶏コクと昆布系乾物旨味に・・・・ほのかにカエシのコーティング>


 これだけ「塩」を押している店で醤油を頼むのは少し心に引っ掛かるものがあります。しかしまわりの他客も9割がた塩ばかりだと、自分だけ変人みたいな感覚になります。それでも、塩を知るには醤油と比較してみたいという気持ちがありますがね〜。


 さて醤油の食券を差し出すと、「あっさりな味わいと、すこし濃いめの味わいがありますが・・・」という説明を受けますが、これを差し止めるように食い気味に「淡麗!!!」と伝えます。すると、初めての客じゃないと分かったらしく、「いつもありがとうございます!!」と逆にキレイに返されたりする・・・。いやいや〜、どの支店に言っても接客対応が非常によろしいので、やはりこの店に入って良かったと思えます。


 ここからも割と対応が早かったりするので更に嬉しがらせる。ものの5分で出てくる。そしてその麺顔の煌びやかさ・・・・今回は琥珀色であります。その透明度たるや・・・・昨日食った塩らーめんを思い起こされます。基本的な味の構成は変わらず、すっきりした鶏コクと昆布系の旨味成分がじんわりと広がる。あえて違いを言うと・・・・、香味油の香草チックな風味がやや引いて、その代わりに醤油の円やかさが新たに加わったような感覚。醤油派でなくとも広くはウケると思う。塩淡麗だと物足りない部分が、醤油ダレでややリカバリーと映るかもしれません。生醤油のような円やかな味の輪郭は、さすが阿夫利と思わせますよ、これは・・・・。いや〜、醤油でも和むわ。









<塩気の引き算と足し算を感じ・・・・塩ダレとシンクロするイメージ>


 塩らーめんより、醤油の方がカエシのエッジングがやや効く感覚がありますね・・・・。ダイレクトな塩気は少し引いた感覚があり、そのうえで先日にはなかった醤油のすっきり熟成が加わる。そこに新たな塩気の引き算と足し算が加わった感覚があり、土台が同じスープなのだろうけど、別物を食っている感覚もちらほらと最初のうちは受ける。されど・・・やはりDNAが同じというか、醤油らーめんを食って、塩らーめんと同じものを感じたりすると、たちまち味の印象がシンクロしてしまう。いやはや、連日食っているのもあるが、醤油を食って塩をイメージするとは面白いことかもね。阿夫利ならではかも。












【麺:支店変われど全くぶれなし!醤油を滲む仄かな極細ストレート麺がナイス!】


<醤油がうっすら加わるだけで琥珀な色合い、粉の風合いもやや引きつつ?>


 品質にばらつきがないね〜、支店によっても。ま、当たり前と言えば当たり前だが、なんだか統制がとれているという感覚。極細ストレート麺の配置の流れとか、程よいゆで加減による前歯のクツクツした感覚。奥歯で束になった麺をプレスして感じるグルテンの粉風合い。これらが安定感を感じるほどに、高品質で統制がとれているような・・・・、いや実にナイス!


 少し付け加えるなら、スープカラーの影響を少し受けて薄い琥珀な色合いをしていることと、スープの醤油カエシの余韻が口の中に残っているため、麺の粉の風合いが塩のときよりも引き立ったようにも思えるかもと・・・・。いずれにしても微妙は変化でありますので、体調により、気分により感じるか感じないかわからないほどの微妙さですが。









<滑らかさはとキッパリとしたスベリのシルエットはブレなし>


 その他、スベリに関しては先日の印象と全く違和感なし。まるでコピーだ(いや、ほめ言葉として・・・ほぼぶれないという意味合いで)。依然この細麺はきっぱりとしているというか、ピンとがビシャリと合ったゆで加減なので、舌触りやのど越しに感じるスベリの印象が、くっきりとしたシルエットのようではないか。これ食うたびに、同じことを繰り返して語ってしまいそう・・・。







【具:炙りがやはりうれしい!そしてスープにより、微妙に味わいが変化するものと知る・・・】


<ロールバラ肉の薄炙り・・・安定感ある旨さと香ばしさ>


 ラヲタに足を踏み込んだとき、このロール型のばら肉スライスにほとほと惚れ込んだものでして、関西麺ライフを謳歌している当時は、脂身の甘さにいちいち心のなかで絶叫していたもんです。これを軽く炙るのが阿夫利流で、今回は仄かなる熱通しでありました。このひと手間で、味わいの厚さが大きく違ってくるもんね。これ好き!








<コリコリメンマと味玉も・・・浮かぶスープで濃淡が入れ替わるよう>


 今回も味玉(180円)を追加する勇気が持てなかった。味玉をセーブした代わりに、どこかでアイスコーヒーを飲むつもりであります。などと考えて、デフォルトのハーフ味玉を大切に大切に味わいますが、醤油スープをまとっているだけで、ずいぶんと味わいがくっきりとするもんですね。卵黄部分の円やかさは、とても豊潤に感じました(気のせいかもしれんが)。


 またその一方で、メンマは醤油スープに美しく並んでいるが、味わ言うと塩スープに沈んでいたときよりも淡麗な味わいに感じる・・・。スープと味濃度が近かったため相対比較としえ味の差がつかみにくかったのだろうかね・・・・。でも風合いと歯ごたえは先日同様にナイス!


  











 総じまして、「神奈川淡麗系に超が付くほどの崇高系な醤油」という感覚でよろしくおねがいします。麻布十番のここにたどり着くまでに、しこたま汗をかいて・・・・さすがに汁系な一杯をすするのも躊躇したものの、結論としてとてもよかった! 醤油の円やかが飛ばないように温度管理もナイスな抑え込みであったところが良かったのか。はたまた、冷房設備の性能が良かったのか・・・。暑い最中に、温かい汁系をすすって温度体調を整えましょう。なので詠います!




   昼休み
   ビルの谷間で
   滲む汗



   どちらに入るか
   スタバか阿夫利




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!






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