ある人とは、フィーリングがどうも合わない。でもあの人は、仕事は出来る。私よりもずっと周囲には信頼がある。見習うところは確かに多い。しかし、考え方というか合わないのだよな・・・・。
その方は、他部門から移って来た形にはなっているが、もとから今のビジネスについて長年関係があったわけで、その分野への造詣は深い。だからこそ、今の組織に移ってからは視点が周囲とは違う上に、詳しいので頼りにされるわけだ。また仕事のやり方もスマートさを心がけているような節がある。実際、カッコイイと思う。
何が合わないかというと、大きな課題やトラブルに唐突に遭遇したとき、この方とはアプローチの仕方が違う。
私は、今の分野では経験値が低いながらも、ダレもが竦んだような局面では、「静」の状況を嫌うの拙くても何か打開策で動こうとする。一方、その方は、動かない。そこでこちらはイラッとくることしばしばなのだが、結局待ちに待ってココ!という局面を狙っているようで、実際そうである。悔しいが、私とは格が違う。
仕事のやり方というのは、どこかしら根っこでぬぐい去れない個性というものがあるので、おそらくこれからも、あの方とはぶつかってしまうだろう。大体キャリアが違うのだから、負けて元々。なぜこの私が今の仕事をしているのか、わからないでいたが、実は少し感じるところもある。何となく「相棒」の図式。もちろん、私は水谷豊ではない。もっとも、成宮寛貴でも絶対にないが。お互い所属する組織は違うけど、相棒なのかもしれない。
・・・などと日頃の仕事のやり辛さを考えながら、今回は遅めの晩飯にありつく平日の夜でした。中野で途中下車。以前、29日(にくの日)サービスでこちら「さいころ」さんで、肉煮干し中華そばをいただいた時に、券売機の下部に「油そば」のボタンがあるのを発見して以来、いつかは食いに来ようと思っていたのです。しかも・・・・こちらのビールは、サッポロ赤星ですからね!ビールと油そばを実は、ここでも狙っておりました。どちらかというと、ビール気分だったのかもしれない。段々暖かくなると、冷たいビールが日々楽しみであります。
カウンター席のみで、バーを意識したような店内がいかにも今のラーメン屋さんと言った感覚。そこで朴訥な肉煮干しを提供するというこのGAP感と、どっかアンニュイとした雰囲気があって、ジジイな私には多少居心地の良さも感じたりする。時々、???な対応もあるけど、なんでか許せてしまう。お通しチャーシューをつまみながら、赤星をグイグイとやりつつ、春から名刺が変わるな・・・・などという私の心もアンニュイな雰囲気。春の晴天が続く中、私の心はどんよりよん・・・・。と、沈んでいたら、着丼! 私のどこかのスイッチが切り替わる瞬間!! やっぱ食っては、叫びたくなるこの衝動!!
めさ旨いがな!醤油のややシャープなエッジングに煮干の風味が華をそえるようなフィーリング!ビールにも合うかも!旨し!!
【タレ:スッキリ&キッパリとした煮干醤油ダレ!】
<見た目はライト!しかし煮干系醤油がキッチリと決まった油そば>
それにしても最近、インパクトが強いまぜそばを食い続けて来たせいか、この麺顔と対面したときは、少しばかりの肩すかしを覚えるといったところ。まるで質素さを感じる武蔵野系油そば。それよりライトかもしれない:笑。トッピングのスキマから見える麺の面積が広い。まあ、今回は仕事疲れが過ぎて食傷気味なのもあって丁度よいかもだが。気を取り直して混ぜ返してみると、おお!と思うその醤油ダレの濃い口感!そして啜ってみると尻上がり!結局ナイスな一杯でありました。
最近食っている汁なしでは珍しいほどの、「醤油のそのまま感」と「汁の多さ」を感じますが、こちらのタレの特徴は何と言っても「煮干感のじんわり感」! 東日本の煮干らしいちょい苦風の旨味がスッキリと染み込んでいるよう。そのニボニボ感とスッキリ感がとても印象がよく、醤油ダレも後味にすっきりした甘みも感じます。付け加えるなら、醤油と煮干がキラキラしてイキイキしている。妙に背脂とか卵黄とかがないところもこのタレで一本勝負とあらば、理解ができましょう。トッピングもタレや麺に影響を与えるようなものは入っておりません。どことなく、汁なしというより、ぶっかけに近い感覚もありなむだな・・・。
<デフォルトのままで完成しているかも>
実は、この時点でかなりの満足を覚えてしまっている。醤油カエシがリードして塩気と苦みと淡い甘みを、ぺっとりと麺にからまるようにも感じる。そして油そばと聞いて、酢と辣油を投入するという衝動を、どこかしら押さえきれない。どうしようもなく、辣油と酢を二週半ほど投入してみることにしますが、おお!飛躍的に「中華」っぽくなってきたではないか。流石!とこのときは思えてしまう。食が一層進むようで一気に元気になります。
しかし、確かに食が進むが、当初感じたクリアーな煮干風味がすっかりと陰を潜めてしまう。ううむ、これでは痛し痒しではないか。たしかに酢と辣油を投入して魅力度は増したが、オリジナリティを減らしてしまったようだと思えます。個人的には酢と辣油を投入して失敗したとは思えないが、この一杯は意外にデフォルトのままで食うのが一番素直なのかもしれません。
【麺:引き締まったあつ盛りという感覚の歯応えで、高速なスベリがナイス!】
<引き締まった多加水モッチリ麺という感覚>
一方の麺ですが、これまで汁そばをここで食って来て、太めとは言えど、割とスパスパと抵抗なく小気味良い切れ味が印象的。しかし今回は、汁なしという状態で熱々でやってくるから、いつもとはまた違った面持ちに思えてしまう。
まずスパスパという感じだったのが、つけ麺のあつ盛りライクにモチモチ感覚がある。それでいてしっかりとしていて、引き締まったフィーリングもありです。多加水の見栄えですが、奥歯で噛みしめてみるとそれは、もちもち弾力に中に、引き締まったしなりを感しる。なかなか、この程度のスッキリタレなら、麺の風合いもほのかに感じ取ることができますな。
<飴色に輝く地肌・・・・タレ粘度がライトな分高速に滑る>
この一杯一番のエンタテインメントとしては、麺を底からかき回した瞬間の、醤油ダレが麺に貼り付き、一面飴色に輝く瞬間でありましょう。ここで冒頭の質素な印象が、一気に興奮を覚える妖艶さを放ちます。しかも、タレの粘度が軽めのため、一面に飴色が広がります。飴色だけにアメージング!(オヤジgg)。
もともと多加水なる地肌ですからスベリはいいのですが、このタレとなら高速にすら感じます。ツルツルとぶっかけうどんの如く喉を通り過ぎ、イに落ちて行く。今回は飲み込む感覚が少し強めであったかも。ゆっくりと食事を心がけたい年齢ながらも、やっていることに進歩はありませんな。
【具:引き算の勝利も感じるが・・・その分もっと肉くれ(笑)】
<定番の薄切りバラ肉がいかにも「サイコロ」という感じだね>
毎月29日の「にくの日」として、肉煮干中華そばにてお目にかかるお肉。少々ペラっぽいバラ肉ですが、この薄さが割と好きなんです。京都ラーメンとは大分ちがう味わいだが、薄肉をこんもり盛って食いたいという衝動に駆られます。もう少し欲しい気がするというのが本音かも。煮干醤油の味付けがやや強めに程よく染み込んでいて、酒より白飯に合うタイプ。それだけに、油そばには合っているかもしれません。次回は、肉増しでトライしたい。
<刻み海苔がない、それで良かったシンプル汁なし>
卵黄や味玉がないところが印象的だったが、思えば海苔も不在でありました。ただ、この全体感ならこれも正解だったかと思えます。ツルツルに高速な麺と、きりっとした煮干醤油感をダイレクトに味わいたいから、海苔の風味はともかく、貼り付き感は確かに邪魔だったかもと思える。この引き算により、700円を下回った価格提供なのだとしたら、ナイスな選択ですね。
総じまして、「帰宅時にふらっと立ち寄れる、サッポロ赤星と油そばの店」という感想。あまり重たくない麺に、しっかりしたコク深いラガービールという組み合わせが、妙に個人的にはしっくり来るかも。晩飯難民になる前にまたよらせていただきましょう。
それにしても、春からの仕事。やることは全然変わらないが、体制が変わると視点や考え方も変えないと行けなくなるのね。当たり前のことだけど、気がつかなかったわ・・・・。また一年が始まる。個人的には地味なスタートだが、やること多いぜ。なので詠います!
疲れては
ピークを超えて
遅い飯
我取り戻す
ラガーをあおりて
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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