朝に五反田の一風堂が、独自の朝ラーを展開していると、偶然ネット検索で発見し早速突撃してみましたものの・・・開店していませんでしたわ。そんな午前7時。がっくり肩を落とす私。このまま引き下がることもできず、辺りをみまわしても営業しているファーストフード店もなく。道中で発見した日高屋さんに救いを求めて来店です。そこでなんでだか・・・・担担麺なるメニューを押しているような雰囲気をメニュー表から感じ取りましてこれを注文した次第。これがまたちょっと考えさせられる一杯だったから、朝からおもしろかった。ガラガラな店内で眉間にしわ寄せ足り、にんまりしたり、頭の中は忙しかったりする。
【スープ:部品の共通化は大切、アセットの有効活用と想像力を感じました】
<白濁スープ+辣油の風合いが独自風と言えましょう・・・>
それにしてもだ、担担麺のメニュー写真で気ずけよと言われそうだが、配膳の瞬間、何か変だぞと感じるのは・・・・スープが白いからだね。確かに辣油が効いていそうだけど、ベースのスープが透けて見えるのでして、何だかオレンジ色というより肌色に近い感覚がある色合い。不可思議に思いつつ、レンゲを投入すると・・・・一枚めくれば真っ白い世界が一面に広がる・・・・。なるほど!ベースは、別メニュー「とんこつラーメン」から引っ張っているのねとこの時理解します。正直言って、それはないだろぅ・・・的な気持ちになりまして凹む。豚骨スープは少し塩気が効いていて、それなりの食堂スタイルの豚骨スープ。それと辣油が入り交じり、一味系の辛みもプラスされても、なんか今ひとつ「これが担担麺」と言うフィーリングには結びつかない。白っぽいとくれば、胡麻だよね普通は・・・・。やっちまったかと思ったこの瞬間から、徐々に盛り返してくるところが・・・・この一杯の命なのであります。
<辛系の肉味噌が溶け出してこそテーマを感じ始める>
なんとなくペトッとただ麺の上に置かれただけのような、怪しげな肉味噌。箸のさきっちょをつきさして味見しても、やはり山椒の風味もない。胡麻のマイルドさとかまったり感も甘みもない。その一方で一味系の味わいに・・・ザーサイのみじん切りが混じり合って、面白い風合いを醸し出す。少し酸味も感じる。とっととやっつけて帰るかと麺を啜りだして、肉味噌とスープが徐々に混じりだす。そこから・・・・これまでバラバラだった味わいが、妙な一体感を発揮しだしまして、担担麺を食っているような気分にさせるではありませんか(笑)。担担麺とは認めていないものの、担担風ラーメンと改名しさえすれば、これはこれでアリ!と思える食べ応え感はあるのです。この時点で「これ、旨いかも?」と見直したりする私。まったく節操というものを持ち合わせておりません。
後半は、ボディーが薄いと思っていたベースのとんこつスープも、肉味噌と混じった辣油パンチが補強して、味に厚みが増している。塩気も上手い具合に辣油の辛さとバランスが取れている。一味系の味わいもスキマを埋めているような一体感を覚える。見栄えはお世辞にもよろしくありませんが・・・朝の一杯としては、これっくらいの濃度感が丁度いい。
【麺:この麺は味が濃いスープの方がマッチすると思えます】
「中華食堂」とうたっている日高屋さんだから、専門店と比較してはいけないのかもしれないが、どうもいつもこの麺は、軽く感じてしまって、スパスパ感を楽しんだあとは、そのままアピール度が薄くてスルーしてしまう。記憶に残らないのだよな・・・・。上述を含めちょいと厳しい言い方ならご容赦を。そこそこ回数通っているので、基本的は全体的には好きですよ。帰り道によくキリン一番絞り中びんと、冷や奴食いに寄り道してますから(笑)。なのだけど、今回はこの一杯においては、スープとのマッチングがよかった。この麺は、清湯のサッパリ系より、少しばかりマッタリした濃度があるタイプのスープにマッチするのではないだろうか。肉味噌が微妙に絡んだところがスープで半分とけ出して・・・そこを一気にズボボボボボビビビボボボボボビビビー・・・・っと啜り上げてモグモグする。その感触が、挽肉、ザーサイ微塵のコツコツとした当たりとマッチして、面白く食えた。
【具:トッピングというより半調味料と割り切った方がフィーリング良し!】
これ単独では誠に評価しにくいのですが、具としての単品でなく、調味料としてならアリだと思いますね。酸味が少しある部分と、ザーサイ微塵が少し入り交じっているところが評価ポイントです。また、青梗菜は、こんなもんでしょう・・・・。すこし貧弱で盛りつけもいまいちですが。そして海苔ですが、これは無い方が潔いですね。入っていてありがたいと担担麺では思いませんし。
総じまして、豚骨外して・・豚骨に出会ったという妙な体験は、そこそこグッドということでした。ま、面白い一杯を拾ったということで、このあと仕事へと出かけました。何がアンラッキーか、ラッキーか分からんもんですから、前向きにとらえていきましょう。なので詠います!
よろよろと
休出寄り道
五反田へ
今から仕事
坦坦こなす
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそさまでした。
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