ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1297】 CHINA EXPRESS 杏花園 (東京・三田) 酸辣タン麺

 



暑さがすっかりとどこかへ過ぎ去ったかのような空気感。コンビニでは秋のビールが幅を利かせています。結局、夏休みが取れないばかりか・・・・信じられないほどに、次から次へと仕事が舞い込む。それも短納期であり、またずーっと長期間な仕事もあったりする。私のやる気も、力みなぎる夏の入道雲から、秋の枯れすすきへと変貌する思い。とにかくパフォーマンスが上がらないのが自分でも分かります。いかん、いかん。仕事ができる人はしっかり休んでいるもんな。どこかで突き抜けるしかない。いつかいつかと思っていたら永遠に来ないよね・・・・。やはり「今でしょ!」って感じなのかな。




 ・・・などと外出先の会議からの帰り道に、ちょっと昔を思い出したりして寄ってみたのがこちら。東京タワーが気持ち良いほどにスパーっと見れるこの道沿いが好き。そして慶応大学の雰囲気も好き。経済的な理由から受けることもできなかった大学。複雑な思いありまして、なぜか出身でもないのにこの大学の校歌が歌えるという不思議な自分なのです。ランチタイムの王道と言えば、セットメニューなのだが、どうしてもこの4〜5年は麺を選んでしまう。でもこの店では、昔から麺ばかりを選んでいたものだったよな・・・。

  






【スープ:トロミがダブルで揺らめきが最高!それに酸味と辛味も上品!!】


<餡かけを楽しむなら酸辣タン!片栗と卵とじのダブルとろみでツゥットゥル>


 とは言っても先日、こちらのお店の本店(慶応仲通り)にて、モヤシソバなるとろみの効いたスープをいただきましたもので、連続して訪問するのも少し躊躇いがあり、そうならとこちらの支店へと来たという理由もある。もう一度モヤシソバを食って、本店と支店の違いを語るかなどと、野暮というか、意味のないというかも考えます。ですが店先のメニュー看板に「酸辣タン麺」の写真がとてもうまそうに思えて、すぐに方針変更です。さてこのメニュー、以前に関西地区のある店で食したときは、卵とじのはずが、卵ぬきになっていたのに気付かず(笑)、完食した覚えがあります。あのころは幸せなラーメン人生を送っておりましたな・・・・(感傷に浸る)。

さて今回は奮発することとして、配膳が待ち遠しいのは空腹ゆえ。それでも7分程度で配膳完了なのですから、中華系としては手早い方だと感心してまずはご対麺です。あれれ・・・ちょっと写真とイメージが違うけれど、汁が多すぎて具が沈んでいるだけなのですな。その多すぎる汁にレンゲを沈めて・・・・ああ、これこれ!このとろみ加減やん!と心の中で小躍りをしてしまいます。片栗のとろみに加えて、溶き卵が秋の鰯雲のようにふわふわっと千切れてゆらめく。とろみの係数が2乗になっているような、ゆったり感覚を感じます。やはり・・・酸辣タン麺の醍醐味は、まずこの「とろみ」でしょうな!





<丸みのある酸味とやさしい辣油感覚で・・・ゆったりとした印象>


 もう一つの醍醐味とはやはり、名前にもあります通り、「酸味」と「辣油」ですよね。まず酸味ですが・・・・なるほどそう来たか!実に丸みのある酸味でとても受け入れやすい印象です。強めに感じさせる酸味系も、それはそれで好きなのですが、このゆったりとした丸みのある酸味は、女性受けもしそうです。酢を投入してフルーティーと感じることが、つけ麺等でありますが、その時と同じ様な感覚もあります。酸味が胃を刺激することなく、やさしく感じられますので、柑橘系の汁程度のペーハー度数!といった印象。

 その次の「辣油」の感覚がこれまたマイルド!いつもなら、マゾ的にも思えるほどシャープな鞭のような切れ込み方も好きと言いたいところですが、この微笑むような辣油といいますか・・・ゆったりとした印象も捨てがたいですな。これには溶き卵が程よく味を丸め込んでいるのではと、個人的には推測をしておるのですが、少しばかりに降りかかっているコショウも影響を与えず、すんなりと鼻に突き抜けることもなく頂けるところがナイスです。

 






【麺:定番中華麺!やはりトロミスープには・・・・このストレート細麺がいいね!】


<癖のない中華麺、極細ストレートでとろみにマッチした柔らかさ>


 本店の慶応仲通りのお店では、同じ細麺でも縮れ系でしたが、支店のこちらは伸びやかなストレート麺。なのでとろみとはすごくマッチングがいいと思えます。一本一本がまとまりがあると言いましょうか・・・ぬめり方が自然に感じます。歯ごたえ的には、多加水で熱には強い性格だと思います。もとから芯のない柔らか茹で加減ですが、そのしなやかな腰つきは最後まで一定でありました。前歯の当たり方も、絵に描いたようなスパスパと切れ込む系統ですし、奥歯のすり潰し方もクチリと短いスパンで淡い余韻を残しながら、喉の奥へと消えてゆく。箸を挙げたところから、啜り上げて千切り、すり潰して嚥下するまでの一連において、非常に癖のない素直な印象を受けます。





<スベリはぬめり感覚一色!太く束になってのを一気にすする>


 スベリが良く、まとまりもいい。ぬめりも上品できめ細かいため、束になったそれを頂く感触が楽しい。なもんだから・・・・啜り上げる勢いも無意識に増してしまう。勢い余って口の中を火傷したり、または蒸せたりして、一体いい中年オッサンが何をしているのかと恥ずかしいシーンも重ねる。食い終わる前から、鼻水が出てきたり、汗を拭いたりと中々ラーメンを食うのにも忙しい。このぬめっとした一物を飲み込むのに、全神経を集中させるこの瞬間が、息抜きというより、生きがいすら感じますよ(お安い男なのです)。







【具:どれも細切りなパーツがとろみで麺と一体感をあたえますな】


 具は、言わずもがな。溶き卵がメインでして、それに対してキクラゲのコリコリ感がたまらなく旨い。これに細切り竹の子の別のコリコリ感が合わさるのでこれまた楽しい。などと思っていると、次には短冊切りのような変わった切り方をされた豆腐が泳ぐ。ぬめっているので豆腐が不自然な切り方になっていても、千切れてバラバラになったりしない。とろり感覚の中に、コリコリ感と分割り感が相まっていて、それでいて淡い酸味と優しい辛さが引き締める。冒頭、辣油の「の」の字のマーキングがいつしかかき回されて赤く細かい水玉が無数に散って楽しい。


 最後は、ランチタイムサービスの杏仁豆腐。杏花園という店名ともイメージがダブルが、やはり最後のデザートはサッパリした杏の雰囲気がいい感じですね。中華料理にはなぜこんなに杏仁豆腐が合うのか!これだけ食いに来ると変なオッサンに映るだろうな・・・・。









 総じまして、中華屋の「とろみ」に最近ドはまりして連荘で食って、相変わらずラーメンフェチを自ら実感してプチ反省をしてしまったという話。実は、このお店は昔の平のときから、何かいいことあったら通っていたお店。担々麺ばかりを食っていたという記憶でして、すぐ近くの中國飯店と交互に食っていたという懐かしのお店。あの頃ご指導いただいた諸先輩は今頃何をなされているのだろうな・・・・・。今、もし私がやっている仕事を見て、どんなコメントを頂けるのだろう。相変わらずダメだなと、あのころ口調でぼこぼこと、またいじられてみたいものだが。なので詠います!



   お疲れで
   足元ゆらゆら
   ゆらめいて


   ついでに昼飯
   つゆもゆらめく



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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