ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1296】 杏花園 (東京・田町) 生伴麺 /モヤシソバ

いやーーーー、どこまでも陥れますな。残業規制です。月間に決まった時間しか残業ができません。させられません。仕事は何とさらに上乗せ状態でして、理性を失いかけましたわ(Keeeep!)。でもね、どこか吹っ切れた感じ。逆境でしか本物の成長が得られないのかもと思えてなりません。乗り越えた後の風景を想像して・・・、ここをどう料理するかは、今後の仕事人としての手本となるかも。これまでの自分史上の思いつかないレベルで・・・最高を越えてぶっ込んでいきますよ。誰か責任者出てこい!というのはもう言いません。誰か最後は骨拾ってくれよと言い換えます。






・・・と考えながら、空腹と疲れと眠さで、鉛のように思い体を引き摺りながら、たどり着いた慶応仲通り商店街の入り口です。もはやここから目新しい店を開拓するのに力が出ません。濃厚系を食いたいという気持ちも湧き起こらず、大衆系の一杯で和みたい一心!そんなわけで、一番近くの大衆中華屋であっさり系を一杯求めた次第。野菜も摂取せんといかんと体をいたわるつもりで、今回は「もやそそば」なり。








【スープ:緩々な餡が等身大な大衆系を感じさせる・・・そして和む】


<もやし野菜炒めの餡かけが〜甘く揺らいでノスタルジー


 もやしそばと言う名称から、白と醤油色のモノトーンな麺顔を予想しておりましたがいやいやどうして!これは嬉しい予想外ですよ。もやし炒めがちょっとした野菜炒めになっておりまして、しかもキクラゲ入りという、いかにも中華屋というトッピング仕上がり!しかも更に嬉しいのは餡かけ炒めになっておりまして、それが醤油スープに完全に絡まる寸前という状態で提供されます。軽い餡かけスープ状になっているというところが・・・・いかにもオッサン泣かせな仕上がりです。


 餡も緩い感覚で重い感じはなく、中華鍋で高温に炒められた芳ばしさを感じる油の余韻も封じ込まれて・・・なかなか食欲をそそる味わい。塩気も薄ら感じるけれども、中華出汁系の甘味が加わりごはん等丼物にも合うような甘味がいい感じです。野菜の汁も時間が経つほどに滲み出て、やさしい円やかさがアップしてくる。重いようでとてもヘルシーっぽく軽く感じるのもいいね。時間が経つほどに、色合いや出汁加減が変化するというのは、餡かけスープ風な特徴かもしれません。





<醤油の味わいが大衆中華の余韻・・・あるある!っていう馴染みの味わい>


 醤油味がまた、中華の炒め物を連想するような醤油味でして、少し焦げた芳ばしさがピッチリとしているのがいい。炒め油の香ばしさの一辺倒と思い込んでいたのですが、高級ではないけれど醤油の熱が加わる香ばしさが一面に広がりいいです。この醤油の炒め感覚なら・・・・炒飯も旨いはずと確信いたします。見るからに大衆系の店内。年季が入ったオジサン調理人が実に渋い感覚がする仕事ぶり。まだ若いときには、ここで決まってくったのはセットメニューばかりだったけど、麺も中々旨かったのねと見直しました。当時はもっぱら慶応前にある中華店で担々麺を食ってたものですから見逃していたのですね。醤油の扱い方が、やはり中華屋は和食屋とは違うな・・・・。油との中和の仕方が別世界のよう。染み入る醤油味が和風だとすると、ドクドクと食欲を刺激する香ばしい醤油というのは中華ならではと思うのですが・・・。








【麺:緩い餡が滑りに大きく影響力!ツルツルの上にのっぺりと餡がコーティング】


<ああ・・・これも馴染みの中華麺〜♪>


 麺に関しては期待通りの中華麺でりまして、細縮れ麺。加水的には中から多の中間的なニュアンス。熱にも強そうなので多の方向に大きく傾斜した感覚。よって熱々ぶりが命である中華の中にあって、延びるという部分は少ないです。切れ方としては、前歯の部分は割とスパスパとしていて、グルテンのもっちりとした感覚は少ない。奥歯のすり潰しも弾力感淡く、クチッと一瞬で切れる感覚。そして風味感としては、練り水の感覚も弱く、ナチュラルに旨いと思えたという品質。普通の中華麺と言い切ってしまえばそうなのだが、それだけで切り捨てるには勿体ないような気もする。





<醤油スープと餡かけの合間にヌメルようなツルツル>


 何と言ってもスベリを楽しめる一品。ある部分は餡かけを多く絡ませ、別のある部分は醤油の汁を少し吸い込んだゆったりとした地肌。それらが最初の頃合いには、同じ麺でも交じり合うようなニュアンスが楽しめますな・・・。次第に一体化してスープもゆるゆる餡かけに変貌してしまうのですが、それはそれでスープと縮れが旨い具合に絡まり合うというか・・・・持ち上げが良くなりまして、スープの味わいと麺の風合いの一体感となった旨みが広がります。やはりスープを餡かけ状にすると、麺は食うもの感じる。普通なら啜るものという感覚なのですが、少しごはん系に受け止め方が変わりますね。







【具:これ一品でもモヤシ餡かけ炒めとしてビールでやりたいかも】


 トッピングだけで「一品中華」というまではオーバーなのですが、上だけひっぺ替えしてビールを一杯!というのもいけるかもと。具としては、もやしがメインで、小松菜、ニンジン、玉ねぎ、キクラゲ程度。もやしとキクラゲの歯応えがコントラスト感あって、全体的に立体的な味わいになります。これでわずかでも豚バラ肉が入っていたら完璧でありましょうが・・・、ま、それは贅沢ということで。などと考えていたら・・・・、早く仕事が一区切りついて、自由に中華屋でビールでもあおれるようになりたいなとつくづく考える。嗚呼、早く晩秋にならないかな・・・・。









総じまして、まことにお疲れ様モードでオヤジが飯で癒されたいと思う時には、ピッタリと染み入る一杯!気持ちの柔らかい所をぐぐぐぐーーーーーーーーっと鷲掴みされたような思いがいたします。こういうところにたむろするオヤジどもは、皆友達になれそう。皆一人ひとり、背中を丸めて麺を啜るという妙な一体感が、共感を覚える。皆、疲れをひきづっていながらも、それをどこか楽しんでいるようでもあり。私も早くそういう境地になりたいものだ。なので詠います。



   腹減りて
   彷徨う力
   尽き果てて


   小路の入り口
   近場で済ます 
   
   

 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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