<長閑な西大井・・・ノスタルジー中華屋を求めて>
本当に静かな駅前。品川・大崎から一駅で、一気に長閑な静寂がひろがる西大井です。こういう場所のノスタルジーなラーメンが素敵思えてまた出没してみました。入店するとそこは、液晶テレビ以外は昭和の世界観です。小上がり席は「予約席」らしいのですが、そこで地元の肉体労働者2名がガッツリの昼飯を楽しんでいる。あとはテーブル席で、昼ビールと餃子と野菜炒めなどを一人で楽しむご老人(素敵!)、そして店主とお友達のような壮年ご夫婦が中華で楽しくランチ!という感じ。今回は、「昭楽」さん。何を食おうか別に決めていなかったのですが、日に焼けてカピカピ・・・、とても年季を感じるショーケースとサンプル食品から、興味本位で「もやしそば」をチョイスさせていただきました。
スープ:淡い味わいと、しっかりめなトロみ・・・飽きがこない昭和レトロな味わい!
「もやしそば」・・・その餡かけに見とれてしまいますねー。ベースの醤油スープと撹拌されないうちのトロミがとても艶々とワックスをかけたような煌めきが素晴らしい。そしてレンゲを差し込んでも倒れなさそうな、つよめのトロミが最高に旨そうです。もやしの「白」、ニラの「緑」とニンジンの「赤」が、透明感あふれる褐色の海の中で泳ぐという感じ。レトロの中にカラフルさが滲むような麺顔を一通り眺めてらまずは、ひと啜り。うおーー、味が意外に淡白で、醤油の塩気を感じるか感じないか程度。それに野菜の甘味がさらっとしているのだがトロミで纏わりつく。コショウを少しでも振ると一気にそれに染まってしまいそうな、繊細なバランス感覚です。これは旨い!・・・・そして飽きがこない旨さ。店の雰囲気もあわせて旨いという感じもするが、しばらく食べ進めると、しゃばいめの醤油スープがあふれ出て、トロミが薄くなります。このややトロミが薄くなってサラサラした加減が、これも捨てがたい旨さなり。あまりにも優しい味わいゆえに、チャーハンか餃子と併せてもよいかも。
麺:やや加水低めですこしボコボコしたストレート細麺だから・・・すっごく餡とからむ!旨し!!
意外に個人的には加水がやや低め??かと思えた次第で、想定外に旨い麺!。これでこの店は当たり!と思えます。餡が非常に絡むタイプなので、じゅるるるるるるるーーーっとした啜りあげなのだが、蓄熱するからすごく気を使う。スープと餡が淡泊な味わいなので、麺の風合いもダイレクトにアピールを感じます。前半は若干芯を感じるような歯切れ感もあり。後半は一気にしなやかな物腰になり、餡に自重をよせるような感じ。それでも汁吸い込みが餡のとろみで時間がかかるのか、風味が最後まで持続する旨さ。
具:豚肉はなくても満足
文字通り、もやしが主役。脇役は、ニラ、ニンジン、キクラゲ、以上。シンプル・イズ・ベストを表しておるようです。炒め具合もすごく良くてシャキッとしたままコーティングされたような前半の歯ごたえ。じょじょに麺より先に影響を受けるのがもやしでして、ゆっくりとクタッてゆくモヤシを味わいつつも、麺と絡めて食するという感じです。600円という設定ですが、気持ちよく払えたと思います。
総じまして、「西大井のノスタルジー感満載のもやしそば」と言う、なにの捻りもない感想でごめんちゃい。西大井がこんなにも長閑でノスタルジー中華が旨いとは正直思っていなかったんで、また来たいと思ってしまう。まだまだ2軒ばかり、こういうノスタ系の店があるみたいだし、じょじょに開拓してゆこうかと画策中。今回も程よい散歩もできて気持ちも朗らか。ということで、なので詠います!
天気良く
とろけてしまう
午後気分
飯もとろける
餡かけもやし
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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