ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1295】 京都北白川 ラーメン魁力屋 東久留米店 (東京・東久留米) 特製醤油九条ネギ味玉ラーメン


 京都ラーメンの聖地と言えば「北白川」「一乗寺」であります。本当に狭いエリア。その冠を背負ってのチェーン展開ってのは、これは大変なことであります。北白川がメッカとなったきっかけは、やはり天下一品がきっかけでしょうか。それ以前から実は活発でありましょう・・・・。そんな「魁力屋」さんの東久留米店へ今回は足を伸ばしました。いやはや・・・やっぱり東京という大都会で、「京都」という文字が踊ると京男としてはやはり嬉しいもんです。京都は「偉そう」「すこい(「ずるい」に近い)」というイメージありましょうが、ラーメンに関しては別の世界観ですよ。どこの地方でもある一般大衆そのものです。そういえばクルマの置きやすい店レイアウトというのも・・・・この系統の各チェーンがあみ出した営業スタイルですかね。今では当たり前ですが・・・(真偽は不明)。
(さて、・・・・北白川と言えば「天下一品総本店」。創業当時、鶏と「豚骨」の濃厚スープだったと語ったら・・・各方面からぼこぼこにされたのが今でもトラウマ。だけど誰か昔の総本店の本当の味を覚えている方おられませんかね??子供心に・・・臭旨だった・・・。それにコテコテだった・・・・。)

  








【スープ:背脂醤油というコピーに反して、実はスルスル&ゴクゴクと飲みやすい!】


<非常にアッサリした鶏豚エキスに背脂補強!想像以上にするすると胃もたれなく食える>


 配膳の瞬間、やはりネギ山!秋のネギ祭り状態。ああ・・・またやっちまった。先日小平の来来亭でやったばかりではないか。関西系、特に京都に縁があるラーメン店をここ東京で見かけると、どうしても応援したくなってしまうんだよな・・・。しかも、オーソドックスな一杯を食えばいいものを、今回もまた同じようなネギのラーメンです。ネギに熱が奪われないうちに、レンゲをスープの中に静かに沈め込みます。・・・むう。茶色い透明な海に、オホーツクの流氷のような感じで背脂がぷかぷか浮いております。そして味わう・・・・。実に動物系の味わいがスッキリ!これなんだよ、京都のラーメンってのは!・・・・・と本当は言いたいのだけど、私の京都時代ではこのブランドは存在しなかったので、正直よくわからん。来来亭に似た赤いやつとしか覚えていない(笑)。


 大体、京都のラーメンって・・・京都駅北口から東よりに2軒並んでいるあのお店たち、第一旭新福菜館。それと、天下一品と横綱程度しか本当はしらない。来来亭もこのブランドも大学のころかずっとあとからのおつきあいだ。なのだけど、なぜだかお世話になった感があって、ここ東京で味わうと、分けもなく懐かしさがこみ上げているだけかもしれない。

  



 なので感傷を排除して冷静に感じると、一味がぷかぷかところどころ浮いているけれど、それらは主張せず、どちらかというと、円やかな味わい。それは背脂の余韻でもあり、また鶏ガラと豚コクメインとした出汁加減が旨く効いているのかもしれません。京都の中ではクリアータイプに近いかな。こんど、ここの本店で食わないと確認できないことだが・・・。ああ、今度の帰省はやることがまた増えたな(笑)。意外にネギの影響はない。それはそのはず・・・・結構いいネギらしく、苦みがないのでスープにエキスが滲んだところで、大きく影響することはないのでありましょう・・・。   




<醤油のカエシがゆるやか、魚介感ほのか・・・燕三条とは対極的な「背脂醤油」>


 また面白いのは、すぐそばに背脂煮干の「丸め」があるのね。同じ「背脂」が売りなのだけど、これは随分と麺顔の風景も違えば、味の方向性が極端に違う。こちらは、背脂は仄かに甘めに映えるようなふわふわっとした処理感なので、満腹中枢にがつんと刺さるようなコテッとした背脂とは全く別もののように思えます。それに、こちらの背脂はスープの中ですべてが細かく泳ぐといった薄さが特徴的かな・・・。ほぼラードとの区別がつかんといた淡雪の断末魔のような淡い味わい・・・・。


 同じように考えれば、醤油も全然あっさりタイプであります。特製醤油とあるから、コクの深みを感じる発酵余韻あるものを想像させますが・・・・出汁に徹するかのようなあっさり感。塩気というよりも、むしろ香りを甘みの引き出すエッセンスのような役割なのかもしれませんな。イメージと見た目以上に、背脂、醤油ひとつづつとって見ても、「あっさり」な京都ラーメンなのですね。









【麺:やはり・・・細麺系のカタ茹ででお願いします!前後半でもおもしろい変化!】


<はやり京都系は細麺がベストと思い知る・・・茹で方カタメがオススメです>


 やはり・・・・京都系は細麺をカタメで食うべしであると再認識をしたしました。来来亭の太麺チョイスで、ちょっと心残りがあったのは事実でありまして、少しはめを外し損ねたという気分を引きずっていたのです。今回はそのリベンジを果たせました。写真の映り以上に、実物はもっと白めでまっすぐな印象です。博多麺とまでは言わないけれど、前歯で千切ろうとすると、クツクツとした感覚がとても印象的です。断面をみるけど、そうあからさまに芯を残すとまではいかないところが、微妙でナイス!この、淡いクッシリ感が、ネギのザクザク感と合うのよね〜。繰り返します。京都系は、細麺でカタメがオススメ。チェーン展開とは言え、そこには風味を感じるところがあり、そしてスープのあっさり感と実にマッチングが良い!と感じさせますから!




<汁は吸いやすいけど、滑らか調になるのもまた旨し>


 加水は中程度だと感じていますが、カタメで調整してもらったためか、汁の吸い込みは少し早く感じました。でもそれでデフォルト茹で上げ加減に戻るということなのかも・・・(そんなことはないか)。でも、前半と後半では、麺のしなやかさは違ってきます。結論をいうと、後半の方が、九条ネギとのコラボがしやすく、一体となって食う場合には後半の方がいいと感じます。表面のヌメリもすくないけど、背脂がぬぺーっと薄くコーティングするような・・・しないうような・・・・。表面というより、全体的なしなやかさにより、スベリが良くなる後半戦という感覚ですな。 






【具:とにかくネギは遠慮無用!薄切りチャーシューも一枚一枚味わい深く・・・】


<ネギ入れ放題サービスがあるのに・・・敢えてネギラーメンという天邪鬼さよ>


 このお店では、ラーメン注文時に、ネギポットと、たくあんポットが個人個人に排されます。つまり、薬味お変わり自由制度なわけです。


 だいたい・・・・この店は「ネギ入れ放題」制度だったのを迂闊にもわすれておったのは事実。この制度を前提とした上で、九条ネギラーメン」をチョイスしたのは正しかったのか? 今のオレ・・・・しくったか、しくってないか・・・・いやいや、しくってへんで!しくってへんで! 来来亭の下りでも言いましたが、このネギはそのまま生で食っても旨い。苦みが本当に少ない(無いとは言っていないのでご注意)。なので、ネギポットのネギとは別格といえまして、いわばネギの「プレミアム」。実に・・・・ネギ盛りの盛り方はファッショナブルですし、海外の方なら受ける盛りつけですね。


 
 それにしても、入れ放題用のネギポットは分かるけど、たくあんポットは何?と思う方多いはず。これは別にラーメンに入れろと言っているわけではありません。暇ならこれ食っとけという感じでしょうね。関西のラーメン屋さんでは、メンマとか、キムチとか・・・・一杯が供せられるまでご自由にどうぞという無料サービスしている店がちょくちょくあるのです。なのでタクアンくって暇つぶし〜ってな感じですね。





<うす切りもも肉っぽいところが・・・醤油ダレの味わいをよく感じさせます>


 この薄切りもも肉ってのが、楽しいのです。一枚一枚みていると・・・本当にしょうもない。だけどこれらがミルフィーユの如く幾重にも重なりあったり、次々とアタックしてくると、食べ応え以上に薄さ自体にありがたみを感じてくるのだよな・・・・・。私だけでしょうが。そんな、8ミリ映画フィルムのひとこまのような、断片チャーシュー。しょうもない一枚の肉片でも、映画のようなストーリー性を空想すると、とてもありがたい一枚。




<チェーン展開系にしてはなかなか!ジェルとタレの染み込みを深く味わう>


 さてさて・・・この味玉は、なかなか良かった感じです。白身へのタレの染み込み具合が深いところがいい。それに黄身が、カスカス部分、ゲル状部分、ジェル部分という3段構成になっているし、味自体もタレの深みを得ている。これは期待していなかただけに、誠に嬉しい悲鳴の一言でした。









 総じまして、週末にちょいと郷愁にかられて京都のラーメンを求めてクルマを転がせ食いに出かけたというだけの話。ラーメンプチ帰省(笑)。もしも、万が一、新福菜館が関東に支店進出してきたら・・・これは通いつめになるだろうな(爆)。なかなか、ここ東京で醤油で攻めにくるには相当ハードルが高そうだけどね。そうそう・・・完全に忘れておったが、金久右衛門の東京進出話は、一体どうなったのか!と思ったら、東京通り越して海外に展開という計画なのね・・・・。私も負けておられぬ!日頃、調整役などやって文句ばかり言われているけれど、苦労分かっている人がいるだけで励みになる。そんな日々が続くけど・・・・、なので詠います!




   苦情など
   言われて方や
   労われ


   もやもや晴らす
   九条ネギかな



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!






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