【カレー専門店で食う・・・カリーつけ麺@吉祥寺】
以前、中村屋へ向かう途中に発見したカレー屋がこちら「cafe montana」。そこに見かけた「カリーつけ麺」の看板がどうも気になって気になっていた仕方あたいません。そういえば・・・・カレー系への挑戦もご無沙汰いたしておりますし、ここはいっちょ変わりつけ麺への挑戦もかねて訪問いたしました。それとなく・・・・ロハスな雰囲気もしないでもない店内外の雰囲気・・・。そして、タイ語の文字があちこちにあるので、すこしばかりエキゾチックな感じもいたしますな。さらに・・・・さすが吉祥寺というか・・・・若い男女のペアばかり!そこへ、場違いなオッサン(アタクシ)がおり、なにやら写真を撮っておりましたが、この場を御借りして雰囲気を邪魔して申し訳ないと御詫びしたいわ・・・・。とまあ・・・そんなこんなで、肩身狭いながら、麺に没頭させていただきましたわ・・・。
【意外と普通のスープカリー感覚でナイスでしたわ!命名・・・エキゾチック・ジャパンなつけダレ】
店内の雰囲気から、「タイ式カリー」をなんとななく想像してしまいます。調理場の奥の方で麺をゆでる姿とつけダレの準備が始まってますので、おそらくアタクシのやろと・・・・・その実に早い対応に感心してしまいました。おそらく・・・・オレだけやろ・・・・こんなメニューをこの時間帯で注文するやつ(午後2時過ぎ)・・・・、と思いながら完成品を待ち構えていたら目の前をスルーしていきました。あれれ・・・とがっくりとしてたら、その行き先は・・・実に品のよろしい「おばあさま」のところへ配膳。あらま・・・こんにちわと会釈。こういうところも余裕のある街がなせる雰囲気やね・・・・。と思ってたら、直後の2分後にアタクシの前に「ミニサラダ」が配膳されましたがな・・・・。お昼のセットということか・・・・カレーにつきもののミニサラダが、つけ麺にもサービスされるらしい・・。さっぱり酢漬けみたいな爽やかな千切りサラダを頂きながら、更に待つ事5分でいよいよ本体の到着となります・・・。はたして、その風貌・・・・・
「タイというより・・・・どちらかというと見慣れたスープカリー!麺の変わりにライスでもいけてるとちゃう?」
・・・と思える。なるほど、カレーの色合いがというよりも、ほうれん草の存在感が、日本式カリーと感じさせるんやね。ということで次なるカリー本体にレンゲを沈め、味を体感するのです。すると次には・・・
「マイルドというよりシャープ系やけど・・・・日本人向けのエスニック感覚が素敵!」
・・・という印象に変わります。アタクシは、どちらかというとパクチーなど香草はへっちゃらタイプでして、更にはネギ星人と言われるほど薬味が好きな性格です。それもあってこの雰囲気のカレー屋には思いっきり香草を効かせていただいて・・・・・「変態」とも思えるほどのエキストリーム性を期待していたのです。しかしながら・・・・・意外と常識的なカレーの味幅です。かといって当然、和のカレーでもなく本格的な感じもたしかにあるので・・・・・・「日本人向けのエスニック」と表現させていただきましたが、しかしこれがなかなかナイスな仕上がりです。
確かに粘度もつけ麺のつけダレや・・・・カレーライスとくらべると・・・・薄い?ゆるい?のですが、スープというほどシャバいわけでもない。またマイルドな味付けでも、当然・・・フォンを効かせたような欧風でもない。まるで一味を効かせたようなシャープな切れ味を感じますし、また柔らかい酸味も爽やかに響きます・・・・。なので・・・カレーは詳しくないものの、エキゾチックな雰囲気も残している。なので・・・オッサン的にはこう命名したい!「エキゾチック・ジャパンなつけダレ!」
※味のグラデーション:いわゆる辛口スープカレー>更に非オイル系辛味>グリル肉汁>各種アジア系スパイス>その他
【麺は・・・・一転して、純!日本のつけ麺専用!】
一方・・・麺は一転して・・・いつもお目にかかります!と言いたくなるような「つけ麺専用」な感じです。これは、おそらく・・・・浅草なんとかとかの麺とか、有名製麺所の仕入れかと思われる風貌です。この自然なねじれや、くねり・・・そして波打ちと太麺というところが、非常に見慣れた光景です。エキゾチック・ジャパンなつけダレと・・・・風貌的にはマッチするのかしないのか・・・・微妙なミスマッチがおもしろいですよね!しかも、ミニサラダがセットでっさかい・・・・ラーメンラバーとしてはちょっと違和感?いや安心感すら感じるところが面白いのです・・・。などと思いながら、それでも・・・・カレー専門店の麺を食するのですが・・・・
「なめてたらアカンで!どうせモチモチ&プリプリやろとか思ってたら、意外なコシの反動でイテまうで!!」
と関西弁で語りかけて来るような・・・独特な個性すら感じるのです。アタクシ・・・・ラーメン店でない店がちょっとした遊び心か挑戦心でトライするつけ麺やったら、もっと一般受けする「もちもち」「つるつる」「しこしこ」な麺やろなと思てたんです。しかしながら、この麺は見た目はやっぱり思った通りやなと思わせながら・・・・・「ねっちり」としたヌガー感すら覚えるコシがあり、この一癖を評価してあげたいなと思う次第なんですわ・・・・。それに、こんだけ水々しく光る、そして滑りも非常に良いし、一方で皿の底にザルを敷いていないので・・・・「どうせ最後は水が底にたまっとるやろ」となめてたんですが、いやいやどうしてどうして・・・・、水切りも良し!でしたしね・・・。やることやっとる!と思う・・・。
※麺の感覚:典型的な加水中程度、すべり良しで、表面一枚は「もちもち」、しかし芯の部分は「ねっちり」としたコシを感じる
※麺の形状:中太と極太の間、捩れとうねりが強いウェービー麺、切り口自体は・・・・角切り
【具は・・・・ラーメン系というより「カリー系」な部品の共通化】
具は、実は旨い!手を抜いていないと思いますよ!しかし・・・・完璧に「カレーの具」としてですな・・・・。これは仕方ないし、実際美味しいのだから評価しますよ!!しかしながら、チャーシューのように仕上げた形にしてくれてるのですが、味わいは「完璧にカレーの豚肉」感があり、ラーメン用のチャーシューではありませんね・・・・。でも、これでいいと思います。この感覚は、玉子ではもっと如実に感じられ・・・・「味玉ではなく、完全にゆで卵(柔かめ)」なのです。これも・・・・仕方なし。ほうれん草・・・・これは、実は個人的には「鰹節と醤油をかけていただきたい」くらい良い仕上げでしたよ。麺の上に乗っている海苔は一般的なのですが、カレー専門店にしては・・・なかなかやるなと思う海苔品質を感じます・・・。
※具のおさらい:バラ肉(2つ)、ゆで卵、ほうれん草、海苔、ネギ
もしも仮に・・・・材木メンマが一本でも入っていたら・・・・随分と印象が変わったでしょうね・・・・
総じまして、この一品は一時的な特別メニューとすることなく、続けていただいて進化させていただきたいなと思う次第です。カレー専門店が亜流でつくったと切り捨てるべきではないかという品質は感じていますし・・・・。また、話は変わりますが・・・隣駅の三鷹では、「ヒマラヤカレーラーメン(だったっけ?)」なるメニューも見かけており・・・・、これはこの一体の変わりカレー麺を制覇したい野望がひろがりますわな・・・・。ちょこっとカレー系の野望に火がつきかけなアタクシなのでありました。なので詠います。
ひさかたの
スパイス刺激
身に刺して
カレー願望
野火の如く也