ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン808】 つけ麺 紅葉 (東京・国分寺) 味玉つけ麺 太麺  

【来る客全員メガネが曇る】

 ガラッと扉を開けた瞬時にメガネが曇ります!それがハンパ無く一瞬で、隅から隅まで真っ白け〜♪冬の寒いときに、外から家の中に入ったときに起きる現象ですよね。特に寒い日ですから、中と外の温度差、そして麺場の湯気の関係で面白いほど一瞬に曇ります。それをカウンターから後客のメガネが曇るときの対応を眺めて・・・麺を待ち過ごします。中には「ぎゃ!」と漫画みたいな声と反応をする真面目そうな学生もいたりして・・・・。こうやって、久しぶりのアタクシのつけ麺「味玉つけ麺」が来るまで、後客のメガネの様子を見て・・・時間を潰しました。



【つけダレは一つ・・・・つけダレ以外はバリエーション自由なのです】

 こちらの特徴は、つけダレは基本的に一つしかない「つけ麺専門店」ということですね。辛口などは、個別に薬味をトッピングの一つとして購入するスタイルです。

 まず、麺を選べます。太麺・細麺・平打ち麺・変わり麺・和え麺・・・・の内から選べとのこと。変わり麺は周期的に変わっているようでして、この日は、「青さ海苔麺」でした。それぞれ「モチモチ」と「ツルツル」と「シコシコ」の特徴が全然違うようですし、和え麺というのは、タレが別に出されるようですね・・・・・。

 テーブルセットも凝っています。コショウと一味があるのは当たり前と言えます。それ以外に以下のものが備え付けであります。「1)スダチ、2)フレッシュ玉ねぎみじん、3)生姜粗千切り、4)濃さの調整用タレ」となってまして、チューニングの楽しさが他とは比べ物にならない程豊富です。楽しいからと言って、あれもこれもと・・・・厚化粧のようにならないよう注意が必要ですね。



【脱フィッシュパウダーな印象なれど・・・・それはちゃんと入っている】

 先につけダレから配膳されますが、やや濃いめのベージュ色と言いましょうか、濃厚豚魚系とは別の系譜を感じます。メンマにかかった魚粉が目につくというのに・・・全体的には、やさしい系の豚魚と見て取れます。それに、表面に浮かぶ緩やかな脂のペイズリー模様は、いかにも丸鶏出汁といった感じ。動物系にやや傾きが大きいかと察しながら、タレをすすります。すると印象は・・・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「シャバ系と見て取れるが、非常に旨味と甘みを明るく感じる!いや、シャバくないぞ、旨味が濃いのにライトなだけや!」

 ・・・と感じ入ってしまいます。粘度は軽いけど、モミジの入りは確かに感じるけど、過ぎない程度のサラサラなタレ。そこに鶏の旨味が多めの動物系を感じ、さりとて豚骨のコクも豊かに感じるのです。この豚骨のマイルドさは・・・豚足か?ゴクゴクと薄めずとも飲み干せるけど、ラーメンとしては濃い、つけ麺タレとしては薄めというきわどい線の丁度真ん中にあたる濃さです。魚介とモミジのガッツリ系つけダレもええもんですが、こういったちょいサラッとした豚魚も捨てがたいっすな〜。

 ちなみに、アタクシはタレのチューニングとしては、「フレッシュ玉ねぎみじん」と「調整用のタレ」でいかせていただきました・・・・。玉ねぎの甘みが、豚魚にこんなに合うなんて・・・・ナイス!若干薄くなるところは、タレでカバーするという計算です。

 ※味のグラデーション:いわゆる豚骨系コク>魚粉系の甘み>鶏系のゆったりとした透明感>魚介の出汁感覚>豚足かモミジのコラーゲン>その他薬味の影響



【麺もフレッシュ感があふれますね!】

 チョイスした太麺ですが、つけ麺の中では「中太」クラスの太さです。実に水々しい見栄えで、やや薄らと小麦由来の黄色がナチュラルに見えて行員層です。いつもの通り・・・2〜3本たぐって何もつけずに風味を楽しみます。するとその印象は・・・・

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
 ※外固系でもなく・・・・モチモチ系でもなく・・・・オールマイティにどれも平均点が高い麺!
 ※潰し込みが強いということなく、シコシコ感少なめで反比例してモチモチ度合いがアップ。
 ※モチモチ度合いあれど、表面部分のモチモチは出過ぎず、逆にスベリが良いくらい!
 ※風味も鼻孔に抜ける麺!されど厳しく言えば・・・水切りが甘し・・・・。
 スダチ絞りかけると、また麺の風味の切れ味がころっと変わります!後半でのトライは是非!

 なんとなく・・・これは「あつもり」も期待できそうな麺!次回はそうするか?いやいや・・・次は平打ちでしょう!



【チャーシューは、ブロック派?短冊派?それとも一枚肉派?】

 アタクシは、一枚肉派なんです。そしてこちらは、短冊タイプでした。短冊のいいところは、麺とメンマとチャーシューをサイズ揃って一緒にクチにすることができるというところでしょうね!麺のヌチヌチ感と、メンマのクニャリ感と、肉のしっとり感が一体となっておクチでハーモニー状態やんけ・・・。たしかに、柔らかい肉ならこれもありかなと・・・・・。しかし、つけダレに沈んでしまって何も見えなくなるので、それはそれで麺顔としては寂しく感じるのですが、個人的には。

 なので味玉あって何となくホッとしているのです。味玉でしっぱいすることはまず無いのですが、黄身はトロみ重視はでして、ゲル状は黄身の外側にほんの一周程度。白身は均一して味が染み込んでいたのですが、とても柔らかでして、これは薄味のタレに長い間漬け込んだと見ていのでしょうかね。

 後は、海苔は見栄えはとても良いですが、風味は一定のところ・・・・。メンマは平べったい系で一般的な形状、かつ歯ごたえも一般的にイメージしやすい「軽いシャクリとした歯ごたえ」が特徴。ナルト・・・・あったけど存在感はなく、変わりに魚粉がアクセントとしては良いかという全体印象です。

 ※具のおさらい:短冊状チャーシュー、味玉、海苔、メンマ、ナルト、薬味葱



クリッピングポイントとなる、スープ割り】

 かねがね思っているのは、スープ割りをして、「さっきのつけダレが薄くなって飲みやすくなっただけ」というのは、少しつまらなくなったということ。例えば、スープ割りをお願いすれば、「あのつけダレがこういう風になるんや!」という・・・・一連の流れのなかでクリッピングポイントとなって欲しいと考えています。そういう意味では、ここのスープ割りは合格でした。

 ほんの少しでいいんです!風味が少しだけ変わって欲しい。今回は、「ゆず」の役割が大きいです。割りスープをお願いすると、丼を持って行かれてスープを注いで返してくれますが、その際に「ゆず皮」の風味を感じます。これまでに全くなかった風味がひとかけら加わるだけでも・・・・、食べてとしてはとても全体が奥が深まったと感じてしまうものなんですが・・・・。




 総じまして、つけ麺専門店といえばガッツリとした印象あれど、今回は定番の豚魚がこんなにも洗練されるもんやと感心しました次第です。エキストリーム系の豚魚タレもええけど、洗練された落ち着いた豚魚タレもこの年齢になってくると、しっくりときまんねん・・・・。何かと濃い味が好まれる世の中になってきたようですが、時には王道の濃さでじんわりと勝負してくれる一杯というのも、心がほぐれるもんですぜ・・・。なので詠います!

 山の木々
 遠に散りぬる
 紅葉かな


 国分寺には
 熱き紅葉也
 
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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