【コレ食ったわけ:引っ越し疲れで・・・・這ってでも行ける大衆系を求めた次第!】
あーーー、もう飽きた!と叫びたくなる引っ越しの作業です。全然休暇の気分になれません(泣)。大体、リフォーム屋のスケジュールも随分とズレているので、全体線表に支障が出だしているという緊迫感もあり、心が休まりませんわ・・・・。連日、昼飯が異様に遅いため、今回だけはそれを見越して早めのラーメンを食うのです。子供がいとこの家に遊びにいって昼飯食ってくるだろうし妻も迎えがてらそこで食うらしい・・・。「くぼ田」」に生きたいけど・・・もう疲れたから、「くぼ田」へ行く途中いつもスルーしていたこのお店に、チャリでピットインする午前11半です。
「この時間に・・・地元のオッサン達・・・我が物顔でプチ宴会状態やがな・・・・・」
そう広くない店内で、この中に入って一人食うのはいやなので正直逃げたかった!(笑) しかし、疲れがひどかったのだ。もうどうでもええ・・・・今から探したくないとの一心で、プチ宴会の中に一人居座りつづけ・・・つけそばを食うのです。なんと安い!650円なり!!
この中でまったり宴会!
【つけダレ:大衆系トラディショナルやがな・・・・甘酸っぱい大吾郎を思い出したがな!】
それにしても、夜勤明けでもないのに朝からビールというのも、大型連休ならではの風景ですね。そして、この店が地元に愛されてるという証でもあり、最初逃げ出したいと思ったけれど、聞こえてくる会話は、日常のオーディナリーピープルの会話そのものでありまして、慣れて来るとBGMのようにも思えて来た(笑)。女将さんは、少しアタクシには恐縮な顔してたけど・・・・別に気にもせずスマホをいじってた5分後に早くも配膳完了! お!!見た目に懐かしさをいきなり感じます。おそるおそる・・・つけダレを味わう!その感想は・・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「甘くただよい・・・丸い酸っぱい味を感じるのは・・・・一味があればこそでんがな!」
1)旨味:ライト系鶏ガラ&豚肉スープに醤油とお酢のシャープな酸味!さらにお酢の角が丸い!
最近久しぶりに見るライト系な醤油つけダレ!これは微妙な早めの昼ご飯?遅めの朝飯にしては、非常にオッサンのツボにハマりそうな出来映えです。大阪時代の大吾郎を思い出す・・・。もっとも、ここまで大衆系じゃなかったけどね〜。つまり、見ただけで予想がつくのは「お酢のまる味」です。レンゲをちょうだい・・・という雰囲気でもないため、器のデッド吞みをして・・・・やっぱり予想通りの、ぴちっとした酸味の先に丸みを感じる甘みがいいですね〜。それと、チャーシューが細短冊切りに成っているのがまたこの場合ええのです。鶏ガラ主体と言えども、確かに感じる豚コク!チャーシュー生成過程でダシと化した残骸とも思える、その短冊チャーシューが、妙に出汁の加減を訴えかけて来るようです。
2)塩気:醤油のコクと食塩・・・そして一味が決め手!
全体的には十分にマイルドな塩気を感じるのです。なれど酸味に気をどうしてもとられるのだよな〜・・・。そこを辛さでぐいと引き寄せるのが「一味」の役割でして、旨味に化合した塩気の存在を思い起こさせてくれます。淡い紅茶のようとは言い過ぎかもだが、そんな柔らかいブラウンが醤油のカエシ感を旨く表現しているよう・・・・。そして確かに食塩なところもある中、お酢でリカバリーしているようなところもあり。そこへ、スパーっとデッサンの最後の一線のような完成度あるエッジングを感じるのが「一味」の役割。このつけダレは、一味がないと絶対に成立せんと思えるのです!
3)香り他:スープ割りなど全く考えたくない・・・そのままの大衆系の完成度がええねん!
つけそば・・・・と聞いて、割りスープの楽しみがないと気分が半減って方の気持ちはわかりますが、ここは、それほど肩肘はらない気楽さと、ライトなつけダレなため、むしろ「このままゴクゴクと飲み干したい!」と思える仕上がりですよ〜。そして、そうして飲んだほうが、ダイレクトにこのつけダレの香りの良さもわかるかと・・・・。 このシンプルな味の構成は、舌で感じるよりも、鈍感な鼻孔でも十分に感じることができますし!
【麺:愛すべき大衆系細つけ麺! トラディショナルが一周回って斬新に感じる!】
一方の麺ですが・・・、つけダレのイメージとほぼそのままなトラディショナル!レトロというより、今の大衆系なニュアンスも含みますので、そう呼びたい気分ですな・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「確かにトラディショナルな麺!せやけどそれだけではのうて・・・バランス感も感じるがな!」
1)風貌:トラディショナルな細めで・・ややウネリなストレート麺!昔のイメージするつけ麺はみな、こんな感じだったよな〜
スープも大衆系なれば、麺もそれです!つけ麺文化のあまり無かった関西で育ったアタクシ。京都は関西の中でも微妙に独自な蕎麦文化もありましたから、つける麺と言えば、ざるそばと素麺しか認めなかった性格です。そんな土地柄でも、関東には中華のつけそばなるものがあるらしい・・・・と知って入って来た情報は、東池袋系ではなく、どちらかと言えば、つけ麺大王とか、こういった「東京ラーメンを汁と麺に分けてみました〜」的なお姿です。なので、初対面なのに、どこか懐かしみのあるのでしょうかね・・・・。実に見ていて「大衆系トラディショナル」と感じます。この手の細い目のつけ麺は、「大至」が大好きなのですが、このような柔らかでしなやかなラインをたたえる大衆系もナイス!
2)感覚:中加水からやや多にふれた・・・モチっとした感覚がライトつけダレにはマッチ!
この・・・貼り付くでもなく、さらっと水分が多めなタッチに安堵感を覚えます。そしてその感覚が、ライト系つけだれにはベストマッチと思われ、大衆系の中にしっかりとしたバランス感をアタクシ高く買いすよ!中加水からやや多の方向へぶれた感じが、旨い具合にモチモチとして旨いです。もっちり!とまでは行かない常識的な範囲。さらに細麺ゆえに、幾多に重なってモチモチいわせるところは、独特です。
3)スベリ他:水切りもしっかり!お母さんの質実なお仕事ぶりに、心がほぐれる
貼り付くでもないのに、適度な保湿を感じる麺ですので、スベリは良いと感じます。それより、褒めたいところは、しっかりと水切りされていたところ!水浸しの麺がスベリが良いところで、ガッカリするばかりですが、ここがしっかりしているのでナイス! この麺のご担当は・・・・こちらの大女将というかお母さんでして、アタクシの実母と近い年齢ながら細腕でしっかりと水切りしているお姿が、カウンター越しにしっかりと認識できるほどです。
【具:この価格でで文句は言えないというより、質素だからこそのよき味わいがそこにある!】
1)細切りチャーシュー
この手の場合は、一枚チャーシューやブロック状のチャーシューより、たしかに短冊細切りが一番相性がよさそう!麺とのからみも良いですし、また、少々固めの部位があっても難なく食べれますし、むしろ歯ごたえと前向きに解釈ですよ! 脂の多少抜けたところがまた旨いし、好みです。
2)細メンマ
メンマもやや細めなのがええです。深く醤油味が染み込んだタイプではなく、極めて標準品なのですが、切り方が全体とマッチしているだけで、とても好印象なのです。繊維質なれどシャクリと千切れは早く、スープとの相性にあわせた薄味です。
3)薬味ネギ
気持ちよいほどの薬味量なので、これだけで嬉しいもんです。最後まで、ネギが漂ってましたし、麺とのからみもよく、わりとフレッシュな苦みが残っていた点もナイスともうせましょう!
総じまして、自宅からのチャリの行動範囲に、これほど大衆系でツボにハマる店があったとは知りませんでした。これなら、ホンマに家庭の事情と時間の都合でどうしようもないときは、使えそうです。となりのプチ宴会で食ってる餃子が異様に旨そうに見えるし、表の看板は「ラーメン・ギョウザ」とあり、そっちのほうも自信が有りそな感じ・・・・・。次回は、ギョウザとビールとタンメンでもすすろうかしら・・・・。と思いながら食後の清算をすませて、おそらく母娘であろうご店主たちにごちそうさまと軽く告げて、家路につきました・・・。はーーー、もう少し休んでから、また梱包を始めるか・・。なので詠います。
暖かき
休日正午の
懐古系
母娘で守る
暖簾も温か
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!