ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2741】 大谷田 大勝軒 (東京・北綾瀬) 中華そば 1玉

<これぞ街道沿いのラーメン屋たるホッコリ感覚! こうでなくっちゃね!>


 絶対私はそんなことできないな・・・・、電車でのゲロ介抱。席を譲るのとは次元が違うというか、すごい苦手なのもある。しかし、この世も捨てたものでは無い。吐きそうなおばさんの左にいたオジさんが、とっさに袋を出してナイスキャッチ。いや、ミラクルキャッチ。そしたら、右にいた若い女性がすぐに反応して、おばさんの背中をさすっている。そして、次の駅で降ろして休ませる準備までしだしてる。私はちょうど長座席の端にいたものだから、詳細見れなくとも、様子は分かった。困った人を助ける以上に、「嫌なことでもいとわない」ことと、「とっさの判断力」が素晴らしい。本当に頭が下がる。他人にすぐそう言う献身ができるかなオレは・・・・。まずは、カバンにゴミ入れ用のビニール袋を入れておこうと思う。いやマジで。


 実はそんなショッキングと言うか、ハートフルと言うかなー出来事の前に、私は柏からの帰りに寄り道して、北綾瀬の「大谷田 大勝軒」 に行ってたわけです。振り返ると自分勝手なことだけして帰っている自分が恥ずかしい。しかし、そんなことに遭遇するまでは、非常にほのぼのと美味しかった気分に包まれていた次第です。








 その店は、なんとも暗がりが続く街道に、車のディーラーがずらずらずらーっと並んだあと、寂しいロードサイドの一角に、ぼんやりとした灯りで「大勝軒」と知らせるだけ。だが、いかにも地元のジャージ姿の人が、漫画本を読みながらラーメンすすり食うという光景が似合う雰囲気。こういう雰囲気には液晶テレビでなはく、ブラウン管テレビが似合う。そんな平成になる直前の、バブルに乗り遅れた中華屋に似た雰囲気が、なんだか懐かしくも個人的には居心地が良いのだ。店の主人も人柄良さそう。ラーメン屋するのが好きそうと言った感じさえ受けます。このごろ大勝軒攻めを続けておりますが、今回もその企画の一部とは言え、一休みしたような気分で気楽に食えたのがありがたかった・・・。


     











汁:「ライトな豚骨煮出しとさっぱり魚介のナイスコンビネーション!加えて醤油ダレ塩気と淡いあ酸味が印象的な仕上がり!」


 先客なし。それでも今まで店主が店内を温めていたような、ハートフルな雰囲気。食券を差し出すと、嬉しそうに店主が調理を始めた。ちょっと今回は疲れていたので1玉としましたが、それでも200gはしっかりあります。こういう雰囲気なら、待つ間はスマホではなく、少年ジャンプだよ。と思ってパラパラめくって学生気分に戻ろうと思ったけど、話と絵についていけず、結局カバンから持ってた新聞広げて時間つぶししました。無理に一人青春気分で盛り上がろうとして頓挫です。週末の天気の欄を見て、予定を立て始めたところで、配膳が完了。









 さてこの麺顔。実に気のおけない雰囲気が良いね。最近のラーメンは芸術的になりすぎたかもしれませんが、誠に本来こういうものだよと言わんばかりの気楽さが嬉しいわー。パーツを見れば一応大勝軒の雰囲気を醸してますが、個人的には青春ラーメンの雰囲気。スープは、先日食った羽田大勝軒と同程度のライトさを感じますが、同じライトでもこちらは普段着のライト感覚。しかし味わうと個性がこれまたあったりします。







 個人的に、東池袋系って「豚骨濃度」「魚介の濃さ・ざらつき」「醤油ダレの主張」の3つのバランスで判断してきたのですが、これに加えてたまに「鶏コラーゲンその他」が基準に加わります。この基準に照らし合わせると、「豚骨はサラっとしていてライト」であり、「魚介はさっぱり系」ということで、豚骨と魚介は同程度の軽さなのでバランスが取れているタイプと言えます。そこで次は醤油の感覚はあるかと言えば「醤油ダレの主張はあり」でして「塩気とともに酸味もかすかに感じさせる」ところがある。ここがこの店の東池袋系としての特徴と感じ取っております。特に、気のせいでも「酸味」に近いニュアンスを感じさせる部分が、ここの個性と言えましょう。そこが個人的にはセンスに合っています。






 しかも、プラスアルファなポイントがある。野菜の汁。トッピングから滲むものだんだけど、たったこれだけでも、ライトさがナチュラルに感じ取れるから不思議です。トータルで考えると、レトロな大勝軒とも思え、大切にしたい気もします。






麺:「若干スリムな中太麺が、ナイスタイミングでややハードな茹で上げ!これ好き!」


 汁も好みに合っていたが、麺もそう。2玉食えたはず。風貌はもうこれまで大勝軒系は語り尽くしてきたから、軽く流しますが、多加水ニュアンスがはっきりと見て取れて、滑らかなスベりが期待できそう。モチモチ弾力が明るくて、またスープの浸透というより絡みで食わせるタイプと思います。







 ここにこの店の麺の特徴を照らし合わせると、一回りスリムな中太で、滑りは想像通り滑らか。当然のようにモチモチ弾力があるのだが、ややハードさを醸し出す部分があって素敵。特に密度を感じさせるようなところが、麺の味というものを感じさせて嬉しい。これは、麺の打ち込みとか練り水の個性と言うより、茹で上げタイミングの妙ではないかというナチュラルでほのかな差異です。あとで立ち上がった時に厨房が一部みれましたが、茹で釜と平ザルのタイプ。広く泳がせて茹で上げ、平ザルでチャッチャと湯ギリするタイプね。中太麺ならテボよりも泳がして茹でた方が美味そうに感じてしまうのは、気のせいなのかな・・・・。













具:「ティピカルで質感キープな三兄弟に、もやしプラスが面白い!」


 ゆで卵、短冊メンマ、肩ロースチャーシュー。いかにも教科書的な構成で私を慰めてくれます。今や玉子と言えば煮玉子で、半熟が当たり前であり、そこにいかにつけダレを浸透させて、卵黄を濃密に味わわせるかということに、差別化を見出している。そんな店ばかりだけど、私もそれに素直に反応してしまう。そんな平成の世に、堂々たるゆで卵だよ。さて何を語らんか・・・・、今の時代のラーメンに対して何か深い示唆を示しているのかもしれません。メンマだってありのまま。最近は業務用でも質が良いのがあるから、実は、レビュアーとしては語りにくいパーツです。ここのは標準的と言えばそのタイプ。チャーシューだって教科書通りに肩ロース肉です。大きさと厚さも標準的だが満足感あり。ほぐれるほどに柔らかく、肉質部分はスープを吸い込んでジューシー。脂身は蕩けるように甘い。本当によくこの系列で味わうタイプなので、逆に差別化にはならないんだけど、うまいものはうまい。







 そこに加えて、モヤシです。モヤシが入っている東池袋系って・・・記憶にない。忘れているだけかも。だからなのか・・・・私が青春ラーメンと冒頭で焦がれてしまったのは。青春の京都「ラーメン藤」を思い出してならない。







 総じまして、「見逃しがちなエリアの懐かしい東池袋系!バリエーションも試したい」と言う感覚でしょうか。いえね、ここのメニュー構成/価格を見ると、頑張ってると思うのよ。醤油ダレがデフォルトと、塩、タンタン、味噌、豆乳豚骨等皆、同一価格の2玉で700円。もっとアピールしてもよいと思うので、私からも宣伝と言うことで。さて残すところこの「綾瀬」エリア、残る大勝軒は1店舗。次回はそこへ行きますが、ごめんねー。豆乳と豚骨のラーメンは試したいと思っています。と言うことでこの一日の気分を込めて詠います!。



   蒸し暑く
   通う道すじ
   大勝軒



   汗かき堪らず
   ネクタイ解き



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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