三鷹に「文蔵」あり!

店の場所は、三鷹駅の南口から徒歩3~4分ほど 。駅近でありながら、大通りから一本入った静かな路地裏に、そのお店はあります。「太宰治文学サロン」のすぐ近く 。文豪が思索にふけったであろう静かな街角に、ひときわ濃厚な「豚骨」と「魚介」の香りを放つお店がある・・・このギャップがたまりません!

そのメニューがまた、潔い。 「らーめん」 「つけめん」 「油そば」基本、この「三本柱」だけ 。ただ、麺とスープだけで勝負するという、職人の「潔さ」 がビシビシ伝わってきます。この時点で、食べる前から「絶対に美味い」と確信してしまいます。「文蔵」さんの流儀、「お会計は先払い」。

店内は、「カウンター9席のみ」 の、こぢんまりとした空間 。ですが、この「狭さ」が、最高に心地よい緊張感と、店主の仕事ぶりを間近で感じる「ライブ感」を生んでいるんです。麺の湯切りの音、スープを丼に注ぐ芳醇な香り…そのすべてが、最高の前菜でありBGMです。
<全体> 素朴なビジュアル!辺りただ背負わせる豚骨魚介の香りが食欲を殴る黄金の布陣!

「お待たせしました」 その声と共に、ついに、私の「らーめん」が目の前に置かれます。深い茶色に濁り、脂の玉がキラキラと光を反射する、見るからに濃厚な出汁。 どっしりとセンターに構える、クラシックな煮豚チャーシュー。存在感を放つ、クラシカルなメンマ。そして、全体の印象をキリッと引き締める、一枚の海苔。完璧なバランス。

そして立ち上る湯気。強烈な魚介の香り。その奥には、スープの分厚いボディを支える豚骨の、甘く重い香りが確かに潜んでいます。これは、ただの魚介系じゃない。 豚骨と魚介が、互いに一歩も引かず、ガッチリとスクラムを組んだ、芳醇な豚骨魚介! 食べる前から勝利を確信!。

<出汁> 濃い!うまい!豚骨の重厚なコクと、ザラつきすら覚える芳醇な魚介の旨味!

白いレンゲで、そっと琥珀色の液体をすくい上げます。レンゲに映る、この茶色の液体。表面には微細な魚粉が溶け込み、魚介の旨みが見るからに存分に溶けているって感覚。「いただきます」 覚悟を決めて、一口。……(数秒の、至福のタメ)……うわっ!濃い! そして、うまいっっっ!!


口に入れた瞬間、まず豚骨の重厚なコクが広がり、その直後、すべてを突き破るように魚介の強烈な「旨味」と「香り」が駆け抜けていきます。今日のこの出汁は、旨味の塊。完璧なコンディション! 濃厚でありながら、後味がしつこくないのは、動物系と魚介系のバランスが、一点で成立しているイメージ。スープ表面の油がやや「蓋」の役割を果たし、最後の一口までスープが熱々なのも嬉しいポイントです。

<麺> モチモチの食感と力強い小麦の香り!濃厚スープに負けない最高の相棒!

箸で持ち上げた時の、このずっしりとした重量感! 麺が、あの濃厚なスープを「抱きかかえて」上がってきます!。麺は「中太ストレート」 ということですが、こうして見ると、微かに捩れがある?この絶妙な形状が、あの濃厚なスープをこれでもかと絡めとる秘密なのでしょうか。

色は、真っ白のようでもあり、小麦の風合いを感じる美しいクリーム色にも感じます。一気に! 「ズズズズズッ!!」口の中で暴れる麺。その食感は、期待通りの「モチモチ」感! しかし、ただ柔らかいだけじゃない。中心にしっかりとした「コシ」を感じます。


そして、濃厚な「豚骨魚介」スープ に一歩も負けない、小麦の力強い香り。この濃厚な出汁には、このくらい存在感のある力強い麺じゃなきゃね!。お互いがお互いを引き立て合う、最高のタッグパートナー。完璧なマリアージュ!。

<チャーシュー> 柔らかくスポンジの様に出汁を吸い込む!噛むほどに肉の旨味溢れるクラシカル煮豚!

近年流行した低温調理で仕上げたピンク色のレアチャーシューとは、真逆のスタイル。 これは、しっかりと火が通った「ハードなパウンドケーキの歯応え」 を持つ、「煮豚系肩ロース肉」 です。なぜ、このクラシックなスタイルなのか? 答えは、スープと麺を食べればわかります。


あの強烈な豚骨魚介スープと、力強い中太麺。 この「最強タッグ」と渡り合うには、生半可なチャーシューでは、スープの味に負けてしまうかと。噛みしめるほどに肉の旨味 が溢れ出し、濃厚なスープと対等に戦えるんです。「柔らかいだけがチャーシューじゃない!」と、この一杯が教えてくれます。こうして麺と一緒に掴み、口に運ぶ「肉と麺とスープの三位一体攻撃」は、まさに至福の瞬間でした。

<メンマ> 出汁を吸い込む太めの短尺型!サクッ!ジュワ~!とスープを吸って定番安寧の味!

箸で持ち上げると、スープの色に深く染まり、テカテカと光るその姿 。食欲が暴走します。 一口、噛みしめます。「サクッ…ジュワ~」歯切れの良さと、その直後に溢れ出す「ジューシー」な旨味!

ある情報では「まるでメンマが汁を吸い込むよう」 と表現されていましたが、まさにその通り! メンマ自体が、あの旨すぎるスープを限界まで吸い込んで、スープ・タンクと化すのか!?

<味変化> 豚骨魚介にブラックペッパーと七味唐辛子は相性抜群!軽い刺激が旨味を広げる!

最近、胡椒より七味唐辛子が好みです。ひとふりで十分ですな。またちょっと入れ過ぎたかと:笑。魚介の甘味に七味の辛さが良く合うのです。終盤になって甘味に慣れてしまったら七味唐辛子はオススメ。そして今回はブラックペッパーも投入!これはまたニュアンスが微妙に洋風に触れて良いですな!。食欲刺激で一気に爆食!



総じまして・・・納得の「ブレない一杯」。三鷹で出会った正真正銘!本物の豚骨魚介!

あとは、もう夢中で啜るだけ。 名残惜しくも、最後の一本の麺を啜り上げ、そして、最後の一滴までスープを飲み干します。丼の底にわずかに残る、魚粉のザラつきすらも愛おしい。 全身の細胞が、強烈な満足感で満たされています。何より、トレンドに流されることなく「豚骨魚介」という王道を、太メンマ やクラシックなチャーシューといった最高のパーツで組み上げた、「ブレない一杯」が、そこにあるから。三鷹で「本物の豚魚系」ラーメンに出会いたくなったら、是非「文蔵」さんの暖簾をくぐってみてください!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思いいます!

