ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5798】 無冠 阿佐ヶ谷(東京・阿佐ヶ谷)汁なし担々麺 パクチー + ハートランドビール 〜丼の中に現れるパクチージャングル!傍に謎の液体!目の前の俺の食欲に宣戦布告!

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<解放の日曜日!中央線が誘う阿佐ヶ谷の拉麺!今回は汁なし系!>



 

九月も終盤に差し掛かった、とある日曜日。空は一面の薄曇りで、肌を撫でる風には秋の気配がたしかに宿ってる。都会の喧騒から一歩引いたような、穏やかで物憂げな光が阿佐ヶ谷の駅前を包ます。そんな日曜の午前を仕事に捧げた、自他ともに認める拉麺好きの男が私です。
 

 
心身にまとわりつく倦怠感を振り払うように、ふと「阿佐ヶ谷で拉麺!」と思い立つ。私にとって、儀式にも似た行為で、。ただ拉麺を思いつつ、ただ中央線の車両に身を任せます。狙うは脳裏に閃光のように蘇った記憶の「無冠」。以前、ふらりと立ち寄った店で出会った、あの鮮烈な一杯の味。
 

 
 
 

  <ハートランドビール> 深いエメラルド色の古風なボトルデザイン!麦芽100%!アロマホップ100%!という本格派



 

まず、瓶にデカデカと貼られた自己紹介、つまり紙ラベルがない 。代わりに指でなぞるとわかるのは、ガラスに直接刻まれた一本の大樹のレリーフ 。秘密結社の紋章のようです。   そして「どこかの洒落た輸入ビールでしょ?」とってな存在感だが、その正体は巨大組織キリンが生んだ、純国産ビールという事実 。大企業の名を隠し、現場に潜入するエリートスパイのようです。  
 

 
極めつけは、このボトルのデザイン。なんと、ニューヨーク沖の海底に眠っていた沈没船から見つかったアンティークボトルがヒントになっている 。ロマンが過ぎる。もはや海賊の宝だ。さて肝心の味。ハートランドは決して「俺が!俺が!」と主張してこない。麦芽100%、アロマホップ100%という本格派でありながら、驚くほどスムースで飲みやすい 。穏やかな苦味と、ほのかな麦の甘み 。これが、こってりした豚骨スープやパンチの効いた味噌ラーメンと絶妙にマッチする。味を上書きせず、むしろ引き立てます。  
 

 
すっきりとした後味 。この後に展開する汁なし担々麺のインパクトを、爽やかに洗い流してくれる。まるで「今のカロリー、見なかったことにしようぜ」とウィンクしてくるようです。そう、ハートランドは最高の相棒なのだ。主役である汁なし担々麺を輝かせるためだけに存在する、天才的な脇役であります。
 

 
 
 

<全体> 丼の中に現れるパクチージャングル!傍に謎の液体!目の前の俺の食欲に宣戦布告!

 

 
「着丼」と言うより「降臨」。圧倒的な生命力が溢れ出しております。まず、視界を支配するのは、暴力的なまでの緑!緑!緑!。これは薬味などというレベルではない。もはや「パウチーの森」「香草の絨毯」と呼ぶべきかと!。その圧倒的な物量。瑞々しく刻まれたその葉と茎が、光を浴びてキラキラと輝いている。一枚一枚が「俺を喰らってみろ」と挑発してくるようです。これから始まる味覚の冒険、舞台となるジャングル。
 

 
目を凝らすと、その緑の隙間から、この一皿の「本性」が顔を覗かせる。茶色く、しっとりと味の染み込んだであろう挽肉。そのポロポロとした粒立ちが、これから麺に絡みつくストーリーを想像させ、思わず喉を鳴らします。そして、その頂に君臨するのは、まるで王冠のように飾られた糸唐辛子。繊細でありながら、燃えるような赤色が、これから訪れるであろう辛味の狼煙(のろし)を上げている。さらに、その周りに振りかけられた黒いパウダー。これは山椒か?それとも未知のスパイスか?ピリリとした痺れの予感が、期待感を極限まで高める。
 

 
忘れてはならない、この丼の隣に静かに佇むガラスのピッチャー。中に満たされた、わずかに白濁した液体。これが「牡蠣出汁スープ」だと…?この仕掛けが嬉しい!。一杯で二度、いや三度、味の景色を変えようという、作り手の野心が見え隠れしております。これは、もはや単なる汁なし担々麺ではない。さて、どこから攻め落としてやろうか!?。
 

 
 
 

<タレ> タレの主張!胡麻に頼らず香りを纏う!成都式に近いインスピレーションを感じる!

 

 

広く親しまれるのは「正宗式」担々麺の主役である濃厚でクリーミーな芝麻醤(胡麻ペースト)タイプ。しかしこれは、香味油やスパイスで味を構成する四川の「成都式」に近い感覚です。しかし、成都式の最大の特徴である花椒の痺れる「麻」と唐辛子の「辣」という電撃的な刺激は意図的に抑制されている。代わりに味覚を支配するのは、多層的で奥深い「香ばしさ」と、全体を優しくまとめ上げる微かな「甘味」だ。
 

 
 
 

<麺> 一杯の主役を担う麺の存在感!「もっちり」と「くっしり」が共存する食感の芸術

 

 

「もっちり!くっしり!」という擬音語以上に、この麺の本質を的確に表現する言葉を思いつきません。タレの受け皿ではなく、この一杯の紛れもない主役でございます。箸で持ち上げた画像が物語るように、堂々たる太さを持つこの麺は、最初に歯が触れた瞬間の心地よい弾力(もっちり)と、その奥に潜む、歯を押し返すような力強い高密度なコシ(くっしり)を兼ね備えてます。
 

 
この卓越した食感と、最後まで伸びることのないしっかりとした「腰つき」が、圧倒的な「食べ応え」を生み出す。この力強い麺だからこそ、重さを排した軽やかなタレと対等なパートナーシップを結び、互いの魅力を最大限に引き出し合えるのだ。300gという大盛りが、挑戦ではなく純粋な喜びとなるのは、この麺が持つ圧倒的なクオリティと存在感に他ならない!
 

 
 
 

<パクチー> 味覚をリセットする緑の衝撃!薬味を超え第三の主役となったパクチーの清涼感!

 
丼を覆う鮮やかな緑は、単なる「薬味」という言葉では片付けられない。葉だけでなく、食感の良い茎までをも含めて惜しげもなく使われたパクチーは、タレ、麺と並び立つ第三の主役である。その最も重要な役割は、この一杯に突き抜けるような「清涼感」を与えます。
 

 
挽肉のコクと香味油の奥深い味わいに対し、パクチー特有の鮮烈なハーブの香りが鮮やかなコントラストを生み出し、一口ごとに味覚をリフレッシュしてくれる。この鮮烈な爽やかさこそが、全体の調和を完成させる最後の鍵と言えませうー。力強い麺と繊細なタレという二つの個性を結びつけ、一杯の物語を完璧に締めくくる、不可欠な存在!!。
 

 

 

<味変> 喝采と刺激の覚醒!フライドオニオンと山椒追加でドラマティックな進化に辿り着く!



 

元々この一杯は、タレ、麺、パクチーが完璧な均衡を保つ、静かで知的な芸術作品でした。しかし、「フライドオニオン」と「痺れ山椒」という二つの要素が加わることで、その物語は新たな次元へと昇華します。まずフライドオニオンが、甘みを伴う力強い「香ばしさ」と、「ザクザク」という小気味良い食感の喝采をもたらし、一口ごとの楽しさを劇的に増幅させます。
 

 
そして痺れ山椒は、店主が意図的に抑制していた「麻(マー)」という刺激的な魂を解放します。この官能的な痺れの覚醒は、力強い麺の食感をさらに際立たせ、パクチーの清涼感と融合することで、香りをよりワイルドで立体的なものへと変貌させるのです。結果として、この一杯はシェフによって完成された「静」の芸術から、食べる人の手によってクライマックスを迎える「動」のエンターテインメントへと進化を遂げました。それは、元の一杯が持つポテンシャルを最大限に引き出す、見事な味の展開と言えるでしょう。
 

 
 
 

<牡蠣スープ> さらりと濃厚、牡蠣の滋味:香味油と織りなす奇跡のスープが導く感動のフィナーレ



 

最後の〆めは、すべてを優しく包み込む、雄大な海の滋味で抱擁です。丼に残ったタレ、麺、そしてスパイスの余韻。そこへ、透き通った牡蠣スープが静かに注がれる瞬間、この一杯の物語は、壮大なフィナーレを迎えます。
 

 
驚かされるのは、その味の二重奏だ。スープ自体は「さらり」としているのに、口に含んだ瞬間に広がるのは、紛れもなく「ガッツリ」とした牡蠣の圧倒的な存在感。それは、重さではなく、どこまでも深く、そして明るい滋味。口の中が、ただひたすらに牡蠣の喜びで満たされる、至福の瞬間。
 

 
そして、このスープは単なる足し算ではない。丼の底で待ち受けていた香味油と出会うことで、奇跡的な融合が生まれる。レンゲですくうと、ほのかに白濁したベース出汁と、黄金色の香味油が「混じるようで交わらない」美しい層を成します。馴染み深い香味油の香り!。その直後、明確な輪郭を持った牡蠣の旨味!。
 

 
 
 

総じまして・・・「曇り空の日曜日に疲れた心を解放する計算され尽くした汁なし担々麺!」

 
香り高い薬味とタレ!力強い麺!そして清涼感あふれるパクチーが織りなす完璧な初期設定!。そして中盤からフライドオニオンと山椒が加わることでダイナミックな展開を迎える。最後は残ったタレに牡蠣スープが注がれることで、海と陸の滋味が融合した感動的なフィナーレに至る。一杯の丼の中で、静と動、そして崇高な余韻までを体験させる見事なストーリの展開でございます。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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