麺線は凛として肉は豪胆——昆布水つけそばのプレゼンスを改めて思い知る一杯!

2025年GWの開店以来やっと来れたよ!。もうこの店の開店してからってのは、行列必須で営業時間終了間近に突撃しても、行列が吉祥寺コピスの地下階段まで溢れる状況。さすがに数ヶ月たった9月になり、早めの仕事切り上げで午後遅めに再再々突撃してみた。なんとか行列10人弱で待ち時間20分程度ですんなり入店できました。

こちらは「食券購入」してから行列に接続することを激しくお勧めします。店先には、「食券の購入は後ほどご案内します」とありますが、食券買ってから並んだ方が安全です。行列人数少なかったから良かったけど、並んで食券買いに行って戻ったら、常連らしき客に最後に並べと言われたー。で、よくよくその常連他客と話してたら、先客が食券を買いに行っている隙間にボクがしゃーしゃーと行列に連結したらしくってね。今でもモヤっとしてます。別に「軽犯罪法1条13号に違反する犯罪行為」に値するって思ってないんですがー。



<ハートランド> 仕事終わりの満足度を一気に引き上げる“グリーンボトル”、ハートランドで始まる良い日の予感



「旨い店にはハートランドがある」——この仮説、いまだ反証を許さず。冷えたグリーンボトルをカウンターに置いた瞬間から、早めに仕事を切り上げたから、まるで心の中のBGMが半音明るくなる感じがたまらないです。爽快な苦味は角がなく、旨味のコアがじわりと伸びて、のど越しに仄かな清涼感が残る。



グラスに立つ微細な泡を眺めていると、先日の仕事の失敗の悔しさよりも“これからの心地よさのはじまり”感が勝つからビールは偉い。コンセプトと味わいが一本の線で結ばれるから、ハートランドは記憶に残るスタンダードになります。緑のボトルは、料理やシーンを選ばない“ニュートラルな絵作り”をしてくれる。光を透かすと麦芽の甘香がイメージとして立ちのぼり、ホップの青いニュアンスがスッと収束。素材感の輪郭が明確で、雑味のない苦味と粘りのない旨味が素直に同居するのが魅力。



<全体> 艶やかな昆布水に揃う麺線!タレ寡占する肉塊!一皿の“プレゼンス”が空腹を急加速させる瞬間

移転する前の荻窪時代から知っているとは言え、目の前に届いた途端、「おおお!」と声帯が勝手に反応。まず視線を奪うのは、昆布水の膜をまとって光る麺線の均整。水面に静かに揺れる様は凛として美しく、すでに半分は勝負がついている。

続いて圧をかけてくるのが肉。特製の名に恥じない厚みと面積で、つけダレの器をほぼ占拠し、さらに底には“沈みチャーシュー”が潜む気配。醤油ブラウンは漆黒より半歩明るい茶の濃淡で、乾物の旨味が溶けこんだ深みを予告する。見ただけで、空腹ゲージは臨界点突破。

<つけダレ>「なま醤油」由来のやさしい円みと、鰹×昆布の芳醇が重奏!つけダレは奥行きの作り方が上手い


啜ればまず、塩角のない柔らかな円みが舌をほどく。火入れや濾過を抑えた“なま醤油系”のブレンドならではの、しなやかな広がり。そこにたまり醤油が基音の厚みを与え、味の陰影が生まれる。乾物が溶けているようで鰹昆布出汁が主役に感じます。


鰹の香りが立ち上がる手前で、昆布のグルタミン酸が土台として支える構図。終盤、麺から落ちる昆布水が少しずつ混ざり、円やかさのレベルが段階的に上がっていくのも楽しい。個人的には、干し椎茸の気配(グアニル酸)が顔を出している気もしていて、もしそうならイノシン酸×グルタミン酸×グアニル酸の“旨味トライアングル”が密かに完成しているはず。


<麺> 自家製ストレート細麺は“昆布水ブースト”で真価を発揮し無限すすりのトンネルへと導いてくる



自家製の多加水細麺は、わずかに平打ち寄りのプロポーション。表層はシルキー、コシはしなやか。昆布水にしっとり浸ることで、啜り出しの初速がスムーズになり、口内での解け方も上品に。すだちを一搾りすると小麦の甘香がキュッと輪郭を得て、塩を一粒、二粒の“素食い”でも成立するほどの風味がある。



つけダレに通せば、麺と麺が寄り添いながらほどけ、たっぷりと醤油の旨味を持ち上げてくる。海苔で巻けばパリ×プツの食感コントラスト、メンマを添えればコリコリがアクセントに。すすっては戻し、戻してはすすり——危険なループが完成です。



<チャーシュー> 分厚さをものともしない“ふかふか食感”、燻香がそっと纏う肩ロースはビール泥棒の筆頭


小さめのつけダレの器に詰め込まれたかの様子。手のひらサイズの肩ロースがドンと二枚。見た目は剛腕、噛めばふかふか。つけダレとの整合性を崩さない円い味付けで、後口にほんのりスモーキー。ローストの香ばしさと赤身のしっとりが同居し、肉繊維の隙間にダレが染み込むと、スポンジ的な含みで旨味が二段加速する。


さらに底から現れる薄切りの“沈みチャーシュー”が二幕目のサプライズ。こちらはダレを吸い切っていて、まろやかさがMAX。海苔と重ねて頬張れば、ハートランドの残り一口が瞬時に蒸発する。次回は「肉増し別皿」で、ペース配分を設計して挑みたい気分!

<味玉> 黄身はイエローでトロミはくっきり!汁は淡泊に深し!味玉は“裏切らない”の教科書的仕上がり


温度はほんのり温かさが残り、白身は淡泊、黄身は濃密。ジュレとトロミの境界が明瞭で、出汁はくさみがなく、それでいて芯まで届く。卵本来のフレッシュなコクと、出汁由来のまろみが真ん中で握手する。行列を経て辿り着いた席なら、ここを外す理由はない!。


<昆布水割> シンプルに“昆布水割り”で締める粋!——醤油の円みがもう一段やさしく広がっていく!

ラストは熱い割りではなく、昆布の旨味をダイレクトに注ぐ“昆布水割り”。温度が低いぶん香りが飛ばず、舌の上で旨味がストンと立ち上がる。醤油ダレのまろやかさと相性がよく、口中の疲れをリセットしつつ、余韻だけはしっかり延長してくれる。締めの静けさに、満腹なのにもう一口すすりたくなる自分を諭すのが大変だ。

総じまして「ハートランドで気分を上げ昆布水にたゆたう自家製細麺!「なま醤油×乾物」の重層旨味!高級感と満腹と余韻を両立した一杯!」

・・・と言う感動の嵐!。視覚(昆布水に揃う麺線)から嗅覚(醤油と乾物の香り)、味覚(旨味トライアングル)まで、起承転結で味わいを表現する見事なるつけ麺!。味わいの要素が多いのに味の核(生醤油の円みと乾物の芳醇)が一貫しており魅力的でとても強い一杯です。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!








![[冷凍] キンレイ お水がいらないプレミアム 飯田商店 醤油らぁ麺 1食 (× 4) [冷凍] キンレイ お水がいらないプレミアム 飯田商店 醤油らぁ麺 1食 (× 4)](https://m.media-amazon.com/images/I/51CdByDT4LL._SL500_.jpg)


