こんなところでこんないい店が通し営業!ありがたや!
今年度の自分が担当する事業計画を、大ボス様に説明と承認をもらうために必死こいて実行。ほんとくたびれてしまいました。昼イチだったから飯時は悠長に構えることができず準備対応。当然飯抜き。まぁ・・・色々指摘を受けて宿題ももらって来月上旬にリターンマッチですよ。そいでその直後に、兼務側の中ボスとも同じようなことをやって・・・まさしくガス切れ。兼務持っても報酬が増えるわけでもなく、逆に評価項目が増えるだけで全く持って嬉しくない。因みに私は、小ボス的立ち位置。中間管理職の悲哀を噛み締めているうちに、だんだんと腹も立ってきたので、この日は金曜日だったし早めに退社しましたー。
午後4時と言う中途半端な時間帯。帰り道の東急東横線に揺られ武蔵小杉あたりで「三ちゃん食堂」昼飲み!と決意して新丸子で途中下車。喜び勇んで突撃すると何と満席!。おいおい・・・それが川崎ってやつかよ!。つーか、気楽で幸せそうで暇そうなオッサンばかりで、何だかこっちの心が僻んでしまいそうだ。もう・・・いつもの渋谷か新宿界隈まで戻って酒をあおろうと、踵を返してまた東横線に乗り込む流れ。
自由が丘で、小手指ゆきFライナーに乗り換え車窓を眺める。今日は、飲めなかったなら・・・、だったらご褒美にいいラーメン食いたいよなぁ・・・と感傷に浸ります。食べログと拉麺データベースの、マイページ類いのブックマークからダメもとで数店舗検索。すると今日の運命かと思える通し営業で高評価な店を発見したのだった。それが「麺や みかん」さん。こんなところでこんないい店が通し営業!ありがたや!


<サッポロ赤星> オヤジどもの心に染みる昭和のラガー!苦味とズシリ感を通り過ぎた後の淡く甘いあと口!
ビールの空瓶並べてうだうだ過ごす店じゃなかった(笑)。やはりオサレだよな中目黒。寛げる空間ではあるがヤサグレ気分にはそぐわない明るく清潔な店だったのだった。また券売機の電子マネー決済という出だしで、フツーに瓶ビール1本飲んでまどろみました。



初動は苦いが、後味がスッキリした甘味が残るイメージ・・・さすが赤星だわ!。ふふふ・・・久しぶりにこの店のカウンターで飲むこの興奮!。くぅ〜唸る。苦い!ズシリと苦い!苦いが甘い!甘く感じる苦味!。 おつまみ提供。チャーシューの切れ端を少々でも提供してくれるのが嬉しいじゃないか。そしてこの切れ端肉で中華そばの期待が高まる。吊るし釜焼の香ばしさが小片からでも確かに感じ取れる。それがまた赤星に合うじゃないか!。
<全体> 旨み濃ゆさが目に飛び込むラード香味&魚介醤油!ネオノスタルジック系質実中華そば!
予習が足りなくて飛び込んだから、思いがけず言葉が漏れそう。商品見本より素朴さ質実さが伝わるようです。見本では出汁がすっきり感じるが、魚介感が漂う醤油ベース。そして香味油がおそらくラード系。動物感もあります。
どこかで見たようでもあり、初対面の初々しさもあり。全体的には、ネオノスタルジック感がありありって受け止めて眺めます。それにしてもデフォルトでこの質感の高さが良いね。脇役の青菜・メンマは凛としているし、チャーシューの存在感が実に良い。このご時世でこれで北里柴三郎一枚を下回るとは嬉しいじゃないか。
<出汁> 魚介なのか豚鶏なのか双方が拮抗する旨さの競演!ラード溶ける香味油で腹持ち感抜群!
この味の展開は好きだー。あの店を少し連想すると味わって瞬時にそう思うのだが最後まで、今でも思い出せない。これを世間では老化と言うのでしょう。
個人的には、魚介の味わいが印象的。お店が用意してくれてる蘊蓄書きによれば、煮干・さば節・宗田節とのこと。駄舌なので、因数分解できずに先に問題集の答えを見てしまった感じだが、煮干は確かに苦味と甘味のブレンド感あるかなと・・・苦味を微妙に残した感覚。そして個人的には、さば節が体感的にヒットします。関西オリジンなので馴染みの出汁感。
次に動物系ですが、シンプルに豚鶏ブレンドとのこと。豚の方がやや主性かと。決定的なのは香味油。ラードそのものかそれを溶かし込んだものと思われ、それが動物感を一層分厚くしている一方で、煮干感と相性が良く、旨さ増すという展開に感じました。
<麺> 自家製麺!淡くぱつぱつとした歯応えと風味!きめ細かい地肌としなやかな腰つきが絶妙!
後から知ったがここは太麺もあるの?選べるの??不明ですがあまり気になりません。だってこの細麺が旨かったから。
見栄えは出汁を吸って淡く褐色に煌めくストレート細麺。箸でリフトするといつもの馴染みある感覚ですが、口当たりの後、啜って前歯で千切るところから、淡くとも凛々しい歯応えと素地の風味を感じるようです。出汁も立派だが、麺の存在感もしっかりしてるかと!。きめ細かい地肌としなやかな腰つきが絶妙!麺量もしっかりと感じ取れます。早くも「つけ麺」ではどうな楽しみなのかと心が飛んでいる。
<チャーシュー> デフォルトでかなりの肉アピール!釜焼吊し肉の香ばしさバリバリ!これぞ肉本来の味わい!
出汁よし!麺よし!焼豚よし!となれば旨さ太鼓判です。ビールのお通しでカケラを食っただけで旨さを確信しましたが、堂々と一枚肉を食うと信仰に昇華してしまいそう。吊し釜焼の肉です。部位は肩ロース。バラ肉バージョンもあるようですが、赤身を味わうならやはり肩ロースでしょう。
肉を楽しみたいなら歯応えもポイントで、やはり「オレは今、肉を食っている」という達成感がたまりません。そして噛み締めるたびに、淡く差した脂身が染みるようでもあり、噛み締めるたびに吊し釜焼ならではの、スモーキーさが口の中と鼻腔に広がるのが至極。これぞ肉本来の味わいですよ!。
<その他> 手抜かりなし!凛々しい青菜のお浸し感!整然に並び質実とした風合いのメンマ!
良い拉麺の鉄則は、隅々まで手抜かりがないこと。薬味葱は控えめですが、それは、逆に青菜が引き立つイメージです。表向きは太い葉脈がアピールですが、葉の部分が下に隠れており、上質なお浸し感覚があって丁寧な仕上がりです。
またバイプレーヤー的なメンマですが、繊維質がとてもきめ細かく、色合いの割には程よい薄味で素材感も楽しめます。麺に絡めて存分に堪能させていただきました。
総じまして「深い醤油魚介と鶏豚出汁!あっぱれ上等吊し焼豚!質感たっぷり自家製麺!泣かせる通し営業万歳!」
・・・と言う感動の嵐!。ここはメニュー制覇の意気込みです。さて屋号の「みかん」は「味貫」で味を貫くの意味合いだとか。蜜柑ジュースがあるのは洒落でしょうか。接客も店の雰囲気もハートフルで思わず応援したくなります。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!