【今週のラーメン５３７１】中華そばべぃしっく（東京・三鷹駅北口）海老塩中華そば＋米沢豚魯肉飯　〜新たに海老塩爆誕！旨さ迫力魯肉飯！朝から活力崇高芳醇海老塩拉麺！

おらが街の朝ラーメン

　この数ヶ月間の土曜日は、早朝に起きていろいろやることやったらブランチタイムという感じ。時々朝ラーに出かけたりしますが、今回はこちら「中華そばべぃしっく」さんへとやって参りました。この界隈に住んでる住人でも、こんな路地裏飲み屋街があったんかいと感じる超マイナーで目立たぬ場所。そんなところで早朝から昼過ぎオンリーという間借りスタイル。実にサディスティックでございますな。なのでいつ行っても余裕でのびのびと食えるっしょ！と舐めてかかってたら、結構認知されてるようで、小さい店舗にオヤジ３人という感じ。おらが街の隠れた朝ラーメン屋として知られ始めている様です。こうなったら激しく応援気分。いつぞや実店舗で営業できるまで、定期的に訪問せべねばと思う次第です。

　おや？そうかー！前回は醤油だけで、準備中だった塩系がリリース開始ですか！それに朝飯抜いてたから腹が減りまくり！。サイドメニューもいってしまおう！。朝から食いまくりとまそんでございます。

＜全体＞立ち昇る湯気に干し海老が香る！薬味と肉も充実！素朴さが広がるネオ拉麺なる風貌！？

　何となく以前の吉祥寺時代より、素朴さが増した印象の麺顔。吉祥寺の頃にも塩系があって食した記憶ですが、ちょっとそれとはイメージが異なります。確か前も揚げ海老があったけど、油が浸って海老油感が漂う感覚。

　そして塩出汁は、黄金に輝くという明るさじゃなく落ち着きの琥珀色って感覚です。これも旨そう！。落ち着いた感覚が広がるって感じですね。

＜出汁＞香ばしい海老の香味が軽やかに主張！鯖節メインの円やかさに塩気が溶ける！支える鶏出汁も芳醇！

　淡麗系な塩かな？と予想してたんですが、トッピングに桜海老の素揚げに油が染みており、海老油感が冒頭から広がります。しかし一般的な「海老塩」ってな展開でもないかと。ベースの魚介出汁がとても優しく感じられ、やっぱり鯖節系の甘味が貢献している様子？。でもそれなのに塩気は意識的に感じさせる様です。

　カエシには、柔らかい海塩を使っている様子で、前回の醤油とは違った崇高なエッジングを醸し出しています。そこをまた桜海老の香ばしさがフォローするかの様に結びつくか？。

＜麺＞しっとり滑らかでやや多加水麺！出汁の絡みと滑りが快感！噛み締めると素地と一体した甘味あり！

　今回も「細麺の日」に当たりました。この麺は好き。素地感に甘みを感じるタイプです。全体的に色白で地肌は非常にツルツルしております。素地の風味を淡く残す程度の茹で加減。前歯でプツプツと小気味よく千切れ、そして奥歯ではモチモチと淡く弾む歯応えで、それが誠にナチュラルな印象です。

　また出汁との絡みつきが相変わらず素晴らしい。素地の風味もありつつ、噛み締めるほどに出汁と一体化した旨味がナイスです。出汁が浸透すると腰つきが変化してこれが旨いのです！。

＜チャーシュー＞豚鶏２種肉！王道鶏コンフィ肉！香ばしくも柔らかい豚肩ロース大盤スライス！

　特製とデフォルトの差は、豚バラ肉があるかないかの様です。実は豚バラ肉が好きなのだが（苦笑）。でも２種の肉も質感高いのです。まずは鶏胸肉。低温調理系のコンフィのような肉で、実に上品で淡白な旨味がナイス。化粧パフに匹敵の柔らかさで、これが柔らかい醤油出汁をスポンジのように吸い込み、噛み締めて鶏肉の滋味と合わせて一気に吐き出すようでこれまた旨い。

　次に豚肩ロースの大盤スライス。仄かに半レアのようなピンク色を残す仕上がりです。噛むほどに赤身の肉味と脂身の甘味、そして濡れた出汁味が染みて旨し！。これは麺に巻き込み挟みながら食らっても旨いし、酒にも合いそうな質感ですが、酒場の間借り営業とは言え酒はこの営業時間では未提供でございます。

＜他具材＞優しい出汁の深い浸透と歯切れ良い材木メンマ！旨さ痛快！

　ちょっと前回よりサイズ感を感じませんが、そんな細かいことはたまたまなのでしょう。やっぱりメンマもうまし。優しい出汁がしっかり浸透！。繊維質が細かくて柔らかいので、歯を当てるとどの方向からでも気持ちよく歯千切れます。そしてスープが浸透するところが実に旨い！。メンマもかなり良い出来なので増しは良いかも！。また青菜も程よいお浸し仕立てで、塩出汁を吸った清涼感がまたうまい。麺と絡めて食らうのも一興でございます。